「台湾の未来と日本人の役割について」(予備役空軍大尉)

臺灣地形圖中華民国
 中華民国憲法はその領土として台湾を含む中国大陸全体を規定していますが、このような憲法を持つ「中華民国政府」は共産シナ政府からみるとその主権を脅かす「反乱団体」ということになり鎮圧すべき対象ということになります。
 つまり中共の台湾への軍事侵攻に法的根拠(反乱鎮圧のための行動であるということ)を与えてしまいます。その意味で、台湾の政権が「中華民国」を名乗り続けることは共産シナ政府による「警察行動」を招き寄せる危険が大です。
臺灣共和国
 いっぽう、台湾の政権が「中華民国」の看板をおろし「台湾共和国」を名乗れば、中共による台湾侵攻は主権国家に対する侵略に他ならなくなります。一日も早く民族自決権に基づく住民投票を実施して「中華民国憲法」を廃棄し「台湾共和国憲法」を制定して「台湾独立=台湾建国」を果たすべきです(注.台湾独立とは中華民国体制からの独立であってもともと台湾を支配したことのない共産シナ政府からの独立というのはハナからありえない話です。たとえば、独身者は離婚出来ません)。
 先の総統選挙では民進党の失策に加え、中共の走狗達による宣伝に多くの台湾国民が幻惑され、台湾独立勢力は後退を余儀なくされましたが、多くの日本人はこの事実をもっと深刻に受け止めるべきです。台湾独立勢力こそ真の意味での数少ない親日派だからです。このたびの立法院(国会)選挙において議席を失ってしまった台湾独立派の「台湾団結連盟」の議員達が、「英霊に敬意を表するため」に靖国神社に参拝した事実(2005年4月4日)を忘れてはなりません。
友人は誰か?敵は誰か?
 真の意味でのわが国の友人が誰で、わが国の敵が誰なのかを問うべきでしょう。
友人が苦境にあるときこそ手を差し伸べるのが人としてのあるべき姿であり、いま最優先で日本人がなすべきことは台湾独立勢力を支援し、将来の日台国交樹立、日台同盟締結の土台を築くことです。
(予備役空軍大尉)