メルマガ軍事情報とは?

2023年5月31日

現在、次のスケジュールで配信しています。

月曜日 0800配信
[連載]桜林美佐の「美佐日記」 桜林美佐(防衛問題研究家)

桜林美佐(さくらばやし・みさ)
昭和45年、東京生まれ。日本大学芸術学部卒。フリーアナウンサー、ディレクターとしてテレビ番組を制作。その後、国防問題などを中心に取材・執筆。著書に『奇跡の船「宗谷」─昭和を走り続けた海の守り神』『海をひらく─知られざる掃海部隊』『誰も語らなかった防衛産業[改訂版]』『武器輸出だけでは防衛産業は守れない』『防衛産業と自衛隊』(いずれも並木書房)、『終わらないラブレター─祖父母たちが語る「もうひとつの戦争体験」』(PHP研究所)、『日本に自衛隊がいてよかった』(産経新聞出版)、『ありがとう、金剛丸─星になった小さな自衛隊員』(ワニブックス)。月刊「テーミス」に『自衛隊密着ルポ』を連載。

月曜日 2000配信
[連載]我が国の未来を見通す 宗像久男(元陸将)

宗像久男(むなかた ひさお)
1951年、福島県生まれ。1974年、防衛大学校卒業後、陸上自衛隊入隊。1978年、米国コロラド大学航空宇宙工学修士課程卒。陸上自衛隊の第8高射特科群長、北部方面総監部幕僚副長、第1高射特科団長、陸上幕僚監部防衛部長、第6師団長、陸上幕僚副長、東北方面総監等を経て2009年、陸上自衛隊を退職(陸将)。日本製鋼所顧問を経て、現在、至誠館大学非常勤講師、パソナグループ緊急雇用創出総本部顧問、セーフティネット新規事業開発顧問、ヨコレイ非常勤監査役、公益社団法人自衛隊家族会理事、退職自衛官の再就職を応援する会世話人。著書『世界の動きとつなげて学ぶ日本国防史』(並木書房)

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 私は、我が国の未来に立ちはだかる課題のうち、①少子高齢化問題、②農業・食料問題、③気候変動問題を3大課題としてまずとりあげたいと思います。

 もとより、元自衛官の私は、それぞれの専門家ではありませんが、近年、それらについて関心をもって学ぶ機会がありました(一部は現在も探求中です)。そうしたら、またもや持ち前の“好奇心”に火がついてしまい、やかなり時間をかけて深掘りすることになり、その結果、あまり表には出てない事実の数々を知って驚愕してしまいました。

その延長で、「多くの人はこのような事実を知っているのだろうか?」と考え込んでしまいました。

 またしても、自分の早合点(独りよがり)かも知れない、これらのテーマについて書く資格があるか否か、自問自答がありました。しかし、経験とは恐ろしいものです(笑)。「もとより歴史の専門家でない自分が、歴史の書籍を刊行したのだから、それぞれの分野の専門家でなくとも、躊躇する必要はないのではないか」との“陰の声”が騒ぎ出し、逆に勇気が湧き、このテーマで書く決心を致しました。

『世界の動きとつなげて学ぶ日本国防史』で約500年間の歴史を振り返りました。これから500年先とは言わないまでも、50年先、100年先、つまり私たち世代の子孫の時代、我が国はどうなっているのだろうか、ということがいつも頭をよぎります。

「未来がどうなるか」など神様以外だれにもわかりません。本来、未来は不確実で不透明で予測困難です。しかし、歴史を勉強して分かったことがあります。メルマガでも「歴史の時間軸・空間軸のつながり」を再三とりあげましたが、江戸、明治、大正、昭和とその時代時代の国の「舵取り」(と総称しておきます)が次の時代にかなりの影響を与えた、つまり「未来を創ってきた」ことは否定できません。

つまり、その時代時代の「舵取り」が変われば――岡田英弘氏が言われるように、1回しか起こらない歴史は検証ができないのですが――違う次の時代を迎えていたはずなのです。同じことがこれからも起こる、つまり「未来は創れる」ものではないか、ということです。

このように、「過去はやり直すことができませんが、未来は創り出すことができる」との立場に立てば、上記3つの課題への取り組みが違ってくるのは当然と考えます。

この3課題が私たちに突き付ける事実の詳細を知れば知るほど、私自身は「悠長なことを言っておれない」とのあせりさえ感じます。我が国には「脅威が明確にならないとその対応策を講じない」との伝統があるからなおさらです。

少子・高齢化問題はもう始まっています。農業・食料問題はあと10年で間違いなく顕在化するでしょう。気候変動問題は、国際社会がすでに舵を切り直しつつありますが、一度作り出した二酸化炭素(CO2)は1万年消えないとの分析もありますので、もう遅いのかも知れません。

