第25戦闘団冬季訓練検閲(8)

渡邉陽子さんのデビュー作

オリンピックと自衛隊

1964東京五輪は、自衛隊の支援なしに成功しなかった!
2020東京五輪も、自衛隊は同じ役割を求められることになる
知られざる自衛隊の苦難と栄光の歴史が、ここに明らかに!!
オリンピックに熱い思いを抱く、すべての人に捧げます。

自衛隊家族会発行「おやばと」、「隊友」160715号、 「月刊モデルグラフィックス」2016/8号「月刊丸」2016/8号160712「防人の道 NEXT」「歴史群像」8月号(学研)160701 桜林美佐の国防ニュース最前線、「月刊世界の艦船」2016/9号、160809 政治学者・岩田温の備忘録 で取り上げられました。





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第25戦闘団冬季訓練検閲(8)

2師団以外の検閲では、白熱した戦闘中に黄色い旗を持った
審判が状況を止めるというシーンを目にすることがあります。
たとえば彼我の戦車がやり合っている際、どちらかの戦車が
多目的誘導弾に撃破されていたにも関わらず、双方それに
気づかず状況が進んでしまうといった時です。

 

何時から何時までどこに撃ったと言っても実際には落ちて
いないわけですから、砲弾が落ちたことをリアルタイムに審判
が伝えない限り、このような事態が起こります。

 

こういう場合は審判が統裁部に状況を送り、「戦死何名」とか
「負傷者何名」といった判断をあおいでから状況再開となります。

 

 

状況が止まる効率の悪さ、その場にみなぎっていた緊張感が
ぷつりと途切れる様子は、はたから見ていても好ましい状況と
は思えません。隊員にしても状況が盛り上がっていたところで、
自分がすでに戦死していたと告げられればあ然とするでしょう。
けれどバトラーを装着して演習を行う今の2師団では、そういう
シーンを目にすることはありません。

 

ちなみに中隊長は、デジタル化が進むほど自分の部下が戦死
したり負傷するのを瞬時に知ることになるので、部下を失うという
感覚がかなり生々しいそうです。ほかの部隊なら富士訓練セン
ターでしか経験できないことが、2師団では日常として行われてい
るわけです。

 

 

統裁部にはいくつもの部署があるので、それぞれの役割をご紹介
します。

 

「企画統制部」は、検閲と実行動のバランスを調整する、検閲の
心臓部ともいえるところ。各地から上がってくる情報を管理し、最
新の全体情報を24時間体制で把握しています。

 

「補助官部」は指揮官や部隊の精強さをチェックする部署で、
統裁官が受閲部隊を評価するための情報を収集します。

 

「審判部」は判定係で、現場の審判は戦車がどの車種に向けて
撃ったか、対戦車誘導弾はどの戦車に向かって撃ったのかなど
確認してから、その情報を審判本部に送ります。すると本部で
「撃破」「何名負傷」といった判断が下されるので、現場ではその
通報を受け、部隊に伝えるというのが通常の検閲での役割です。

 

デジタル化された2師団においても、審判の仕事がなくなったわけ
ではありません。なぜ撃破できたか、あるいはできなかったかを隊
員レベルや指揮官レベルで把握し、今後、どのような訓練が必要
なのかなど示唆するためにも、現場に立ち合う審判の役割は重要
なのです。

 

演習場内で危険になりそうな部分の兆候を見つけ、注意喚起をし
て安全を確保するのは「安全部」の役割。もっとも注意しなければ
いけないのは、戦車が活動する時だそう。視界が狭いうえにさま
ざまな隘路も走るため、周囲も危険に巻き込まれやすいのです。

 

自分たちのために検閲を受けている受閲部隊と違い、統裁部は
彼らのために日陰仕事に徹します。なかなかしんどいものがあり
ますが、自分たちも訓練なのだという意識を持ってモチベーション
を維持するようにするそうです。

 

次回は演習予行のお話です。

 

 

 

(以下次号)

 

 

(わたなべ・ようこ)

 

(平成27年(西暦2015年)1月8日配信)

 





「丸」6月号に「自衛隊の営業部隊 地方協力本部」が掲載されました
自衛隊の真の敵はあの国でもかの国でもなく、少子高齢化というのは過言ではありません。募集を担う地本は、国防の未来を託されているのです。また、50代のまだまだ働き盛りの年齢で定年退職を迎える自衛官の、第2の人生をサポートするのも地本の役目。すごいです地本。
「PANZER」6月号に「神は賽子を振らない 第32代陸上幕僚長火箱芳文の半生」第26回が掲載されました。
2011年3月11日、東北地方でM9.0の巨大地震が発生。19日までに救助された被災者総数約2万7000名のうち約2万名を自衛隊が救助(約1万5000名は陸自による)。発災後72時間以内に自衛隊が救出した人は1万2351名でした。阪神淡路大震災での救助実績が警察3495名、消防1387名、自衛隊165名だったことを考えれば、初動が「命」に直結していることを改めて思い知らされます。その背景には火箱氏の処分覚悟の決断がありました。
「正論」6月号に「われらの女性自衛官」第3回が掲載されました。
今回は即応予備自衛官1期生。現役の自衛官時代よりはるかに長い時間、即応予備自として「いざ」に備えてきました。そして東日本大震災では自宅が半壊状態でありながら、招集に迷うことなく応じました。


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