陸上自衛隊第14旅団協同転地演習(1)

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オリンピックに熱い思いを抱く、すべての人に捧げます。

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陸上自衛隊第14旅団協同転地演習(1)

今週から数回にわたり、昨年夏に取材した陸上自衛隊第14旅団協同転地演習についてご紹介します。

 

平成30年7月4日から11日、第14旅団(善通寺)の平成30年度協同転地演習が行なわれました。
演習の目的は国内における各種事態に有効に対応するため、各種輸送力を使用した長距離機動訓練を実施するとともに、旅団規模の演習を実施して中部方面隊の即応性の向上を図ることです。
場所は中部方面区から東部方面区(沼津海浜訓練場)、訓練部隊は人員約110名、車両等約45両の中には16式機動戦闘車も含まれています。

 

中部方面総監の岸川公彦陸将という担任官を同じくして、第13旅団(海田市)も6月15日から7月31日という日程で、人員約2400名、車両等約900両(74式戦車、155mm榴弾砲FH70を含む)の規模で協同転地演習を実施。
13旅団は民間船舶「はくおう」で北海道に展開し、矢臼別演習場や上富良野演習場等にて訓練を行ないました(しかし13旅団の担当警備区である中国地方が豪雨に見舞われたため、「はくおう」は入浴支援のために当初の予定を切り上げて被災地に向かうことになりました)。

 

協同転地演習は、冷戦時代は「北方機動演習」と呼ばれていました。
当時の「前線」は北海道でしたから、有事の際に本州などの部隊を北海道に展開させて防衛力を強化することを目的とした演習だったのです。それが現在では、陸自の展開能力の強化・向上のためと目的を変えて実施されています。
多くの犠牲者と甚大な被害に見舞われた「平成30年7月豪雨」では3万人規模の災害派遣が行なわれましたが、被災地への交通手段に民間フェリーを用いた部隊もあれば、経路上の駐屯地で給油を行ないつつ陸路で移動した部隊もあり、このような長距離機動訓練の成果がまさに発揮されました。また、今回の14旅団は四国から本州へ、13旅団は本州から北海道へ部隊を展開しましたが、北海道の部隊が九州へ(あるいはその逆も)という日本を縦断するような長距離機動訓練も行なわれています。

 

一般の人からすれば「ただ移動することが訓練なの?」と不思議に感じるかもしれませんが、有事の際や災害派遣の際、陸自の車両が海自の輸送艦や空自の輸送機にスムーズに積載されたり、フェリーなどの民間交通手段を利用したり、あるいは一般道を長距離走行したりするには、日頃からそういった機動展開の訓練を行なって要領を習得しておく必要があります。ぶっつけ本番では計算違いや想定外のアクシデントが発生することは避けられません。実際に機動展開する必要が生じたとき、輸送艦に最短時間ですべての車両を積載し速やかに展開するためには、このような転地演習は不可欠なのです。

 

また、今回14旅団は海自の輸送艦「おおすみ」を利用しましたが、車両と一緒に乗り込んだ隊員たちは数日間を艦内で過ごすことで、海自の「文化」を垣間見ることができたのではないでしょうか。統合運用がますます重要になっていく中、作戦や通信だけを共有しているだけなく、陸海空3自衛隊の異なる制服を着る隊員達の「人」の連携があればこそ、統合運用のさらなる深化も期待できるというものです。

 

 

 

(おわり)

 

 

 

(わたなべ・ようこ)

 

 

 

 

(平成31年(西暦2019年)2月28日配信)

 





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