航空自衛隊 第1高射群(6)

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オリンピックと自衛隊

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2020東京五輪も、自衛隊は同じ役割を求められることになる
知られざる自衛隊の苦難と栄光の歴史が、ここに明らかに!!
オリンピックに熱い思いを抱く、すべての人に捧げます。

自衛隊家族会発行「おやばと」、「隊友」160715号、 「月刊モデルグラフィックス」2016/8号「月刊丸」2016/8号160712「防人の道 NEXT」「歴史群像」8月号(学研)160701 桜林美佐の国防ニュース最前線、「月刊世界の艦船」2016/9号、160809 政治学者・岩田温の備忘録 で取り上げられました。





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航空自衛隊 第1高射群(6)

今回は入間基地で行なわれていた第1高射群第4高射隊射撃小隊と整備小隊の転地訓練をご紹介します。
この日訓練に参加しているのは、ASP(年次射撃訓練)に参加することが決まっている隊員たち。国内では実弾を発射する際に何重にも備えられた安全装置を解除したり、実際にターゲットに向けて実弾を撃ったりすることは経験できません。そのため、渡米訓練の要員に選考された隊員は、約半年に及ぶ厳しい国内訓練を重ねてから米国での実射に臨むのです。ASPに参加してペトリオットが発射される様子を見ると、今までの訓練の成果が発揮できたというひとつの達成感があるといいます。

 

これだけシステムが進化しているミサイルでも、運用する部隊によって破壊力や打撃力が変わるのかと言えば、第4高射隊長(当時)の聖徳2佐によると「ほぼ変わらない」のだそう。PAC-2からPAC-3になってからは多くのことが自動で設定できるため、命中することに人が介すということはほとんどないそうです。
では誰でもいいのかといえば、当然そうではありません。隊員たちには迅速かつ正確な陣地変換を行なうことと、展開した場所での器材の設置や測量を決められた手順通りに決められた時間内で実施すること、そして頭で考えなくても体が勝手に動くほど作業の手順を覚えることが厳しく求められます。こういった素地があって、初めてペトリオットの威力が発揮されるのです。
したがって国内では、至短時間に移動して迅速に戦闘態勢を構築する訓練や、実弾を運搬し発射機に搭載するまでの訓練などが中心に行なわれます。移動にスピードが要求されるのは、一度ミサイルを発射すると容易にその位置が相手に知られてしまうので、攻撃対象になるのを避けるためです。
が、陣地変換してすべての準備が整ってからは、次の命令があるまでひたすら待機となります。たとえば初めての弾道ミサイル破壊措置命令は、平成19年3月27日から4月10日までおよびました。
いつ飛来するかわからない弾道ミサイルに備えるため、高射隊には自活車も野外炊事車もあります。聖徳2佐は「高射運用でもっとも重視しなければいけないのはスイッチの切り替え。一定の緊張感を持ちつつ待機し、いざ動くとなったら総動員、フルパワーで定点に運用体制を完了させるという、全隊員がみな同じベクトルを向いた状態での静と動の切り替えが大事」と語っていました。高射の隊員には機動力だけでなく忍耐力も求められるのです。

 

基地の一角、舗装された開けた場所では、レーダー装置、電源車、射撃管制装置、アンテナマスト・グループを展開する訓練が行なわれていました。
国内では通常、航空戦力はお互いに戦うのではなく(戦闘機でいえばドッグファイト)、監視の目となるレーダーサイト、飛行機が飛び立つ前後の航空基地、重要な建物といった戦略的に重要な地点の攻撃に使用されます。どんな地形に展開するかによって器材の配置は変わりますが、最適なポジションはTCOと呼ばれる高射指令官が判断し指示を出します。TCOは高射運用幹部に必須の資格で、試験を受けて取得します。TCOはペトリオットに関する各種訓練を企画・立案、計画・実行するほか、現場では射撃管制装置で射撃に関する指示を出します。

 

 

(以下次号)

 

 

(わたなべ・ようこ)

 

 

 

 

(平成30年(西暦2018年)6月14日配信)

 





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