国際防衛ラグビー競技会(IDRC・軍事ラグビー)(3)
15日は日本チームの初戦が習志野演習場で行なわれました。
前回大会3位の強豪・仏と対戦、3-19で敗戦(フランスは強かったです! ちなみに来年のW杯、日本は1次リーグでフランスと当たります。これは軍人ラグビーではなくプロのW杯です)。親善試合(敗者トーナメント)に回り19日にトンガと対戦、序盤から優位に立ち35-26で勝利しました。
この試合の前には英×仏の準決勝があったのですが、ややラフプレイが目立ち、小競り合いが殴り合いにまで発展。試合終了後の両者交えた写真撮影でも、一部のメンバーの間は険悪な空気となりました。これはプロのチームにおける試合でも目にすることがないシーンでした(少なくとも私はテレビ観戦、現場観戦含めて初めて見ました)。体をぶつけあう、一見乱暴にも見えるラグビーは実は紳士なスポーツで(その流れを話し始めるとまた長くなるので別の機会に)、試合中にいざこざがあっても試合終了となれば、ノーサイドの精神で(今は試合終了を表すノーサイドという言葉は国際試合では使われないのですが、スピリットは継承されています)敵味方関係なく健闘を称え合います。
だからこそ日本×トンガ戦での双方のフェアプレーは見ていてとても気持ちがよく、トンガにも惜しみない声援が送られていました。
23日は決勝と3位決定戦が、今大会唯一、会場が自衛隊施設ではなく柏の葉総合運動場で行なわれます。飲食の出店やグッズ販売の店も並び、客席ではビールを手にした観客も目立ち、最終日にふさわしい華やかな雰囲気です。
ところが今度は台風17号による強風で、なんと会場のラグビーポールが倒れてしまうというアクシデントが発生! 仏×NZの3位決定戦が始まってわずか7分のことでした。
1時間の中断後、トライ後のコンバージョンやペナルティゴールなしのトライのみというルールで続行、10-5で仏が前回に続き銅メダルを獲得した。
決勝は急きょ会場を習志野演習場に変更。習志野では日本×豪の試合が行なわれており、日本は12-45と6位の成績で終えました。
松尾ヘッドコーチは大会前、「私たちはディフェンスが生命線。『守る』ということに関しては全員が人並み外れた意識を持っている。自衛隊らしいと納得してもらえる試合はかならず見せられる」と語っていました。結果だけ見れば1勝2敗ですが、どの試合もフェアプレーに徹してボールをつなぐ姿は、まさにその言葉を体現していました。
決勝はフィジー×英という、前回の優勝国と第1回優勝国の対戦に。習志野も風が強く、揺らいだポールを自衛隊が応急処置で補修するシーンも(こういう自己完結能力はさすが自衛隊です)。試合は前回優勝のフィジーが持ち前の身体能力の高さを発揮、31-17で2連覇を達成しました。
閉会式で河野防衛大臣は選手の健闘をたたえ、優勝したフィジーチームの主将に優勝杯を贈りました。
振り返れば「台風に始まり台風に終わる」といったIDRCでした。1年かけて準備してきたIDRC事務局は、どれほど胃の痛む思いをしたことでしょう。大会最終日までアクシデント続きでしたが、急きょ決勝会場が変更になったとき、担当者は「そこをやりきるのが自衛隊だ」と言い切り、有言実行してみせました。
優勝したフィジーの主将は「(自衛隊の)おもてなしに感謝します。2週間の滞在期間中は日本文化に触れる機会も得た。また、朝霞(駐屯地)での滞在で周囲の方々と触れ合い、私たちの文化も伝えられた」と感謝の意を述べました。
なお、第4回IDRC2023がW杯開催地の仏で開催されました。その結果はこちらに詳しく掲載されています。
防衛ホーム新聞社
〈a href="https://www.boueinews.com/publications/index/463″〉https://www.boueinews.com/publications/index/463/a〉
なお、来年2027年はW杯開催地であるオーストラリアで開催されます。自衛隊のオールスターが再結成して臨める世界情勢であることを願ってやみません。
(国際防衛ラグビー競技会(IDRC・軍事ラグビー) おわり)







