航空自衛隊ファントムの軌跡(4)

渡邉陽子さんのデビュー作

オリンピックと自衛隊

1964東京五輪は、自衛隊の支援なしに成功しなかった!
2020東京五輪も、自衛隊は同じ役割を求められることになる
知られざる自衛隊の苦難と栄光の歴史が、ここに明らかに!!
オリンピックに熱い思いを抱く、すべての人に捧げます。

自衛隊家族会発行「おやばと」、「隊友」160715号、 「月刊モデルグラフィックス」2016/8号「月刊丸」2016/8号160712「防人の道 NEXT」「歴史群像」8月号(学研)160701 桜林美佐の国防ニュース最前線、「月刊世界の艦船」2016/9号、160809 政治学者・岩田温の備忘録 で取り上げられました。




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航空自衛隊ファントムの軌跡(4)

かつては北海道から沖縄まで全国にF−4EJ部隊が所在していましたが、現在その姿を見られるのは百里基地のみ。特に2016年に第301飛行隊が新田原から古巣の百里に戻ってきてからは、第301飛行隊、第302飛行隊、第501飛行隊と空自のF−4EJ部隊のすべてが百里に集結。そのため百里基地はファントムネストとして国内のファントムファンのみならず、世界中のファントムファンから熱い視線を浴びてきました。第302飛行隊の見納めとなる昨年の百里基地航空祭では外国人の姿もかなり見かけましたが、記念塗装機目当てにはるばる来日した人も少なくありません。

 

百里基地は関東で唯一の戦闘航空団があり、首都圏防空の要として国籍不明機に対するスクランブルなどの任務にあたっています。また、3年に一度行なわれる航空観閲式の開催場所でもあります。
第301・302飛行隊は、航空自衛隊中部航空方面隊第7航空団隷下の戦闘機部隊であり、首都圏防空の中核を担う戦闘飛行隊でもあります。

 

第301飛行隊は1973年10月、マザースコードロンとして第7航空団隷下に新編。1985年3月に第204飛行隊と入れ替わる形で新田原基地の第5航空団へ移動。1991年には、F−4EJ改戦闘機へ機種更新されました。F−4EJの機数減少に伴い管理の一元化と南西方面への戦術強化を図るため、2016年にはF−15Jを装備する第305飛行隊と入れ替わる形で再び百里基地に移動。F−4機種転換操縦課程と対領空侵犯措置任務を任務としてきましたが、2020年度にはF−35Aへの機種改編と三沢基地への移動が決まっています。

 

第302飛行隊は1974年に空自2番目のF−4EJ飛行隊として第2航空団隷下に配属されました。千歳基地におけるF−15Jの新編と那覇基地のF−104部隊の解隊に伴い、1985年に沖縄県那覇基地へ。さらに2009年にF−15Jを運用する第204飛行隊と入れ換わる形で茨城県百里基地へ移動して以来、首都圏の防空任務に従事してきました。第301飛行隊より一足早くF−35Aへの機種改編と三沢基地への移動が決まっていたため、昨年の航空祭では特別塗装機で会場を盛り上げた次第です。現在は三沢基地のF−35A部隊が第302飛行隊を名乗っています。

 

第501飛行隊は日本唯一の戦術偵察機運用部隊です。活動範囲は日本全土に及ぶため、ほかのファントム部隊と同じく百里基地に所在しているものの、所属は第7航空団ではなく航空総隊の直轄部隊となっています。
1961年に松島基地で新編、翌年に入間基地へ移動していましたが、RF−4Eの導入に伴い1975年に百里基地へと移動しました。以来、40年以上にわたって同基地から偵察任務に従事しています。1992年にはF−4EJ15機をポッド搭載のRF−4EJに改修して新たに追加導入しました。
偵察飛行は戦術目的だけではなく、民生協力での火山観測や阪神淡路大震災などの大規模災害での災害派遣時も行なわれています。一時は老朽化するRF−4EおよびRF−4EJの後継機としてF−15Jを偵察機として改修することも検討されましたが、実現することなくとん挫(防衛省と光学・赤外線偵察ポッド受注先の東芝が互いに訴えるという裁判沙汰にまで発展しました)。
有人の戦闘機を飛ばしてアナログ写真を撮るということ自体がすでに時代に即しておらず、第501部隊の解隊後、偵察部隊の新編は予定されていません。偵察機のファントムのみならず、部隊自体も消えるのです。

 

百里基地には2019年度内に三沢基地から第3飛行隊のF−2が移動してきます。そして間もなくすべてのファントムが退役します。世界有数のファントムネストとして名を馳せた百里基地ですが、その冠を下ろす日が近づいています。

 

 

 

(航空自衛隊ファントムの軌跡 おわり)

 

 

 

 

(わたなべ・ようこ)

 

 

 

 

(平成31年(西暦2019年)4月18日配信)

 



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