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もう発想を切り替える時期

time 2007/12/26

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 軍事情報 (【投稿】もう発想を切り替える時期)      10,705部
平成19年(2007年)12月26日
┏【目次】─────────────────────────────☆
┃  ☆【投稿】 「もう発想を切り替える時期」 by OJIN
┃          (「WEB熱線 アジアの街角から」12/14)
┃  ☆発行:おきらく軍事研究会
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆


こんにちは!!
おき軍事のエンリケ航海王子です。
「WEB熱線-アジアの街角から-」主宰者のOJINさまから
<様々な問題を抱える現在の日本農業、こういう方向性は考えられないの
か?という提起記事でございます。>
とのメールが届きました。
食糧をめぐる意思決定は軍事・教育・エネルギーと並び、国家の基盤を担う最重
要項目と考えます。
実は私自身も穀物業界で仕事をした経験があり(簡単にいえば米屋です(笑))、
当時から「何故輸出を考えないんだろう?」という疑問をずっともっておりました。
OJINさんの提言、ゼヒご一読ください。
(エンリケ航海王子)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆
◎◎◎ もう発想を切り替える時期 ◎◎◎
———————————————————————-☆
☆ もう発想を切り替える時期 ――――――――――――― 2007/12/14
───「まずは平井修一さんのこの記事を読んで頂いて」
☆ 支那の胃袋を日本が支える
日本の農林水産業を「如何[いかん]せん」と常日頃から憂慮している。だって
おいらは、先祖をたどれば百姓だから、心配する。食糧安保のこともあるし、
地方の活性化をどうすべきかという命題もある。日本全国、みんながニコニコ
している風景であってほしいというのは誰しもの願いだろう。
現場は、本当に不安で悲惨だ。鈴木宣弘・東京大学教授がこうリポートしてい
る。
┌——–「農業協同組合新聞」
いま、農村の現場におじゃますると、米価の予想以上の下落、飼料価格高騰に
よるコスト高で、稲作・酪農・畜産等、多くの農家が大幅な所得減少で、年末
の種々の代金支払いにも苦労し、大規模な人も含めて経営が非常に苦しくなっ
ている。「年が越せない」との声が多く、農家の皆さんにお会いするのがつら
い日々が続いている。
└——–
ため息ばかりなのだ。補償金、補助金のようなバラマキの弊害も大きい。
┌——–
消費者に喜んでもらえるものをつくるのが農業の楽しみなのに、一番の喜びを
とられてしまった感が強いとの嘆きである。余計なことはしないほうがよい、
手を抜いたほうがよいという誘因が働いたのでは、意欲を持ってやれるわけが
なく、とても子供達に継いでもらう気持ちにもなれない。
これでは、意欲ある担い手が、さらに規模拡大して経営が発展することを目指
した政策の意図に逆行してしまうのではなかろうか。これが、最も意欲的な大
規模農家が直面している悩みなのである。我々は、この声にどう応えればよい
のであろうか。
└——–
東大の先生が分からないのだもの、小生だって「どぎゃんしたらよかと」と思
い悩むのである――――。
農業の安定的発展は、我が国の食糧安保にも密接に関わる。百姓が元気でない
と、国民の元気が保てない。日本国際問題研究所(JIIA)のサイトがこう伝えて
いる。
┌——–
その国で必要な食料のうち、国内生産でまかなえる割合を「食料自給率」とい
います。今、日本人は1日平均2619キロカロリーを消費しますが、国内農
畜産物でまかなっているのは、そのうち1047キロカロリーだけ。
つまり、40%が国内産で、残り60%は外国産でまかなわれているのです。
ーーーこれは、主要先進諸国の中では最低です。
食卓の6割を占める輸入農畜産物。今でさえ、外国から洪水のように押し寄せ
ています。その最後の歯止めとなっているのが関税です。WTOの農業交渉で
は、多分野で協議していますが、その関税という垣根をどれだけ引き下げるか
を決めるのが大きなポイントです。
└——–
「自給率向上へ、努力を支える仕組みに」とJA(農協)帯広大正=北海道)梶
伸二専務が言う。
┌——–「農業協同組合新聞」
「農政を改革する」ということに対しては、当然、良い方向に向かうものと理
