「遊」の精神

Buenos dias. 米田です!
今回の配信で本講座は、早くも2周年を迎えることになりました。内容的にかな
り欲張ったこと・・・戦略だ情報だ地政学だ兵法だ地域研究だ外国語だ・・・と
シンクロを意図して展開させていただいておりますが、益々、充実した他には決
して見られない内容にして行きたい・・・と考えておりますので、読者のみなさ
ん!今後ともよろしくお願い申し上げます!

丁度、連載が一年を経過しているスペイン語講座の方は、外国語文法と兵法を織
りまぜながら展開しています。話しの内容を記憶に残しておくと、誰でも・・・
大学で「外国語素人」の学生相手に語学程度の内容を上から目線でしか行えない
胡散臭い”似非教授”よりもよほど専門的な「スペイン語の先生」になれるよう
にまとめてありますので・・・是非、ご活用くださいませ。
(毎回チェックしている”スペイン語屋”もいる程です。あなたはレベルを気に
しないで学んで行ってください。)
特に、きちんとした学術学会に加入できない、数年以上も論文は書かけない、研
究発表はできない、けれども、見ていると恥ずかしくなるくらいのプライドがあ
って、自らの無知と無能には無頓着・・・そんな人々がゴロゴロいるのが日本の
大学です。(特に文系はそうです。だから、世界的に競争力が無いのですが・・
・)
大学の競争力を劣化させ、意欲ある学生の芽を立場を利用して摘み取り、卒業生
の顔に泥を塗り続け、自分を追い越さない程度の不良人材を登用して定年まで平
穏に・・・後は野となれ山となれ・・・といういい加減な大学教授(ヤカラです
ね)が意外以上に多いものです。
もし、この講座をお読みの方で・・・大学の経営、人事管理などをしている方が
いらっしゃり、今後の生存競争に勝ち抜きたいという改革を意志する方がいらっ
しゃるのなら・・・また、愛する息子や娘が不埒な出来の悪い大学教授に人生を
阻害されているのなら・・・一度、筆者にコンタクトを取ってみてください。
一見、難しくとも・・・とても面白くて痛快な問題解決が可能となるでしょう。
ところで、先日、大阪市内に居住しているところから、ひょんなことで、ユニバ
ーサル・スタジオ・ジャパンに始めて行く機会がありました。
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンは、USJという略称が通名になっています
が、三菱東京UFJ銀行と言う大手の銀行とは、パッと見たところ「似ている」の
で、以前は、よく勘違いしたものでした。
関西の冗談で「USJでパレード見たら、明るーなるけど、UFJで残高見たら、暗
(くら)~なるわ」とか「UFJでゼニ引き出してUSJで使いまくるで~」とか言わ
れるところです。
USJは、大阪市の此花区というところにあります。ここは、元々、「仏教伝来の
地」とか言われ、大伽藍がそびえ立っており、廃仏毀釈で無くなったとか、此花
区とは、そもそも『古今和歌集』の仮名序にある有名な「難波津に 咲くやこの
花 冬ごもり 今は春べと 咲くやこの花」という歌に由来(他に浪速区も同じ
歌から由来)しているところから、何となく文化的で伝統のあるようなイメージ
と大阪港湾地域のイメージが重なる興味深いところです。
昔々の大阪は、島が多く、生駒山の麓あたりまでが海であり、平城遷都で注目さ
れている奈良=大和地方や観光名所の京都=山城地方との関連をそれぞれの地形
や淀川の流れなどと共に眺めていると結構、外敵の防御にとってどこに首都機能
を置けば良いのか・・・古代の為政者の立場に立ってみると・・・興味深いもの
が見いだせると思います。
近畿地方とは、その地政学的な要点をざっくばらんに表現すれば・・・日本の地
形を女体に例えるのなら、「女性器の断面図」とそっくりになっています。そこ
で・・・京都や奈良など、沿岸部や支流を組み合わせて利用すれば、意外と”縦
深陣地”を構築したり、大山崎(天王山、石清水八幡宮の八幡山)の隘路、生駒
山などの山間部の隘路などを利用すれば迎撃にも便利です(天智天皇の大津遷都
は、さらに京都盆地を利用した迎撃が考えられます)。このようなところから、
当時の首都を機能させるには適切な地勢的条件を有していたのが近畿地方と考え
られます。
大量の兵員を機動させるには、海から上陸作戦をした方が陸路経由で「主戦」を
何回も挑まれるよりは便利なところがある・・・交通の便には、その逆の作用
(侵入が安易)もありますが・・・海路利用の対抗策は考えていたのです。
この難波(ナニワ)の此花区にUSJ・・・なのですが、一言で言えば、東京ディ
