戦車射撃競技会(1)

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オリンピックと自衛隊

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2020東京五輪も、自衛隊は同じ役割を求められることになる
知られざる自衛隊の苦難と栄光の歴史が、ここに明らかに!!
オリンピックに熱い思いを抱く、すべての人に捧げます。

自衛隊家族会発行「おやばと」、「隊友」160715号、 「月刊モデルグラフィックス」2016/8号「月刊丸」2016/8号160712「防人の道 NEXT」「歴史群像」8月号(学研)160701 桜林美佐の国防ニュース最前線、「月刊世界の艦船」2016/9号、160809 政治学者・岩田温の備忘録 で取り上げられました。





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戦車射撃競技会(1)

今週から陸上自衛隊が毎年10月に北海道の演習場で行なっている戦車の競技会、戦車射撃競技会をご紹介します。

 

戦車射撃競技会は北部方面隊内の戦車部隊の戦車射撃能力の向上を図るとともに、戦車部隊を直接支援する整備部隊を含めた部隊の団結及び士気の高揚を図ることを目的として実施されています。戦車部隊が機動戦闘車の部隊へと移行しつつある本州では、もはや開催が叶わなくなった競技会でもあります。

 

始まりは1961年に開催された北部方面隊機甲科射撃競技会で、1964〜1972年は北部方面隊機甲専技競技会として、1982〜2001年は第7師団戦車射撃競技会として開催されました。その後2002〜2012年は北部方面隊と第7師団の持ち回りで、2013〜2015年は北部方面隊戦車射撃競技会、2016年に第7師団戦車射撃競技会として開催。以降は、北部方面隊と第7師団競技会の持ち回りとなっています。内容や参加部隊、開催場所は基本的に同じで、違いは運営が北部方面隊か第7師団かということのみです。

 

陸自は全国を北部、東北、東部、中部、西部という5つの区域に分けて方面隊を構成、そのうち北海道の防衛警備や災害派遣などを担当しているのが北部方面隊です。この方面隊の隷下にある戦車部隊が、戦車射撃競技会の参加部隊となります。具体的には第7師団(司令部は東千歳駐屯地)、第2師団(旭川駐屯地)、第11旅団(真駒内駐屯地)、第5旅団(帯広駐屯地)に所属する戦車部隊および第7師団隷下の偵察部隊、第7偵察隊です。これだけ戦車部隊があるから、このような競技会が可能なのですね。
ちなみに2017年の参加部隊は、第2師団は第2戦車連隊の10個小隊、90式戦車32両と10式戦車8両。第7師団は第71戦車連隊が10個小隊、90式36両と10式4両。第72戦車連隊と第73戦車連隊が各10個小隊、90式40両。第7偵察隊が1個小隊4両。第5旅団は第5戦車大隊から3個小隊90式12両、第11旅団は第11戦車大隊から4個小隊90式16両。計48個小隊、90式180両、10式12両、576名が参加しました。
200両近い戦車が集結するさまは、北海道ならではの光景です。

 

表彰区分は部隊(連隊・大隊)、中隊、小隊対抗の部からなります。戦車砲および機関銃による射撃の目標は、敵の戦車や装甲車を模した「戦車砲用標的」と敵の歩兵を模した「機関銃用標的」で、これらの射撃目標に対する命中精度や命中に要した時間を総合的に評価(採点)して順位を決定します。
なお、小隊対抗で優勝した小隊12名については「ベストプラトゥーン」という帽子を翌年の大会まで保持する権利が与えられます。

 

競技会運営人員は約700名、車両は約200両。この700名が裏方となって競技会を支援する役割を担います。支援要員は第7師団を基幹として第2師団、第5・11旅団から派遣されており、競技会約1週間前からまずはホームである7師団が射場で設営を開始、3日前くらいからほかの師旅団の支援要員も加わります。

 

競技会に先立ち、各連隊は出陣式を行ないます。出陣式は士気を高め雰囲気を盛り上げ、連隊で一丸となって勝利を目指すために行なわれるものであり、各中隊長ならびに小隊長が決意表明を述べます。
「鉄騎無双の精神を胸に優勝に寄与します」、「崇拝するパットン将軍が言った『誰よりも早く敵を発見し、誰よりも早く判断し、誰よりも早く敵を撃破し、誰よりも早く戦場を離脱する』という戦車戦の極意をモットーに頑張ります」、「小隊長同士は仲が悪いですが中隊としては団結しているので期待してください」など、決意表明は個性的。連隊射撃係官のあいさつや連隊長からの訓示もあります。

 

(以下次号)

 

 

 

(わたなべ・ようこ)

 

 

 

 

(平成30年(西暦2018年)11月22日配信)

 





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