解し、今回の経営所得安定対策についても、生産者はなんとか所得は確保でき
る、と考えていた。1年目にして期待はずれで残念という感はある。
米でも同じような事態が起きていると思うが、畑作地帯でも、面積が大きけれ
ば大きいほど所得が減っていく、というのが現実ではないか。そうなると経営
面積を拡大しようという意欲も薄れてくる。
一方で、自給率を上げるという政策目標があり、そこに向けて私たちも努力し
て、生産、供給するが、そういいながらも生産意欲が失われるというのでは、
矛盾した話になってしまう。
└——–(談)
我が国はWTOの農業交渉で「防衛」ばかりのようだが、我国の農業のレベル
は、安全、品質の面で世界のトップクラスだろう。輸出力=「攻撃力」は充分
あると思う。しかし現状は哀しいばかりだ。
全国農業協同組合連合会(JA全農)によると、国産農畜産物の輸出への取り組
みは、
┌——–「日本産米の中国輸出」
第1便分24トン(新潟産コシヒカリ・宮城産ひとめぼれ)について、中国国内
では、7月26日より販売開始~9月20日完売。
新潟産コシヒカリ    :2970円/2kg
宮城産ひとめぼれ    :2820円/2kg
中国産米現地店頭価格水準:  64円/2kg
:~320円/2kg
└——–
中国産米の十倍の価格である。日本の市販価格と比べても3倍。小生は2キロ
で1000円=1キロ500円)を愛用している。中国向けが、なぜこんなに
馬鹿げた価格になるのか、記者さんはきちんと追いかけるべきだ。
内需を維持・開拓するのはもちろんだが、支那を核とした外需に攻め込むこと
が農林水産業成長のポイントではあるまいかと思う。「支那の胃袋を日本が支
える」という構図ができれば、お互いにハッピー。
└──────────「平井修一さんの記事ここまで」
己の先見性を誇るわけではありませんが、 OJIN は現在、日本の様々な産品を
中国に輸入して販売する仕事、を大々的に手がけるべく準備中でございます。
農畜水産・工業製品から人材まで、幅広く試行してみようと模索しています。
ーーーどうしてそういう考えに至ったのか。
ひとつには平井さんもご懸念のように、「日本の農村の活性化を如何せん」に
微力ながらでもお役に立つことができないだろうか、ということ。ーーー食料
自給率云々の前に、それをなんとかしようと思うなら、まず、農家が儲かる、
という状況がなければどうにもなりません。
そのためには、(日本の)国内市場だけでなく、中国と限定せず、世界中の市場
に向けて産品を売り捌いて、生産が追いつかない!=価格の高騰や安定)とい
う状況にならなければなりません。
日本の農産物は高いから、そんな..売れないだろう?
誰がそんなことを決めるんです?日本の消費者?日本の生産者?
ーーーもうそろそろ、発想を変える時期がきているのではないでしょうか。
高いけれど、日本産の食材はなにしろ「ウマイ!」んです。
そして、世界中を眺めてみれば、そりゃ今日の食べ物にも困窮している地域や
階層もたくさんおますが、いまや世界中のどの国、地域でも、上層の何%か、
何十%かは、日本人の生活水準より遥かに高い水準に至っています。
その水準の人々は、日本の平均的な人々の生活水準よりも遥かに高い消費生活
をおくっています。そこに確実な需要が存在している、とは思われませんか?
旨いものを食べたい!買う金はザブザブあるんだ!
けれど、どこで買えるんだ?誰が売ってくれるんだ?
僅か1億2千万人の市場だけを相手にしていて、日本の農業が儲かるわけがあ
りません!世界何十億人の市場、、対象となるのがそのうちの10%だとして
も、例えば60億人なら6億人!ーーーしかもそれは、日本の水準で考えたら
みんなお金持!
1億2千万人のドングリの背比べ所得人口と、6億人のお金持人口、、誰が考
えたって、行く途は決定!ではありませんか?中国だけだって..どうでしょう
か?13億のうち確実に5%はそういう層がいるでしょうから、それだけでも
う!6千5百万人!です。
金持層が6千5百万人ですよ!
はあ?
そんなにバンバン輸出してしまったら、日本の食料自給率向上はますます遠の
いてしまうじゃないか?
すみません….ハッキリいいますけど、あなた頭悪いんじゃないんですか?
食料自給率って何なんですか?
極端に例えるならば、1億2千万の日本人が毎日食べているものは100%、
外国産輸入品の安いものだけど、日本で生産される農産品は、6億人の胃袋を
満たすために100%輸出される――――。
どんな事態かは措いといて、もしも一朝事あらば、輸出入を全面ストップすれ
ばどうなりますか?
