第一空挺団平成31年降下訓練始め(2)

渡邉陽子さんのデビュー作

オリンピックと自衛隊

1964東京五輪は、自衛隊の支援なしに成功しなかった!
2020東京五輪も、自衛隊は同じ役割を求められることになる
知られざる自衛隊の苦難と栄光の歴史が、ここに明らかに!!
オリンピックに熱い思いを抱く、すべての人に捧げます。

自衛隊家族会発行「おやばと」、「隊友」160715号、 「月刊モデルグラフィックス」2016/8号「月刊丸」2016/8号160712「防人の道 NEXT」「歴史群像」8月号(学研)160701 桜林美佐の国防ニュース最前線、「月刊世界の艦船」2016/9号、160809 政治学者・岩田温の備忘録 で取り上げられました。





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第一空挺団平成31年降下訓練始め(2)

今年の降下訓練始めの注目は、空自のC−2輸送機と陸自の水陸機動団の水陸両用車、AAVが初参加することです。また、今回のテーマが「日米空挺の絆」だけあり、2017年に初参加したアメリカ陸軍の第1特殊部隊群第1大隊、通称グリーンベレーが3年連続で登場することになっています。グリーンベレーの展示降下の目的は「日米間の相互信頼の醸成および祝賀」です。

 

当日は朝やや強めだった風も次第に弱まり(強風で降下できないこともあります)、好天に恵まれました。一般の来場者も続々と演習場に集まり、売店も並んでにぎやかさを増してきました。

 

今回の訓練は、島しょ部に上陸した敵に対してまず空挺部隊が降り立ち、その後装甲車や戦車などが上陸して奪還するという設定です。
それを念頭に置いて状況を見ていると、空挺部隊が離島に上陸するための準備から始まり、先遣部隊、主力部隊と順に降下して目標地域に潜入、その後はヘリボン部隊や水陸機動団も離島に上陸し、最後は後方からの火力支援という一連の流れがわかりやすくなります。

 

11時、第1空挺団長と米陸軍部隊指揮官によるCH−47からの指揮官降下で展示が始まりました。岩屋毅防衛大臣を迎えた後、いよいよ11時半から地上展示の開始です。

 

地上展示は「?着上陸準備」「A海岸堡の設定」「?海岸堡設定以降の攻撃」という3段階で構成され、それぞれの段階でさらに細かな設定がされています。
最初の@では「偵察部隊等の派遣」として、P−3CとLR−2が航空偵察。続いてCH−47から日米の先遣隊が自由降下しました。
次に「事前制圧」として74式戦車、96式装輪装甲車、87式偵察警戒車、UH−1とAH−1Sによる艦砲射撃とヘリ事前制圧を実施。
続いて「先遣部隊の派遣」として先遣隊による空挺降下が行なわれ、ここでC−2輸送機が初めて登場しました。

 

降下に使用する傘は空挺傘と自由降下傘の2種類があります。
空挺傘は円形でオリーブ色をした13式空挺傘で、降下訓練では高度約340m、速度時速210kmからの降下を実施します。これは「新幹線に乗って東京タワーの高さから飛び降りる」とよく表現されます。
ちなみに米軍の通常降下用の落下傘は四角でグレーのT−11です。
自由降下傘は操縦ができ、偵察部隊などの隊員が高高度から隠密・ピンポイントに降下する際に使用します。降下訓練では酸素マスクを付け、最大6000mの高度から降下します。6000mってキリマンジャロですよ。酸素マスクが必要なほど空気が薄いことはわかります。1000m高度が上がると気温は約6.5℃下がるといいますから、標高0mが20℃のときだったら−19℃! 

 

さて、続くAでは「空挺団による第1次目標線の確保」として主力の空挺降下を実施。
わずか5分間ほどの間にC−1、C−130H、C−2の輸送機から、秒刻みで隊員たちが次々と降下する光景は「降下訓練始め」のハイライトともいえます。
最大時は40〜50もの落下傘が空中を舞い、しかもC−130Hからは米軍も降下しているので、日米異なる落下傘が空中に混在するさまは、今回のテーマである「日米空挺の絆」を具現化したものといえます。

 

 

 

(以下次号)

 

 

 

(わたなべ・ようこ)

 

 

 

 

(令和元年(西暦2019年)5月9日配信)

 





渡邉陽子さんのデビュー作

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ライター・渡邉陽子さんが毎週お届けするメルマガコラムのバックナンバー「第一空挺団平成31年降下訓練始め(1)(平成31年(2019年)4月25日配信)です。