陸上自衛隊の衣食住を支える需品科(3)

渡邉陽子さんのデビュー作

オリンピックと自衛隊

1964東京五輪は、自衛隊の支援なしに成功しなかった!
2020東京五輪も、自衛隊は同じ役割を求められることになる
知られざる自衛隊の苦難と栄光の歴史が、ここに明らかに!!
オリンピックに熱い思いを抱く、すべての人に捧げます。

自衛隊家族会発行「おやばと」、「隊友」160715号、 「月刊モデルグラフィックス」2016/8号「月刊丸」2016/8号160712「防人の道 NEXT」「歴史群像」8月号(学研)160701 桜林美佐の国防ニュース最前線、「月刊世界の艦船」2016/9号、160809 政治学者・岩田温の備忘録 で取り上げられました。





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陸上自衛隊の衣食住を支える需品科(3)

平成24年度に装備化された「野外炊具1号(22改)」は、陸自が保有する最新型の野外炊具。1トントレーラー上に炊飯器6個と万能調理器を積載しており、73式大型トラックにけん引され道路上を走行中でも炊飯することができます。走行中も炊飯できるってすごいですね。
200人分の主食および副食の調理を同時進行で進め、約45分以内に調理できる炊事能力を持ち、炊飯と汁もののほか、焼く・煮る・炒める・揚げると調理方法も豊富です。
野外炊具1号(22改)は、発電機を改良したことで6個あるバーナーに同時に点火できるようになったこと、かまどのセパレート化による運用性向上、タッチパネル化による操作性のアップなど、旧型に比べてより運用しやすい改良がなされました。国内の災害派遣のみならず、国際平和協力活動でも使用されています。

 

この野外炊具1号(22改)で調理された炊き込みご飯とみそ汁を、需品学校研修時に昼食で食べさせてもらいました。米の炊き加減はちょうどよく、味も食堂で調理されるものと何ら変わらないおいしさでした。携行食続きの演習で、あるいは冷たい弁当ばかり食べている被災者にとって、湯気の立つ食べ物はどれほどありがたいものか想像に難くありません。

 

食事に負けず劣らず被災地で喜ばれるのが、「野外入浴セット2型」です。まさに現在、中国・四国地方で活躍しているところですね。
トレーラーに搭載したボイラー、揚水ポンプ、発電機を始め、1万リットルを貯水できるタンク2つ、大型のテントなどから構成され、1日に約1200人が入浴できます。
天幕の内側手前に脱衣所、奥がシャワースタンドと浴槽。キャンバス製の浴槽は2つセットで、災害派遣で使用する際は、熱めと温めの好みの湯に入れるようにと、浴槽ごとにお湯の温度を変えるという気の配りようです。この野外入浴セット2型も体験入浴させてもらいましたが、湯加減もよく大いに快適でした。

 

「野外洗濯セット2型」は9キロの全自動洗濯機4台、ドラム式乾燥機、揚水ポンプ、発電機がトレーラーに搭載され、野外で洗濯から乾燥までこなしてくれます。隊員の作業服なら、洗濯、乾燥とも1時間にそれぞれ30〜40着ずつ処理でき、移動は73式大型トラックにより牽引します。
おもしろいのは、トレーラーに搭載されている洗濯機は民生品であること。オリーブ色だらけの世界で「ザ・家電」ともいえる白い洗濯機は完全に浮いていますが、仕事はしっかりしてくれるそうです。

 

そして、食事よりも入浴よりも大事なものと言えば水です。
離島防衛にしろ災害時にしろ、飲料水を確保できない状況下では、飲料水を作り出さなくてはなりません。平成24年度に装備化された「浄水セット、逆浸透2型」は、従来の浄水セットにはなかった海水の浄化処理能力がついに実現しました。河川や海から水を引き、泥などのゴミ、細菌ウィルスやその他の有害な物質を3つのろ過装置で除去して安全な飲み水にします。淡水は1日に70トン以上、海水なら30トンの浄化処理能力を持ちます。
海水が処理でき、かつトラックに搭載できるサイズというのは米軍でも実現できていないというから、これは自衛隊の技術と叡智の結晶でもあるのです。海水を飲料水にするって、とてつもない技術なのですね。この記事がアップされた今日も、集中豪雨の被災地では自衛隊による給水支援が行なわれています。

 

 

 

(以下次号)

 

 

(わたなべ・ようこ)

 

 

 

 

(平成30年(西暦2018年)8月2日配信)

 





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