ゆうべつ最後の観艦式(2)

渡邉陽子さんのデビュー作

オリンピックと自衛隊

1964東京五輪は、自衛隊の支援なしに成功しなかった!
2020東京五輪も、自衛隊は同じ役割を求められることになる
知られざる自衛隊の苦難と栄光の歴史が、ここに明らかに!!
オリンピックに熱い思いを抱く、すべての人に捧げます。

自衛隊家族会発行「おやばと」、「隊友」160715号、 「月刊モデルグラフィックス」2016/8号「月刊丸」2016/8号160712「防人の道 NEXT」「歴史群像」8月号(学研)160701 桜林美佐の国防ニュース最前線、「月刊世界の艦船」2016/9号、160809 政治学者・岩田温の備忘録 で取り上げられました。





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ゆうべつ最後の観艦式(2)

「ゆうべつ」には艦長の2佐のもと100名近い隊員が乗っており、砲雷科、船務科、航海科、機関科、補給科、衛生科という6つの科によって編制されています。それぞれの所掌に応じた業務に対し、その実力と成果を発揮する機会が観艦式なのです。

 

今さらかもしれませんが、観艦式について説明しておきます。観艦式とは自衛隊の最高指揮官である内閣総理大臣が艦隊を観閲することにより、部隊の士気を高め、国内外に自衛隊の精強さをアピールすること、国際親善や防衛交流を促進すること、そして国民に自衛隊に対する理解を深めてもらうことを目的として、3年に一度行なわれています。
海上自衛隊としての観艦式の歴史は、1956年に「自衛隊記念日」が制定され、翌年に自衛隊記念日行事の一環として観艦式を実施したことから始まっています。「ゆうべつ」が最後に参加した第26回目観艦式は、艦艇28隻(海上自衛隊28隻、海上保安庁1隻)、航空機29機(海上自衛隊17機、陸上自衛隊3機、航空自衛隊9機)、隊員約8000名が参加。
「ゆうべつ」は受閲艦としてだけでなく、展示艦艇部隊として対潜ロケット弾であるボフォースを4発発射することになっています。しかも「ゆうべつ」には、応募に当選した約150名の一般招待客も乗り込んできます。
満員電車のごとく混雑している状態で、
乗客の安全を最優先に不快感を与えない操舵をしつつ、
一列縦隊の艦艇の列を乱すことなく時間通りに航行し、
混雑している海域に注意を払い、
ボフォースを正確に発射する。
これはなかなかの大仕事です。

 

10月25日の観艦式の前、21日と23日には観艦式予行も行なわれます。
1回目の予行が行なわれた日は波も穏やかで視界も良好、招待客にとっては絶好の体験航海日和となりました。
艦に足を踏み入れると、まずは隊員たちの「おはようございます」という声が迎えてくれます。
狭い艦内ですれ違う際にはかならず道を譲ってくれ、急な階段ではときに一般招待客の手を取って上り下りのサポートをし、「トイレはどこ?」という基本的質問から「対空レーダーはないんでしょ、どれが水上レーダー?」といったコアな問いまで的確に応え、「一緒に写真撮って」のリクエストに付き合いつつ仕事をこなしている隊員たち。自分のやるべきことがしっかり把握できているせいでしょう、動きに無駄がありません。観艦式に臨むために密度の濃い訓練を行なってきたであろうことが、隊員たちを見ているとわかります。

 

限られた期間で一定の練度に到達するため、特に苦労する点を艦長はこう話していました。
「観艦式にあたっての訓練の前は2か月ほど、いわば艦を強くするための訓練を行なっていました。そういう訓練の後、今度は観艦式のためにお客様を安全に航海させるという視点を取り入れた訓練を行なうわけですから、乗員の頭の切り替えがかなり重要でした。そのため、幹部やCPO(先任伍長)を通じて“この訓練はなんのためにやっているのか。お客様の安全を図るためにはどうしたらいいのか”という意識付けを徹底するようにしました」
その結果、乗員の練度は艦長の目から見ても十分満足のいくものになったそうです。

 

 

 

 

(以下次号)

 

 

(わたなべ・ようこ)

 

 

 

 

(令和二年(西暦2020年)7月2日配信)

 





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