神は賽子を振らない 第32代陸上幕僚長火箱芳文の半生

神は賽子を振らない

人事1班では年に2回、夏冬の昇任・補職時期には「詰めきり作業」といい、部内電話のかからない環境にこもり、雑音を遮断し作業に専念した。予算があるときは安ホテルや旅館の部屋に詰めていたが、火箱がいた最後の頃は「そんな予算はない」と言われた ...

神は賽子を振らない 第32代陸上幕僚長火箱芳文の半生

神は賽子を振らない

一選抜で1佐になる者の中から将来は陸上幕僚長が生まれるかもしれない。一方で「これが昇任最後のチャンス」という「先輩の2佐」もいる。しかも人事のことだから他者に相談することも、ましてや愚痴を言うことも許されない。人事資料収集を通じて対象 ...

神は賽子を振らない 第32代陸上幕僚長火箱芳文の半生

神は賽子を振らない

入校中の1993(平成5)年1月、火箱は1等陸佐になった。このとき、九州に暮らす母親は体調が悪化し入院しており、意識も半ば朦朧としていた。もっと近くで面倒を見てやりたいという思いはあってもそれができなかったから、いい病院を必死に探しも ...

神は賽子を振らない 第32代陸上幕僚長火箱芳文の半生

神は賽子を振らない

西方総監部で訓練班長を務めた後、火箱は1992(平成4)年58月から統合幕僚学校第32期一般課程学生(目黒)に入校した。
自衛隊は階級に応じた教育があり、陸自の場合、CGS(指揮幕僚課程)を修了した幹部自衛官は2佐または1佐で ...

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神は賽子を振らない

さて、雲仙普賢岳では火砕流、雨が降れば土石流の危険がつきまとっていたが、九州全体でも土石流の危険が高まっていた。梅雨の時期は迫っているし、梅雨の後は台風の季節になる。
地盤のゆるんだ場所の倒木を放置しておけば、土石流、土砂流が ...