【本の紹介】『「叱れない国」の組織論 ーなぜ「優しすぎる組織」は人を育てられないのかー』 山上 信吾 (著), 岡部 俊哉 (著)

『「叱れない国」の組織論 ーなぜ「優しすぎる組織」は人を育てられないのかー』 山上 信吾 (著), 岡部 俊哉 (著)

『「叱れない国」の組織論』の概要

昭和の組織力と令和の個人尊重。その両方を生かすには、どうすればよいのでしょうか。

元駐豪大使・山上信吾さんと元陸上幕僚長・岡部俊哉さんが、自衛隊と外務省の組織運営を比較しながら、人材育成とリーダーシップの本質を語り合う一冊です。

とくに印象深いのは、岡部さんが語る御巣鷹山での救難活動と、その後の心身の異変についての証言。

人を育て、人を動かし、人を守る。

強い組織に必要なものを、改めて考えさせられます。

 

■こんな人におすすめ!

– 自衛隊の教育や組織運営に関心がある方
厳しい訓練と人材育成、隊員を支える組織のあり方について学べます。

– 部下の指導や人材育成に悩んでいる方
パワハラと正当な指導の違い、個人の能力を組織力に変える方法を考えるヒントが得られます。

– 昭和の良さを令和に生かしたいと考えている方
規律や使命感を大切にしながら、個人の尊厳や心身への配慮をどう両立させるかを考えられます。
 

■書籍情報

『「叱れない国」の組織論』――なぜ「優しすぎる組織」は人を育てられないのか
著者:山上信吾・岡部俊哉
出版社:ワニブックス
発売日:2026年10月27日
四六判・256ページ
定価:2,090円(税込)

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[著者略歴]
山上信吾(やまがみ しんご)
前駐オーストラリア特命全権大使。アボット元豪首相をして、「豪州人の心に永遠の印象を残した桁外れの大使」と言わしめた外交官。
1961年東京都生まれ。東京大学法学部卒業後、1984年外務省入省。コロンビア大学大学院留学を経て、ワシントン、香港、ジュネーブで勤務。北米二課長、条約課長を務めた後、2007年茨城県警本部警務部長という異色の経歴を経て、2009年には在英国日本国大使館政務担当公使。国際法局審議官、総合外交政策局審議官(政策企画・国際安全保障担当大使)、日本国際問題研究所所長代行を歴任。その後、2017年国際情報統括官、2018年経済局長、2020年駐オーストラリア日本国特命全権大使に就任。2023年末に退官。
現在はTMI総合法律事務所特別顧問、同志社大学特別客員教授、笹川平和財団上席フェロー、JPR&C顧問等を務めつつ、外交評論活動を展開中。
著書に、『南半球便り』『中国「戦狼外交」と闘う』『日本外交の劣化 再生への道』(いずれも文藝春秋)、石平との共著『超辛口!「日中外交」』(飛鳥新社)、門田隆将との共著『媚中』『拝米という病』(いずれもワック)、『国家衰退を招いた日本外交の闇』『高市外交の正念場』(いずれも徳間書店)、河野克俊との共著『アメリカを巻き込み、中国の恫喝に勝つ戦略』(ビジネス社)、山岡鉄秀との共著『歴史戦と外交戦』、外薗健一朗、丸谷元人との共著『官民軍インテリジェンス』(いずれもワニブックス)など多数。

岡部俊哉(おかべ としや)
第35代陸上幕僚長。1959年福岡県生まれ。1981年防衛大学校(第25期)卒業後、陸上自衛隊に入隊。1等陸佐までの職種は普通科。空挺及び幹部レンジャー課程を修了。
1985年、日本航空123便墜落事故では、第1空挺団の小隊長として事故翌朝に現場入りし、生存者の捜索・救出などに従事。その後、第28普通科連隊長兼函館駐屯地司令、陸上幕僚監部運用支援・情報部運用支援課長、第1空挺団長兼習志野駐屯地司令、西部方面総監部幕僚副長、陸上幕僚監部教育訓練部長、第6師団長、防衛大学校幹事(副校長)、統合幕僚副長、第35代北部方面総監など、部隊指揮、人材育成、防衛政策にかかわる要職を歴任。2016年7月、第35代陸上幕僚長に就任し、陸上自衛隊のトップとして組織を率いた。2017年8月退官。
退官後は日本電気株式会社顧問、国家安全保障局顧問などを務めつつ、公益財団法人陸修偕行社理事長、公益財団法人日本国防協会理事長に就任。現在、公益財団法人特攻隊戦没者慰霊顕彰会副理事長、一般社団法人日本戦略研究フォーラム理事、日本防衛学会理事、自衛隊のラグビーを強くする会副会長なども務める。安全保障・国防に関する提言や講演活動を行うとともに、長年の自衛隊生活で培った経験をもとに、組織運営、人材育成、リーダーシップのあり方についても発信している。

