第25戦闘団冬季訓練検閲(12)

渡邉陽子さんのデビュー作

オリンピックと自衛隊

1964東京五輪は、自衛隊の支援なしに成功しなかった!
2020東京五輪も、自衛隊は同じ役割を求められることになる
知られざる自衛隊の苦難と栄光の歴史が、ここに明らかに!!
オリンピックに熱い思いを抱く、すべての人に捧げます。

自衛隊家族会発行「おやばと」、「隊友」160715号、 「月刊モデルグラフィックス」2016/8号「月刊丸」2016/8号160712「防人の道 NEXT」「歴史群像」8月号(学研)160701 桜林美佐の国防ニュース最前線、「月刊世界の艦船」2016/9号、160809 政治学者・岩田温の備忘録 で取り上げられました。





渡邉陽子さんへのお問い合わせは、こちらからどうぞ

↓↓↓↓

第25戦闘団冬季訓練検閲(12)

冬季検閲最終日の朝。状況中に中隊長経験のある広報幹部が説明してくれます。
「今の2師団では、射撃号令が流れてきたらそれをPCに打ち込むだけで、すべての砲弾の諸元が一目でわかるようになっています。しかし重迫や特科のFOの仕事に変化はありません。たとえば装備がもっと進化して、GPS機能が付いている眼鏡でのぞいて目標を見つけたら、その座標が瞬時に共有できるようなものが生まれたら変わるでしょうが、今はまだ自分の位置を確認し、発見した敵の座標も割り出してFDCに射撃要求を送るというアナログの伝達方法です」

 

25戦闘団の戦車を迎撃するため、3人の隊員が01式軽対戦車誘導弾、通称01ATMが準備を整えています。台に使える地形がないため、01ATMを隊員の背中に載せて固定しています。その後、隊員3人が並んで監視している様子を見て、広報幹部が「あれはあまりよくありません」と言う。
「各自5mから10m離れて点在しないと、1発落とされたら全滅です。離れていれば最悪のことが起きても誰かしら助かります。日頃の訓練でそういった動きを反復し、体が自然に動くまで習性化しておけば、こういう現場でもできるものです。ただ人間の心理として、どうしてもお互い近くにいたくなるんですよね。人がそばにいるというのは、それほど安心感を与えるものなんです」
なんだかとても説得力があります。

 

状況視察のため、統裁官である友部薫2師団長もやってきました。25戦闘団が防御ラインで敵部隊の進行を食い止めどこまで押し戻せているか、その現場を確認に来たようです。ちなみに友部陸将はこの訓練検閲後に定年退職となり、これが統裁官として参加する最後の検閲となりました。

 

相変わらず25戦闘団の姿は見当たらず、火力による攻撃もありません。一体どこまで下がっているのかと思っている時、周囲一体に届くほどの大きな声が響きました。
「状況終了!」

 

この時0852。
友部師団長がここを訪れてからまだ30分も経っていません。これ以上時間をかけても、25戦闘団が対抗部隊を防御ラインから押し戻すことは困難と判断したということでしょうか。
確かに演習の最終日ではありますが、午前中はまだまだ戦闘が続くと思い込んでいたので、意外なほど早い幕引きに少々面食らいました。
敵役だった3連隊の隊員達も、続々と林の中から姿を現します。
「状況終了ってこの世でいちばん美しい言葉ですよ」と、隊員のひとりがおどけて言います。疲労や寒さや睡魔からようやく解放され、どの顔にも一様に安堵の表情が浮かんでいます。
次週、ようやく最終回です!

 

 

(以下次号)

 

 

(わたなべ・ようこ)

 

(平成27年(西暦2015年)2月5日配信)

 





「丸」6月号に「自衛隊の営業部隊 地方協力本部」が掲載されました
自衛隊の真の敵はあの国でもかの国でもなく、少子高齢化というのは過言ではありません。募集を担う地本は、国防の未来を託されているのです。また、50代のまだまだ働き盛りの年齢で定年退職を迎える自衛官の、第2の人生をサポートするのも地本の役目。すごいです地本。
「PANZER」6月号に「神は賽子を振らない 第32代陸上幕僚長火箱芳文の半生」第26回が掲載されました。
2011年3月11日、東北地方でM9.0の巨大地震が発生。19日までに救助された被災者総数約2万7000名のうち約2万名を自衛隊が救助(約1万5000名は陸自による)。発災後72時間以内に自衛隊が救出した人は1万2351名でした。阪神淡路大震災での救助実績が警察3495名、消防1387名、自衛隊165名だったことを考えれば、初動が「命」に直結していることを改めて思い知らされます。その背景には火箱氏の処分覚悟の決断がありました。
「正論」6月号に「われらの女性自衛官」第3回が掲載されました。
今回は即応予備自衛官1期生。現役の自衛官時代よりはるかに長い時間、即応予備自として「いざ」に備えてきました。そして東日本大震災では自宅が半壊状態でありながら、招集に迷うことなく応じました。


