明野駐屯地航空学校(5)

渡邉陽子さんのデビュー作

オリンピックと自衛隊

1964東京五輪は、自衛隊の支援なしに成功しなかった!
2020東京五輪も、自衛隊は同じ役割を求められることになる
知られざる自衛隊の苦難と栄光の歴史が、ここに明らかに!!
オリンピックに熱い思いを抱く、すべての人に捧げます。

自衛隊家族会発行「おやばと」、「隊友」160715号、 「月刊モデルグラフィックス」2016/8号「月刊丸」2016/8号160712「防人の道 NEXT」「歴史群像」8月号(学研)160701 桜林美佐の国防ニュース最前線、「月刊世界の艦船」2016/9号、160809 政治学者・岩田温の備忘録 で取り上げられました。





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明野駐屯地航空学校(5)

陸自における装備品の整備は使用者、野整備、補給処整備の3段階に分かれていますが、航空科のみ昔ながらの5段階を踏襲しています。
1段階整備は操縦士による飛行前点検、2段階は定期的に行なう軽微な整備。3段階はエンジンやトランスミッションを下ろしたり部品を定期的に交換するなどで、ここまでが整備部の担当となります。
4段階は霞ケ浦の関東補給処での整備、そして5段階は3年に一度メーカーに送るアイランと呼ばれる整備で、車でいえば車検のようなもの。ここでいったんリセットされ、新品同然になって部隊に戻ってきます。
アイランから出てきた機体は新品同然だから安心できるかと思いきや、整備員はそんな過信はしません。「人が締めたネジは不安」と自分たちですべて点検し、機付長が持っているイメージで最高のコンディションを追求するといいます。

 

海自や空自のそれと同様、格納庫には小さなゴミひとつ落ちていません。あらゆる工具類はその形にくり抜かれた工具箱に収めるようになっており、器材を持ち出し使用している隊員が誰なのかも一目で確認できるようになっています。
ウエスをエンジンに吸い込ませてしまう、器材を航空機に乗せたまま飛んでしまうといった小さなミスが大きな事故につながるとも限らないため、整備部の整理整頓ぶりは徹底しています。
その一方で陸自には野整備科があり、薄暗かったり傾斜があったりという環境の中でも、天幕を張りその中でエンジンを下ろし点検します。車両の下からチェックするため、天幕の中に穴を掘ることも。格納庫とは180度違う環境においても当たり前のように作業をこなす練度の高さには、海自や空自の整備員も驚くそうです。

 

航空科の話ではありませんが、かつて深夜の演習場で、漆黒の闇の中でほんのごくわずかな弱いペンライト程度の明かりのもと、戦車のエンジンを交換するという訓練を取材したことがあります。

 

私が取材をしていて操縦士以上に「プロフェッショナル」「職人」という言葉を強く意識するのが整備員です。
「指先と爪の間に入り込んでしまったオイルがなかなか取れない」と、うっすら黒く汚れた爪を気にしていた若い女性隊員は、私からすれば実にかっこよかったです。

 

格納庫の一角ではTH-480Bの飛行後点検が行なわれています。
汚れを落としつつ機体に異常がないか、チェック項目をひとつずつ確認していきます。点検項目は隊員の階級や能力によって異なり、点検に要する時間は航空機の特性によって異なります。
このTH-480Bはひとりでも30分程度でこなせるそうですが、AH-64Dとなると4〜5時間! はゆうにかかるとか。実際にはどの機体も、飛行後点検は複数名で行なっています。

 

航空機に搭載されている通信機は、通信の特技を持つ隊員の担当です。
彼らは地上の通信機器を扱う隊員と一緒に、まずは通信学校の基礎電子で学び、そこからさらに航空学校で専門的な通信技術を学びます。
主任務は無線機の整備や故障探求や交換ですが、通信部品は航空部品よりも入手までに時間がかかりがちなのが悩みどころだそうです。

 

 

 

(つづく)

 

 

(わたなべ・ようこ)

 

 

 

 

(令和元年(西暦2019年)11月21日配信)

 





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