神は賽子を振らない 第32代陸上幕僚長火箱芳文の半生

神は賽子を振らない

入校中の1993(平成5)年1月、火箱は1等陸佐になった。このとき、九州に暮らす母親は体調が悪化し入院しており、意識も半ば朦朧としていた。もっと近くで面倒を見てやりたいという思いはあってもそれができなかったから、いい病院を必死に探しも ...

神は賽子を振らない 第32代陸上幕僚長火箱芳文の半生

神は賽子を振らない

さて、雲仙普賢岳では火砕流、雨が降れば土石流の危険がつきまとっていたが、九州全体でも土石流の危険が高まっていた。梅雨の時期は迫っているし、梅雨の後は台風の季節になる。
地盤のゆるんだ場所の倒木を放置しておけば、土石流、土砂流が ...

神は賽子を振らない 第32代陸上幕僚長火箱芳文の半生

神は賽子を振らない

思いもよらなかった異動先に気落ちしたものの、駆け出しの頃、世話になり尊敬していた上司が自分を買ってくれていたのはうれしかった。それに行きたくないと言ったところで、行かねばならないのが自衛隊である。気持ちを切り替えるしかなかった。着任し ...

神は賽子を振らない 第32代陸上幕僚長火箱芳文の半生

神は賽子を振らない

1986(昭和61)年、初めて開催された日米共同実動演習で九州の日出生台演習場が使用されたのだが、その際の地元民の反対の声は防衛庁・自衛隊の想像をはるかに超える激しさだった。というのも、湯布院や別府は朝鮮戦争時に米軍の戦力回復地として ...

対馬の3自衛隊

対馬の3自衛隊

今週から、昨年取材に行った対馬の陸海空自衛隊についてご紹介します。
しょっぱなから少々本題とずれてしまい恐縮ですが、まずは個人的な話をさせてください。
自衛隊の取材をしている人なら、たいてい誰もが「いつかここはかならず ...

日本×統一朝鮮というシナリオ

GSOMIAの裏側と韓国人の米軍依存

日本人が不安に思っているのは、北朝鮮が核兵器を保有しており、それ日本に対して使うのではということでしょう。
 確かに北朝鮮は核弾頭を搭載したミサイルを撃つことはできますが、現段階の核弾頭の重さは1トン以上あるとみられています。 ...

今こそ知りたい陸自の後方支援

陸上自衛隊 特大型トラック ギガ

南恵庭駐屯地に所在する第73戦車連隊を支援する第7後方支援連隊第2整備大隊第3戦車直接支援中隊では、小柄な女性隊員が「3t半」と呼ばれるトラックのタイヤ交換などを行なっていました。戦車部隊が所有している装備品は戦車だけではないので、こ ...

「いずも」型護衛艦運用史

護衛艦「いずも」 出典:海上自衛隊ホームページ

先週までは護衛艦「ひゅうが」型運用史をご紹介してきましたが、今週からは同じく護衛艦の「いずも」型運用史についてご紹介したいと思います。

護衛艦「いずも」は2015年3月25日に就航し、護衛艦「ひゅうが」に替わり第1護衛隊群 ...

MCV配備部隊&密着ルポ

800px-0_機動戦闘車(MCV_Maneuver_Combat_Vehicle)_3 CC by 防衛省陸上自衛隊(boeisho rikujoujieitai)

即応機動連隊の部隊編成は、連隊本部、本部管理中隊(連隊本部班、補給、通信、衛生、情報、施設作業、対戦車、高射の各小隊)、1~3普通科中隊(中隊本部、1~3小隊と迫撃砲小隊、WAPCを装備)、火力支援中隊、そしてMCVを装備する機動戦闘 ...

バックナンバー,神は賽子を振らない 第32代陸上幕僚長火箱芳文の半生

神は賽子を振らない

ライター・渡邉陽子さんが毎週お届けするメルマガコラムのバックナンバー「神は賽子を振らない 第32代陸上幕僚長火箱芳文の半生(32)」(令和五年(2023年)1月19日配信)です。