ズニーランドと同じく、USA文化のオンパレードである点は共通性がありましょ
う。工業製品以外に欧州の伝統的なものよりも・・・よりインパクトがあって
「目に見えないもの」で、そして、すんなりと受け入れられる・・・それでい
て、海外に輸出できるもの(アトラクションやミュージカルなど)がある・・・
これも米国の得手になっている・・・と思いました。
※スペインは・・・と言えば、志摩スペイン村(*)があります。
(*) http://www.parque-net.com/
特に「ターミネーター3D」というところでは、映画に出てくる”サイバーダイ
ン社”というのが技術面での最新装備・・・といえばお馴染みの米国大手のレ
イセオン社(*)のパロディのようなところが感じられました。未来の戦いは、
無人兵器システム開発の主流にいる米国が・・・となると米国流の戦争方法が世
界を仕切る・・・のでしょうか。 (*) http://www.raytheon.com/
ハイテク最先端のサイバーダイン社にローテクの人間が知識と論理では数次元は
上段のスーパーコンピュータ(映画ではスカイネット)相手に平和的な”話し合
い”・・・ではなくて、”武力闘争”を通じて実力勝利する映画を米国が制作し
ているのは興味深いと思いました。
「話し合いからは悪寒と吐気と後味の悪さしか残らないが”力の実践”からは心
の安寧と明日への希望が湧き上がる・・・」のでしょうか・・・耳に心地よい言
葉と現実認知の区別がつかないことは、戦後の日本人の陥り易い思考パターンで
もあります。
ところで、このUSJですが、一つのアトラクションに何十分も待つのです。が、
団体で行くと長い列を作るのも心理的に暇には感じないような「構造化の工夫」
がされていると思いました。これも米国の得意なところでありましょう。あまり
言葉を使わないで、自分のやるべきことが短時間で分かるようにしてあげ、実際
に当該の現場で簡単にきるようにしてあげる・・・面白いと思います。
そして、幾つかのアトラクションに付き合うと数時間が経過していました。が、
一日が長時間であった・・・という感覚があまりありませんでした。日没後は、
「電飾の山車と電飾踊り子たちの行列」があって・・・楽しい一日の”シメ”ま
でしてくれるではありませんか!最後のシンデレラのところでは、上から「みな
さんの夢がかないますように!」と綺麗なおねえさんが大音響でハツラツとした
リズムのバックグランドミュージックと共に励ましてくれるのです。
これで思い残すことはありませんね。一時的にも「生きていて良かった・・・」
と思わせるものを演出する努力はしていると思いました。
「あの世もこんなんやったらええな~」とか、「これでええ死に土産ができた
わ~」とか言う「関西風」の声も聞こえてきます。
眺めていて思ったのですが・・・USJ・・・これは、生きる希望の無くなった人
には、とても良い気分転換になる時と場を提供するところである・・・というこ
とでした。
そして、肩の力を抜いて気分転換する=一日バカになって(毎日バカだと困って
しまいますが・・・)気を入れ替え、新たな心を創りだして現実に向かうこ
と・・・これは、すでに伝統的なお花見や盆踊りなどの日本人の習慣には見られ
なくなったものであり、この点が日本人はヘタクソであるということです。
元々、日本には伝統的には「遊」の精神があって・・・何事も”あそび”になっ
て来るようにして行くのが本来の姿なのですが・・・特に「戦後」は、何か変な
ことを脳に刷り込まれて、DNAの記憶とちぐはぐな点が言葉にならないところで
ありましょう。
これからの政治・・・国民が国家に奉仕するのなら、国家は国民に奉仕しなけれ
ばなりませんが、本当の国民の枯れた気を元の気に変じさせる「奉仕(サービ
ス)」は一向に考えようともしません。年間自殺者数が十年以上も三万人以上続
いていながら、政治家は何の努力もしていませんが、「国民への愛」の無い為政
者は滅び「カルマの法則」(あの世で・・・怖い!)(笑)はきっちりとケジメ
をつけることになりましょう。
「国民への愛」の有るのは・・・誰でしょう?よくよく探してみてください。
西洋渡来の民主主義(語源から歴史から、その意義と歴史的事実を確認してみる
と日本のものとはとても違ったものであることがよくわかります)や誤訳・誤解
のシヴィリアンコントロール基本の政治などには見つからないでありましょう。
ではでは、誰なのでしょうか?
それは、『天皇陛下』ではないでしょうか。
日本人は、日本史を創り上げた自らの”DNA”に自然に従うこと・・・これから
あなたが考え行動して行くネタにして行ってください!