6億人分の食料-1億2千万人分の食料=4億8千万人分の余剰。即ち、食料
自給率500%!ではないんですか?食料自給率ってそういうことでしょう。
だから、日本の旨いものはドンドコドンドコ輸出して、日本人は外国産の安い
ものを食べてればいいんです!農家はバンバン売れて儲かればいろいろ工夫し
てさらに増産に励む、1億2千万の胃袋の40%しか賄うだけの生産力しかな
かったものが、、あ~ら不思議!?
バイオ技術じゃナンタラ改良じゃ、、たちまち2億人分3億人分生産量増大!
ーーー農家が儲かるようになれば、絶対にそうなります。
農家が儲かる=利益がでる=税収が上がる!=日本国にとっても、補助金を出
すばかりで国家財政の足枷になっていた農業部門が、世界中の高級食材供給に
よって儲かるようになれば、補助金はいらなくなる、大幅な税収増にはなる!
ーーーダブルパンチで国の財政にも貢献いたします。
全世界的な食料供給の視点で考えてみてもそのほうがいいだろうと思います。
日本の農業が、高級食材を2億人分も3億人分も全世界に供給して、1億2千
万人分の食料を輸入したら、
差し引き1億人分以上の食料が今よりも余分になる….そうすると、現在食う
や食わず状況にある飢餓階層の人々がもっとたくさん食べられるようになる。
でもさて、そんなに外国に売れるだろうか?
年代にもよりますけれど、子供の頃、どんなものを食べて飲んでいましたか?
その頃、ボジョレーヌーボーだとか、キャビアだとかフォアグラだとか..いや
そんな高級なものじゃなくても、現在普通に食べているものを、その頃想像で
きましたか?
マクドナルドといえば、今では、よほど辺鄙な地方でもお目にかかることがで
きる、ありきたりの食べ物ですが、日本で初めて店開きしたのは、銀座三越の
店頭でした。
銀座といえば、昔も今も日本最高のロケーションで、さらに三越といえば当時
の日本最高ステータスのデパート、の、店頭といえばそのデパートの顔で一番
重要で、したがって家賃も高い場所です。ーーーそこにファーストフード!?
今では考えられませんが、その頃の物価水準からするとえらい高い値段でした
けれどでも銀座っ子が群がって、その後、次々と各地に広まっていきました。
日本の食べ物、、例えば北海道の毛蟹やタラバ蟹の美味しさを、中国人にいく
ら言葉で説明しても理解してもらえません。!上海蟹のほうが美味しい!
中国人は生魚片=刺身)を食べる習慣がありません。日本人が食べていると、
薄気味悪そうな、宇宙人でも眺めるような目でみています。地元の日本料理屋
で無理矢理食べさせてみても、「美味しくない!」ーーーなかには吐き出す人
までおります。
‥‥‥理由は美味しくないからです‥‥‥
ところが!
留学や駐在で日本に住んで、日本で刺身を食べた中国人は、ほとんどが刺身大
好き人間に変身してしまいます。どうして?
‥‥‥日本の刺身はおいしいから‥‥‥
外国の日本料理屋で出している食材は、たまには直輸入物もありますが、そん
なのは稀の稀で、たいていは手近で手に入る材料で、しかも、ただ薄めに切り
分けてこれが刺身!、、日本の刺身は、
‥‥‥と、まあ日本人に刺身の講釈をしても意味ないので省略‥‥‥
刺身じゃなくても、本当に美味しい—-北海道ばっかりですが—-北海道の毛
蟹やタラバ蟹やカボチャやトウモロコシやジャガイモや、、本物を実際に食べ
させれば絶対に大丈夫!お金さえあれば、必ず買ってくれるようになります。
世界中の上層金持層は現在、昔の日本の庶民と同じで、たいしたものは食べて
いません。しかしお金は持っています。そこに美味しい食材が供給されたら、
ーーーどうなるでしょうか?
ーーー長くなり過ぎますので今回はここまでにします。
今回の稿では、食べ物のことばかりを採りあげましたけれど、優れた日本の産
品は食べ物ばかりではありません。
もうそろそろ発想を変えませんか?
地産地消も大事な考え方ですけれど、さらに進めて、6億人に売りまくろう!
まあ、インド人にスキヤキを食べさせるのは絶望的でしょうけれど、でも石狩
鍋だったら、喜んで食べるようにはなるでしょう。?五本箸じゃ無理かな(^^;
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