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■目次

はしがき(山上信吾)

第一章 日本の組織は「自己実現の時代」に耐えられるか
 官民両方の世界を見て感じた、日本の組織の3大問題とは?
 人が組織に定着しないー適材適所から適所適材の時代へ
 外交官試験の廃止が外務省にもたらした変化とは?
 官が無視してきた当たり前の事実、「処遇が悪いと人は来ない」
 職場環境の悪さが「公務員離れ」を加速させている
 公務員の処遇が悪いと最終的に損をするのは国民
 「処遇に見合わない優秀な人材」が危険な理由
 採用試験で国籍を確認することは差別なのか?
 事務次官級の給料でも人が集まらない
 元大使は老後生活に不安を抱える”無職”が多い?
 たとえOBでも問題行動は徹底的に追求すべき

第二章 極限状態のリーダーシップ
 官民両方の世界を見て感じた、日本の組織の3大問題とは?
 生存者救出の舞台裏とマスコミがつくり出した”絵”
 極限状態では「当たり前のこと」ができなくなる
 「大丈夫だ。俺はやれる」という自信が湧いてくる
 血に染まった子どもの手と綺麗なぬいぐるみ
 「助けに行ったのに、なぜ現れるんだ」。窓の外に並ぶ”幽霊”
 ”恥”ではない! ストレス障害は「まともな人のまともな反応」
 もはや他人事ではない? いかにして陰謀論と戦うか
 WTO「韓国輸入規制訴訟」の苦い経験
 「敗訴」がもたらした萎縮効果

第三章 パワハラと指導の境界線
 自衛隊に一般社会のパワハラ基準を当てはめて良いのか?
 国家による自衛隊員に対する究極のパワハラー「服務の宣誓」
 公益通報制度は日本版「文化大革命」?
 ”ぬるま湯”で育った日本人は国際社会で通用しない
 ”言葉だけ”を切り取られたら叱咤激励も通じない
 自衛隊VS外務省ー仕事感のズレが引き起こしたパワハラ騒動

第四章 「令和×昭和」で最強の組織を作る
 なぜ外務省には組織としての一体感が欠如しているのか?
 自衛隊は日本最大の教育機関
 隊員の預金通帳まで管理していた服務指導
 どこの誰でも一人前の自衛官に育て上げる
 自衛隊の教育では画一的な人間ができる?
 自衛隊は今でも適材適所、どんな人材も使い方次第
 組織力向上の秘訣は「古き良き昭和」?
 厳しい指導でもパワハラ問題に発展しにくいTMIの新人研修
 「自分なりのチームをつくる」という仕事術

第五章 令和を生き抜く組織人の育て方
 外国人に「位負け」しない若い世代
 教育の本質は「応病与薬」
 山本五十六の教育論を真に受けると、人も組織も弱くなる?
 部下に阿らないー「厳しい山上のS評価」の価値
 自分が持っていない能力を評価できるリーダーは貴重
 伸びる組織人には「背骨を持った柔軟性・協調性」がある
 「知的好奇心」と「人たらし」で”違い”を出していく
 失敗の原因は改革が目的化してしまったこと
 どん底状態にある心を救ってくれた恩師の言葉
 「喧嘩をしろ、恋をしろ」
 スペシャリストを重用しない日本の組織
 部下のモチベーションを上げる一言がほしい
 イラク派遣を支えた裏方の自負
 「第二の人生」のルーツとなった大スターの言葉
 ”出会いをつながりに変える力”を育ててほしい

あとがき(岡部俊哉)

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『「叱れない国」の組織論』――なぜ「優しすぎる組織」は人を育てられないのか
著者:山上信吾・岡部俊哉
出版社:ワニブックス
発売日:2026年10月27日
四六判・256ページ
定価:2,090円(税込)

詳細やご購入は、以下のAmazon公式リンクからチェックしてください。
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