支那事変における戦略と補給の苦悩 (佐藤賢了陸軍中将)

支那事変で日本側は海岸に近い大都市を占領して敵の政権を奥地に追い込んだ。その結果、消費地帯を背負い込んでその補給に苦しんできた。これは、支那征服の常道ではない。むしろ奥地から海岸の方へ追い出すことが良策と説くものもあった。