渡邉陽子さんのデビュー作

オリンピックと自衛隊

1964東京五輪は、自衛隊の支援なしに成功しなかった!
2020東京五輪も、自衛隊は同じ役割を求められることになる
知られざる自衛隊の苦難と栄光の歴史が、ここに明らかに!!
オリンピックに熱い思いを抱く、すべての人に捧げます。

自衛隊家族会発行「おやばと」、「隊友」160715号、 「月刊モデルグラフィックス」2016/8号「月刊丸」2016/8号160712「防人の道 NEXT」「歴史群像」8月号(学研)160701 桜林美佐の国防ニュース最前線、「月刊世界の艦船」2016/9号、160809 政治学者・岩田温の備忘録 で取り上げられました。




 

↓メルマガ「軍事情報」へのご登録はこちらからどうぞ↓
メルマガ購読・解除
 



渡邉陽子さんへのお問い合わせは、こちらからどうぞ

↓↓↓↓

関連ページ

第25戦闘団冬季訓練検閲(1)
ライター・渡邉陽子さんが毎週お届けするメルマガコラムのバックナンバー 第25戦闘団冬季訓練検閲(2014/11/23配信)です。
第25戦闘団冬季訓練検閲(2)
ライター・渡邉陽子さんが毎週お届けするメルマガコラムのバックナンバー 第25戦闘団冬季訓練検閲(2) (2014/11/20配信)です。
第25戦闘団冬季訓練検閲(3)
ライター・渡邉陽子さんが毎週お届けするメルマガコラムのバックナンバー 第25戦闘団冬季訓練検閲(3) (2014/11/27配信)です。
第25戦闘団冬季訓練検閲(4)
ライター・渡邉陽子さんが毎週お届けするメルマガコラムのバックナンバー 第25戦闘団冬季訓練検閲(4) (平成26年(西暦2014年) 12月3日配信)です。
第25戦闘団冬季訓練検閲(5)
ライター・渡邉陽子さんが毎週お届けするメルマガコラムのバックナンバー 第25戦闘団冬季訓練検閲(5) (平成26年(2014年)12月11日配信)です。
第25戦闘団冬季訓練検閲(6)
ライター・渡邉陽子さんが毎週お届けするメルマガコラムのバックナンバー 第25戦闘団冬季訓練検閲(6) (平成26年(2014年)12月18日配信)です。
第25戦闘団冬季訓練検閲(7)
ライター・渡邉陽子さんが毎週お届けするメルマガコラムのバックナンバー 第25戦闘団冬季訓練検閲(7) (平成26年(2014年)12月25日配信)です。
第25戦闘団冬季訓練検閲(8)
ライター・渡邉陽子さんが毎週お届けするメルマガコラムのバックナンバー 第25戦闘団冬季訓練検閲(8) (平成27年(2015年)1月8日配信)です。
第25戦闘団冬季訓練検閲(9)
ライター・渡邉陽子さんが毎週お届けするメルマガコラムのバックナンバー 第25戦闘団冬季訓練検閲(9) (平成27年(2015年)1月15日配信)です。
第25戦闘団冬季訓練検閲(11)
ライター・渡邉陽子さんが毎週お届けするメルマガコラムのバックナンバー 第25戦闘団冬季訓練検閲(11) (平成27年(2015年)1月29日配信)です。
第25戦闘団冬季訓練検閲(10)
ライター・渡邉陽子さんが毎週お届けするメルマガコラムのバックナンバー 第25戦闘団冬季訓練検閲(10) (平成27年(2015年)1月22日配信)です。
第25戦闘団冬季訓練検閲(13)
ライター・渡邉陽子さんが毎週お届けするメルマガコラムのバックナンバー 第25戦闘団冬季訓練検閲(13) (平成27年(2015年)2月12日配信)です。