中共のインド包囲網と核武装国の漸増 (ヨーソロ)

2020年4月21日

グアィダール港宮崎さんの記事は非常に気になります。
とくにパキスタンのグアィダール港はかつて米海軍が租借を希望して断られたインド洋の要衝で、ペルシャ湾入り口のホルムス海峡にも近く、単にインド包囲のみならず、オイル・ルートにも湾岸情勢にも睨みを利かせる利点があります。インド海軍も原潜導入等、着実に対応をしていますが、中共の素早さは目を見張るものがあります。

また、中共はベトナムに核技術を供与しているとの話も耳にしました。
ミャンマーが北鮮の核開発の隠れ蓑、ベトナムも中共が???となるとアセアン諸国は平静でいられなくなり、遠くない将来にインドネシアをはじめ、核武装の波は南アジアから東南アジアを席巻し始める可能性大です。イランもイスラエルへの対抗上、核武装を目指していることは明白ですし、他のアラブ諸国もこれまた平静ではいられません。既にオーストラリアは警戒の目を覚ましましたが、残念ながら日本は全く惰眠を貪っています。
非核武装国が常に譲歩することで成り立つことに
核武装国は戦闘に負けることはあっても、戦争に負けることはありえません。更に、核武装した国同士の戦争はありません。真剣な妥協が最後には為されます。つまり、これからの外交は非核武装国が常に譲歩することでのみ成り立つ構図になります。
国際社会は核クラブの貴族性社会になり、核武装国だけが実効性のある発言力を持つようになるでしょう。このことは、既に1971年の中共国連加盟が即拒否権を持つ常任理事国入りとなったあのときからその萌芽があったように思います。今までは五大国のみでしたが、今後は核武装国が続々と増えるでしょう。国連もやがて改組されるかもしれませんが、そのとき、非核武装の日本が名誉と発言力のある地位を確保できるとは到底思えません。
そんな中で、民主党の云うような自衛隊を国連に供出して自由に使わせるなどの愚が行われると、我が国は三河時代の徳川家(当主家康を今川家に人質に取られて常に過酷な第一線でこき使われた)と同じ悲哀を味わうことになるでしょう。
日本は、必ず核武装しなければ国益を損ないます。
以上、ヨーソロの管見でした。
(ヨーソロ)