航空自衛隊ファントムの軌跡(2)

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オリンピックと自衛隊

1964東京五輪は、自衛隊の支援なしに成功しなかった!
2020東京五輪も、自衛隊は同じ役割を求められることになる
知られざる自衛隊の苦難と栄光の歴史が、ここに明らかに!!
オリンピックに熱い思いを抱く、すべての人に捧げます。

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航空自衛隊ファントムの軌跡(2)

ファントムは1971年に2機を完成輸入し、続く11機を三菱重工業でノックダウン生産、127機をライセンス生産により国産としました(ファントム4のライセンス生産が許可されたのは日本だけです)。
装備総機数は当初104機でしたが最終的には140機となり、さらに1974年には偵察機RF−4Eを14機輸入。1981年に生産終了するまでに合計154機を調達しました。
2019年3月現在、航空自衛隊に所属する戦闘機の中でもっとも古い機種です。

 

米本国でも20年以上前に退役している機種が、なぜ日本では今なお現役の戦闘機として運用できたのか。
それは三菱重工によるライセンス生産で、国内での部品生産や整備が可能だったという点が大きいです。
もしもファントム全機がすべての部品を輸入して組み建てだけを日本で行なうノックダウン生産だった場合、ここまで長期の運用は難しかったでしょう。

 

1973年に百里で第301飛行隊が創設されたのを皮切りに、1974年に第302飛行隊(千歳)、1976年に第303飛行隊(小松)、1977年に第304飛行隊(築城)、1978年に第305飛行隊(百里)、1981年に第306飛行隊(小松)と6個飛行隊が新編され、ファントムはF−15Jが導入されるまで日本の防空を担う主力戦闘機として運用されました。また、偵察柄のRF−4E(Rは偵察Reconの頭文字です)は第501飛行隊(百里)にRF−86Fの後継機として配備されました。

 

ところが1986年にF−104Jが実戦部隊から退役してからは、空自の防空任務はF−4EJではなくF−15Jが主力戦闘機となります。下世話な言い方をすれば、これまで日本の防空を担うファントム様と崇められてきたのが、第4世代のイーグルの登場によって「ファントムさんはもう古い機種なんで」と、センターのポジションから降りることになったわけです。

 

第303〜306の各飛行隊は順次F−15Jに機種更新(第306飛行隊は小松から三沢へ移動)、第302飛行隊は千歳から那覇へ(1987年12月9日、ソ連軍の偵察機が沖縄上空で領空侵犯をした際に自衛隊初の実弾警告射撃をしたのが、当時那覇基地に所在していた第302飛行隊のファントムです)、第301飛行隊は百里から新田原に移動。さらに2009年には北海道から沖縄へ移動していた第302飛行隊が、2016年には第301飛行隊が百里に移動。偵察部隊の第501飛行隊と合わせ、空自のファントム部隊すべてが百里に集結するというファントムネストが誕生したのです。

 

しかし、時代はすでに第5世代。第301飛行隊・第302飛行隊は百里基地でアラート任務に就きスクランブルも行なってきましたが、そもそも2018年1月から三沢基地へ配備されているF−35Aはファントムの代替機として導入されたもの。両飛行隊は第3世代のF−4EJからF−35Aへ機種転換することが決まっており、2020年度までにはすべてのファントムが退役することになっています。

 

 

 

(つづく)

 

 

 

(わたなべ・ようこ)

 

 

 

 

(平成31年(西暦2019年)4月4日配信)

 





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