神は賽子を振らない 第32代陸上幕僚長火箱芳文の半生(49)
火箱は業計班長として平成8(1996)~9年度の予算を担当したが、その前に手がけて最初の仕事となったのが二次にわたる補正予算だ。
阪神淡路大震災や地下鉄サリン事件から得た教訓により、自衛隊に足りなかった装備をこの補正予算で確保 ...
神は賽子を振らない 第32代陸上幕僚長火箱芳文の半生(47)
また、業務学校での半年間の研究を終え、いよいよ陸幕の業計班長に着任するという直前には、地下鉄サリン事件が起きた。オウム真理教とサリンの関係は耳にしていたし、化学部隊も協力していたから認識はしていたものの、まさか人類史上初の地下鉄におけ ...
神は賽子を振らない 第32代陸上幕僚長火箱芳文の半生(46)
「体のため、健康のため、体力維持のため」と連日走り、その結果レンジャー時代に匹敵する体力を取り戻し絶好調だと思っていたのに、乾ききった体に水分も取らず、プリン体たっぷりのアルコールを流し込むことで痛風になってしまったとは痛恨の極みだっ ...
神は賽子を振らない 第32代陸上幕僚長火箱芳文の半生(45)
勤務評定のフォーマットは定められたものがあるが、実際にそれを見て昇任を判断する立場からすると、所見の部分を含み不十分な点が多々あった。だから部隊まで足を運び「この隊員はどうですか」と聞かなければいけないことが少なくなかった。勤務評定を ...
神は賽子を振らない 第32代陸上幕僚長火箱芳文の半生(43)
一選抜で1佐になる者の中から将来は陸上幕僚長が生まれるかもしれない。一方で「これが昇任最後のチャンス」という「先輩の2佐」もいる。しかも人事のことだから他者に相談することも、ましてや愚痴を言うことも許されない。人事資料収集を通じて対象 ...
神は賽子を振らない 第32代陸上幕僚長火箱芳文の半生(41)
西方総監部で訓練班長を務めた後、火箱は1992(平成4)年58月から統合幕僚学校第32期一般課程学生(目黒)に入校した。
自衛隊は階級に応じた教育があり、陸自の場合、CGS(指揮幕僚課程)を修了した幹部自衛官は2佐または1佐で ...
神は賽子を振らない 第32代陸上幕僚長火箱芳文の半生(40)
さて、雲仙普賢岳では火砕流、雨が降れば土石流の危険がつきまとっていたが、九州全体でも土石流の危険が高まっていた。梅雨の時期は迫っているし、梅雨の後は台風の季節になる。
地盤のゆるんだ場所の倒木を放置しておけば、土石流、土砂流が ...
神は賽子を振らない 第32代陸上幕僚長火箱芳文の半生(39)
西部方面総監部で災害派遣を担当したのは防衛課運用班で、訓練班
長の火箱が直接関わったわけではない。しかし奔走する運用班長を
支援し、運用班を手伝うことはよくあった。
火砕流に巻き込まれ、運転席に座ったまま亡くな ...
神は賽子を振らない 第32代陸上幕僚長火箱芳文の半生(38)
雲仙普賢岳の大規模火砕流は死者・行方不明者43名、家屋焼失・倒
壊179棟という大惨事を引き起こした。
普賢岳は、1792年には日本史上最悪の火山災害が起こり、肥前、肥
後両国で1万5000名以上の死者が発 ...
神は賽子を振らない 第32代陸上幕僚長火箱芳文の半生 (37)
特科群は戦闘職種なのでまだ勝手がわかった。検閲時、特科群長が考える戦法も理解できたし、検閲官に講評の指導報告の際、それを是としない西方総監に意見具申、反論するほどの素地もあった。しかし会計隊や音楽隊は、これまたさっぱりわからない。有事 ...
