長南政義 「トーチ作戦とインテリジェンス」




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1940年から1942年11月8日に実施されたトーチ作戦(連合国軍によるモロッコおよびアルジェリアへの上陸作戦のコードネーム。トーチとは「たいまつ」の意味)開始までのフランス領北アフリカにおける、米国務省と連合国のインテリジェンス機関とが共同実施した連合国の戦略作戦情報の役割について考察する。

 

主たる論点はOSS(Office of Strategic Services:戦略情報局)が、必要とされる情報をきちんと収集できたか否かにある。結論を先に述べるならば、OSSは計画立案者が要求する情報要件(information requirements)の大部分に答えることに成功したが、この成功は他のインテリジェンス機関との連携によって達成されたものであった。したがって、今回からの連載は、その意味で、「情報の成功」がどのようにして獲得されたかの考察がメインとなる。。 (戦史に見るインテリジェンスの失敗と成功シリーズ 第3作)

 

著者略歴

 

長南政義(ちょうなん まさよし)
戦史研究家。國學院大學法学研究科博士課程前期(法学修士)及び拓殖大学大学院国際協力学研究科安全保障学専攻(安全保障学修士)修了。国会図書館調査及び立法考査局非常勤職員(『新編 靖国神社問題資料集』編纂に関与)、政策研究大学院大学COEオーラルヒストリー・プロジェクト・リサーチ・アシスタントなどを経る。

 

戦史研究を専門とし、大学院在学中より日本近代史の権威・伊藤隆の研究室で、海軍中将中沢佑などの史料整理の仕事に従事、伊藤隆・季武嘉也編『近現代日本人物史料情報辞典』3巻・4巻(吉川弘文館)で大山巌や黒木為もと(木へんに貞)など陸海軍軍人の項目を多く執筆。また、満洲軍作戦主任参謀を務めた松川敏胤の日誌を発掘し初めて翻刻した。

 

主要論文に「史料紹介 陸軍大将松川敏胤の手帳および日誌──日露戦争前夜の参謀本部と大正期の日本陸軍──」『國學院大學法政論叢』第30輯(2009年)、「陸軍大将松川敏胤伝 第一部 ──補論 黒溝台会戦と敏胤」『國學院大學法研論叢』第38号(2011年)などがある。

 

著書
『坂の上の雲5つの疑問』(共著 並木書房 2011年)
  http://tinyurl.com/7qxof9v
『日清戦況写真』 (共著 国書刊行会 2013年)
  https://tinyurl.com/bj8a85u
『日露戦争第三軍関係史料集 大庭二郎日記・井上幾太郎日記で見る旅順・奉天戦』
  (編著 国書刊行会 2014年)
  https://tinyurl.com/msrjswm
『新史料による 日露戦争陸戦史 覆される定説』(並木書房 2015年)
  http://okigunnji.com/url/mtqfeoj8/

 

 

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『坂の上の雲と史実日露戦争』
http://okigunnji.com/page-1601/