平成30年西日本豪雨災害派遣(3)

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オリンピックと自衛隊

1964東京五輪は、自衛隊の支援なしに成功しなかった!
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知られざる自衛隊の苦難と栄光の歴史が、ここに明らかに!!
オリンピックに熱い思いを抱く、すべての人に捧げます。

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平成30年西日本豪雨災害派遣(3)

平成30年7月豪雨に係る災害派遣では全国の部隊が被災地に集結。部隊ごとに指定された地域で与えられた任務に従事しました。
なかでも中国5県(鳥取・島根・岡山・広島・山口)の防衛、警備、災害派遣を担当する第13旅団、四国4県(香川・愛媛・高知・徳島)の防衛、警備、災害派遣を担当する第14旅団は、今回の災害派遣で主軸となりました(自らも被災した隊員も相当数いたはずです)。しかもこの2つの旅団は災害時にちょうど共同転地演習を実施しているところで、13旅団は北海道、14旅団は静岡県にいました(「はくおう」が北海道にいたのもこのためです)。おそらく休む間もなく支援活動に従事したことでしょう。

 

そもそも災害派遣に赴く部隊はどのような流れをたどるのでしょうか。山形県の神町駐屯地に司令部を置く第6師団を例にとって見てみます。

 

第6師団は7月12日、上級部隊である東北方面隊からの命令によって、第6特殊武器防護隊による広域防疫隊と第6後方支援連隊による入浴支援隊を編成。
広域防疫隊は7月12日に神町駐屯地を出発、15〜23日まで防疫活動を行ない、26日に帰隊しました。
入浴支援隊は7月22日に神町駐屯地を出発し、25〜8月1日まで入浴支援活動を行ない、5日に帰隊しました。
派遣された部隊は上級部隊から与えられた任務に相応する部隊であり、派遣される隊員は現地での任務に応じ、階級や技能等も考慮し選定しています。また、広域防疫隊には派遣部隊の救護員として第6後方支援連隊衛生隊が、入浴支援隊には部隊の活動記録のため第6通信大隊本管中隊が加わったほか、海田市駐屯地第13旅団司令部にはLO(連絡幹部)を派遣しました。なお、派遣される隊員家族に対しては、不安事項や相談事等に対応する部署の連絡先を通知する、現地での活動がわかる家族通信を配布する等の支援を実施しました。

 

現地までは車両による移動で、高速道路を利用。帰路は民間フェリーで名古屋港から宮城県仙台港まで海路、以降は高速道路を利用して帰隊しました。今回のフェリーのように民間の交通手段を利用する場合、民間交通会社と調整して移動枠を確保するため、基本的には既に予約の入っている一般利用者の予約状況を圧迫するようなことはないといいます。
神町駐屯地から海田市駐屯地(広島県)までは経路近傍の駐屯地での燃料補給等が必要となるため、約3日を要しました。道中、広島県安芸郡熊野町を通過時に車が土砂に埋まっている光景を目にした隊員たちは、被害の甚大さを改めて痛感するとともに「住民のみなさんは大変困っていることだろう。早く助けてあげたい」という思いを強くしたそうです。

 

広域防疫隊と入浴支援隊の細部の活動場所および活動内容は、現地部隊である第13旅団から示されました。
広域防疫隊は岡山県倉敷市(備中呉妹駅前の国道486号沿いと県54交点地域、吉備真駅地域、薗小学校敷ほか)で除染車及び人力による防疫活動を実施。
入浴支援隊は広島県安芸郡熊野町民体育館で入浴セットによる支援を延べ533名に実施しました。
隊員の休息場所については、広域防疫隊活動拠点が日本原駐屯地(岡山県)、入浴支援隊活動拠点とLOは海田市駐屯地とし、食事は携行食、水分は隊員が装備・携行する水筒から取りました(給水支援の水は被災者のためのものなので、隊員が使用することはありません)。
入浴支援隊として派遣された隊員のひとりは「現地のみなさんは自衛隊が支援に来たことを大変喜んでくださいました。お子さんや高齢者の方が入浴しやすいよう、階段や浴槽の中に座れるようにした細かな工夫がとても好評でうれしく思いました。また、野外入浴場に設置したメッセージ帳は、支物資で足りないものや入浴時に必要な要望事項など、われわれに直接話しづらい場合に記入していただくために設置したものでしたが、そこには自衛隊への感謝の言葉が沢山書かれていました」と語りました。

 

 

(以下次号)

 

 

(わたなべ・ようこ)

 

 

 

 

(平成30年(西暦2018年)10月18日配信)

 





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