「少子高齢化問題」と「農業・食料問題」は我が国独自の問題です。しかし、「気候変動問題」は地球規模の問題です。皮肉にも、この問題があるから、最近の米中会談のようの、大国同士の決定的対立を回避する要因になる可能性も有しています。自国だけの国益とかエゴを言っておれないのです。

私は齢70歳、いずれの問題も私の人生には直接的に関係ありません。それらの問題がまさに顕在化する頃には、私は、あの世から我が国をはじめこの世の“混乱”を眺めていることでしょう。だからこそ、「だから言ったじゃないか」のような台詞を吐きたくないとの思いに駆られて、「今、気がついたことを実行しよう」と決心しました。

衆議院選挙がまもなく行なわれますが、各党の公約をみると寂しくなるのは私だけでないと思います。国の「舵取り」は、「主権者」たる国民の総意の反映です。10万円とか12万円などとバラマキキャンペーンがはびこっていますが、政治家の先生方は、国民の精神(そのレベル)を見抜いているとも言えるでしょう。

未来にために今の日本に何が必要なのかを忘れ、そのようなお金につられて1票を投じる国民が多い限り、我が国の未来に漂う暗雲は消え去ることはないと考えます。まさにカーライルの名言「この国民にしてこの政府あり」の状態です。

国防もそうですが、我が国の未来には、10万円よりももっと大事な課題が立ちはだかっています。メルマガ読者とそれらの情報を共有し、一緒に対応策を考えて行きたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。
(2021・11・1発行 創刊準備号より)

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水曜日 0900配信
[連載]陸軍工兵から施設科へ 荒木肇

荒木 肇(あらき・はじめ)
1951年東京生まれ。横浜国立大学教育学部卒業、同大学院修士課程修了。専攻は日本近代教育史。日露戦後の社会と教育改革、大正期の学校教育と陸海軍教育、主に陸軍と学校、社会との関係の研究を行なう。横浜市の小学校で勤務するかたわら、横浜市情報処理教育センター研究員、同小学校理科研究会役員、同研修センター委嘱役員等を歴任。1993年退職。生涯学習研究センター常任理事、聖ヶ丘教育福祉専門学校講師(教育原理)などをつとめる。1999年4月から川崎市立学校に勤務。2000年から横浜市主任児童委員にも委嘱される。2001年には陸上幕僚長感謝状を受ける。年間を通して、自衛隊部隊、機関、学校などで講演、講話を行なっている。
著書に『教育改革Q&A(共著)』(パテント社)、『静かに語れ歴史教育』『日本人はどのようにして軍隊をつくったのか─安全保障と技術の近代史』(出窓社)、『現代(いま)がわかる-学習版現代用語の基礎知識(共著)』(自由国民社)、『自衛隊という学校』『続自衛隊という学校』『子どもに嫌われる先生』『指揮官は語る』『自衛隊就職ガイド』『学校で教えない自衛隊』『学校で教えない日本陸軍と自衛隊』『あなたの習った日本史はもう古い!─昭和と平成の教科書読み比べ』『東日本大震災と自衛隊─自衛隊は、なぜ頑張れたか?』『脚気と軍隊─陸海軍医団の対立』『日本軍はこんな兵器で戦った─国産小火器の開発と用兵思想』『自衛隊警務隊逮捕術』(並木書房)がある。
□バックナンバーはコチラ
https://heitansen.okigunnji.com/

木曜日 2000配信
[連載]ライター・渡邉陽子のコラム 渡邉陽子(ライター)

渡邉陽子(わたなべ・ようこ)
神奈川県出身。大学卒業後、IT企業、編集プロダクション勤務を経て2001年よりフリーランス。2003年から月刊『セキュリタリアン』『MAMOR』などに寄稿。現在は自衛隊関連の情報誌などで記事を発表。メルマガ「軍事情報」で自衛隊関連の記事を配信中。
2016年6月、デビュー作『オリンピックと自衛隊 1964-2020』を刊行。
□バックナンバーはコチラ
https://okigunnji.com/watanabe/

金曜日 2000配信
[連載]加藤大尉の軍隊式英会話 加藤喬(元米陸軍大尉)

