潜水医学実験隊(2)

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オリンピックと自衛隊

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2020東京五輪も、自衛隊は同じ役割を求められることになる
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オリンピックに熱い思いを抱く、すべての人に捧げます。

自衛隊家族会発行「おやばと」、「隊友」160715号、 「月刊モデルグラフィックス」2016/8号「月刊丸」2016/8号160712「防人の道 NEXT」「歴史群像」8月号(学研)160701 桜林美佐の国防ニュース最前線、「月刊世界の艦船」2016/9号、160809 政治学者・岩田温の備忘録 で取り上げられました。





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潜水医学実験隊(その2)

前回は、海上自衛隊の潜水医学実験隊では飽和潜水という特別な潜水が行われていることをご紹介しました。飽和潜水とは、作業を行いたい深度の気圧まで事前に体を加圧して体内の不活性ガスを飽和状態とすることで、より深い進度での潜水が可能になったり減圧が一度で済む潜水方法です。 今回はその飽和潜水がどのように行われるのかをご案内します。

 

潜水=ダイビングということで、タンクを背負って水中散歩を楽しむようなスキューバダイビングや映画「グラン・ブルー」のようなスキンダイビングをイメージされるかもしれませんが、飽和潜水はまったく違います。飽和潜水は、人間の持つ肉体の力だけではとても到達できない深度にも到達できる潜水方法ですから、特別な設備が必要です。

 

まずはDDC(Deck Decompression Chamber)と呼ばれる船上減圧室が必要になります。これは潜水艦救難母艦「ちよだ」に搭載されているもので、シャワーやトイレなど必要最低限の設備も整っているものの、めちゃくちゃ狭い居住空間です。ここに6名のダイバー が乗り込みます。水深200mで作業するという場合は、このDDC全体が水深200mの約20気圧まで加圧されます。

 

次に、6名のうち3名がDDCにぴったり接続された球状のPTC(Personal Transfer Capsule)という水中昇降装置に乗り移ります。これもDDC同様加圧されていて、内部は計器とコードまみれ、どこに3人も入り込む隙間があるのかと思うほどの、身動きすらままならない狭さです。しかも潜水医学実験隊で訓練に使われているPTCよりも、ちよだに搭載されているPTCのほうがさらに狭いというから驚きです。

 

PTCはDDCから切り離され、単体で作業現場に向かいます。3名のうち海中に出るのは2名、残り1名は作業をしている潜水員の管理を行います。作業が終わったら再びDDCとドッキングし、PTCにいた3名はDDCに戻り、そこから時間をかけて20気圧から1気圧、つまり大気圧まで減圧していきます。

 

深い進度での潜水作業が長時間可能、かつ減圧が一度で済むという飽和潜水の利点をもってしても、減圧に要する時間は通常のダイビングと変わりません。飽和潜水の場合は深く潜れる分、減圧には何週間もの日数がかかります。飽和潜水が多くの利点がある潜水方法である一方、どれほど大がかりなものか、お分かりいただけるのではないでしょうか。

 

潜水医学実験隊は平成4年に450mの飽和潜水を達成して以来、毎年400mの深度における飽和潜水を行っています。実はこの深度の潜水を継続して達成できる国は非常に限られていて、潜水医学実験隊の実力は世界でも1、2を争うレベルなのです。次回は潜水員たちの訓練の様子をご紹介します。

 

 

 

(以下次号)

 

 

(わたなべ・ようこ)

 

 

(2014年7月17日配信)

 





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「正論」6月号に「われらの女性自衛官」第3回が掲載されました。
今回は即応予備自衛官1期生。現役の自衛官時代よりはるかに長い時間、即応予備自として「いざ」に備えてきました。そして東日本大震災では自宅が半壊状態でありながら、招集に迷うことなく応じました。


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