自衛隊とその他のUAV(2)

渡邉陽子さんのデビュー作

オリンピックと自衛隊

1964東京五輪は、自衛隊の支援なしに成功しなかった!
2020東京五輪も、自衛隊は同じ役割を求められることになる
知られざる自衛隊の苦難と栄光の歴史が、ここに明らかに!!
オリンピックに熱い思いを抱く、すべての人に捧げます。

自衛隊家族会発行「おやばと」、「隊友」160715号、 「月刊モデルグラフィックス」2016/8号「月刊丸」2016/8号160712「防人の道 NEXT」「歴史群像」8月号(学研)160701 桜林美佐の国防ニュース最前線、「月刊世界の艦船」2016/9号、160809 政治学者・岩田温の備忘録 で取り上げられました。





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自衛隊とその他のUAV(2)

先週、「取材でドローンが撮影した映像に感動した」と言いましたが、ドローンは取材陣にとってもありがたい仕事をしてくれました。
演習場における訓練の取材では、しばしば「待ち時間」が発生します。「おそらくこのルートで戦車がやってくるだろうから、ここから坂を上ってくる戦車を撮ろう」など、部隊の動きを予想して先回りするのですが、待てど暮らせどお目当てのものがやってこないことも珍しくありません。
読みが外れたのか、あるいは予定より進行が遅れているのか、その判断にも苦しみます。夏は炎天下、直射日光を全身に浴びて朦朧となり、冬はときに吹雪く中で全身氷状態となるなど、1枚の写真を撮るために、結構苦労しているのです。
今冬の取材時も、1本道だからかならず戦車が来るという場所に待機していたのになかなか姿を現さず凍えていたのですが、そのときカメラマンがドローンを飛ばして戦車がどこまで前進しているか見てくれたのです。結果、「もうそこまで来てる!」と確認でき、取材陣はみな息を吹き返したのでした(笑)。

 

今週は自衛隊における無人機事情を具体的にご紹介します。
まずは陸上自衛隊からです。

 

車両や火砲、火器より小さいというそもそものサイズ、そして駐屯地での記念行事などで目にすることもなければ富士総合火力演習に登場してもほとんどの人から見落とされてしまう、陸自の運用する無人機。
しかし実際はJUXS−S1、フジ・インバックB2、パックボット(多目的ロボット)UAV(災害用T型)GDXS−11、UAV(災害用U型)GDXS−12といった各種無人機を装備しています。
なかでもFFOS(遠隔操縦観測システム)とFFRS(無人偵察機システム)は野戦特科部隊や情報隊で運用され、陸自の期待を一身に背負った無人機システムともいえました(実際、FFRSは2019年9月に行なわれた演習「オリエントシールド19」で日本一の高高度飛行を達成しています)。

 

当然ながら災害時にも威力を発揮すると期待されていたのですが、東日本大震災でFFOSとFFRSは一度も使用される機会がありませんでした。
あの惨事に出ずにどこに出るというのかと耳を疑いたくなりますが、肝心のときに無人機が活用されなかったという苦い事実は、結果としてもともと陸自に貼られていた「無人機で後れを取っている組織」というレッテルをはがさんとする動きへとつながりました。

 

震災から1年経った2012年3月に防衛省で行なわれた東日本大震災教訓成果発表会(君塚陸幕長、渡部東方総監、小林中央病院長ら陸自約300人、内局約40人、統幕約20人、海空自計約30人、米軍から大佐級3人が参加という大がかりなものでした。階級は当時)で、原発対処で被害を局限するための無人装備、通信などが不十分だったことが指摘され、平成23年度補正と24年度当初予算に無人機などが計上されました。
皮肉にもこの迅速な動きが、いかに従来の無人機がいざというときに無力だったかをなによりもよく表しています。
無人機による情報収集能力の欠落を補うべく導入が決まった無人機、それがスキャンイーグルです。

 

自律型無人偵察機のスキャンイーグルは、気象観測や魚群探査用に開発された民間用UAVを軍事用途に転用したものです。
全幅3.11m、全長1.37m(電子光学センサー装備時1.55m)というサイズはグローバルホークのような無人機よりは小型ではあるものの、これまで陸上自衛隊が装備してきた無人機と比較すればかなりの大型化といえます。

 

 

 

(つづく)

 

 

(わたなべ・ようこ)

 

 

 

 

(令和三年(西暦2021年)11月25日配信)

 



渡邉陽子さんのデビュー作

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ライター・渡邉陽子さんが毎週お届けするメルマガコラムのバックナンバー「自衛隊とその他のUAV(1)」(令和三年(2021年)11月18日配信)です。