加藤喬(かとう・たかし)
元米陸軍大尉。都立新宿高校卒業後、1979年に渡米。アラスカ州立大学フェアバンクス校他で学ぶ。88年空挺学校を卒業。91年湾岸戦争「砂漠の嵐」作戦に参加。米国防総省外国語学校日本語学部准教授(2014年7月退官)。著訳書に第3回開高健賞奨励賞受賞作の『LT―ある“日本製”米軍将校の青春』(TBSブリタニカ)、『名誉除隊』『加藤大尉の英語ブートキャンプ』『レックス 戦場をかける犬』『チューズデーに逢うまで』『ガントリビア99─知られざる銃器と弾薬』『AK-47ライフル』『M16ライフル』『AK─47ライフル』『MP5サブマシンガン』『ミニミ機関銃』『MP38/40サブマシンガン(近刊)』(いずれも並木書房)がある。
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日本語でも英語でも、日常使う言葉の他に様々な専門用語があります。
軍事用語もそのひとつ。例えば、軍事知識のない日本人が自衛隊のブリーフィングに出たとしましょう。「我が部隊は1300時に米軍と超越交代 (passage of lines) を行う」とか「我がほう戦車部隊は射撃後、超信地旋回 (pivot turn) を行って離脱する」と言われても意味が判然としないでしょう。
同様に軍隊英語では「もう一度言ってください」は ”Repeat” ではなく ”Say again” です。なぜなら前者は砲兵隊に「再砲撃」を要請するときに使う言葉だからです。
兵科によっても言葉が変ってきます。陸軍や空軍では建物の「階」は日常会話と同じく “floor”ですが、海軍では船にちなんで “deck”と呼びます。 また軍隊で 「食堂」は “mess hall”、「トイレ」は “latrine”、「野営・キャンプする」は “to bivouac” と表現します。
『軍隊式英会話』ではこのような単語や表現を取りあげ、軍事用語理解の一助になることを目指しています。
加藤 喬
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主な実績

メールマガジン配信スタンド「まぐまぐ」の ”殿堂入りメールマガジン” に選出。

月刊「軍事研究」別冊 「ワールドインテリジェンス」第8号(世界を知る情報の読み方)で、発行人エンリケ航海王子のインタビューが掲載。(2007年9月)

メールマガジン配信スタンド「まぐまぐ」が主宰する「まぐまぐ大賞2007」(ニュース・情報源部門)にノミネート。(2007年12月)

まぐまぐ大賞2007(ニュース・情報源部門)第三位受賞(2007年12月)


連載記事「数学者が見た 二本松戦史」が書籍化されました。(2011年5月31日)

数学者が見た 二本松戦争

連載記事 「闘う日本人の兵法 闘戦経」が書籍化されました。(2011年11月17日)

闘戦経 (武士道精神の原点を読み解く)

連載記事「本土決戦準備の真実-日本陸軍はなぜ水際撃滅に帰結したのか-」が書籍化されました(2015年7月6日)

大東亜戦争と本土決戦の真実

連載記事「オリンピックと自衛隊」が書籍化されました(2016年6月1日)

オリンピックと自衛隊 1964-2020

連載記事「兵法三十六計」が書籍化されました(2016年10月3日)

中国戦略悪の教科書 (『兵法三十六計』で読み解く対日工作)

連載記事「驚くほどよくわかる防衛論」が書籍化されました。(2018年3月21日)

猫でもわかる防衛論

連載記事「情報史と女性」が書籍化されました。(2018年4月20日)

情報戦と女性スパイ―インテリジェンス秘史

連載記事「戦う組織の意思決定入門」が書籍化されました。(2018年10月5日)

作戦司令部の意思決定ー米軍「統合ドクトリン」で勝利するー

連載記事「意外と知られていない面白兵器技術」が書籍化されました。(2019年9月20日)

不思議で面白い陸戦兵器

連載記事「陸軍小火器史」が書籍化されました。(2019年11月8日)

日本軍はこんな兵器で戦った

連載記事「戦う組織のリーダーシップ」が書籍化されました。(2020年4月16日)

海軍式 戦う司令部の作り方

連載記事「自衛隊警務官」が書籍化されました。(2020年10月5日)

自衛隊警務隊逮捕術

連載記事「戦略航空偵察」が書籍化されました。(2020年12月16日)

戦略航空偵察ー知られざる平時の戦いー

連載記事「サムライ先生、日本語を教える」が書籍化されました。(2021年7月10日)

サムライ先生、日本語を教えるーあなたの知らない日本語学校ー

連載記事「熱砂の自衛隊イラク派遣90日」が書籍化されました。(2021年10月15日)

陸曹が見たイラク派遣最前線

連載記事「我が国の歴史を振り返る」が書籍化されました。(2021年10月15日)

世界の動きとつなげて学ぶ日本国防史

連載記事「武器になる「状況判断力」」が書籍化されました。(2022年10月14日)


武器になる状況判断力

連載記事「海軍戦略500年史」が書籍化されました。(2022年11月14日)

海軍戦略500年史 シー・パワーの戦い

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Posted by okigunnji