空飛ぶ船を操る第71航空隊(1)

渡邉陽子さんのデビュー作

オリンピックと自衛隊

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2020東京五輪も、自衛隊は同じ役割を求められることになる
知られざる自衛隊の苦難と栄光の歴史が、ここに明らかに!!
オリンピックに熱い思いを抱く、すべての人に捧げます。

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空飛ぶ船を操る第71航空隊(1)

2017年12月、第71航空隊の最後の1機だった救難飛行艇US-1Aが退役、71空はUS-2の1機種体制となりました。
2013年6月にヨットでの太平洋横断中に遭難したにアナウンサーの辛坊治郎氏らを救出して一躍脚光を浴びたこの「空飛ぶ船」のことを、私はとうの昔にこのメルマガでご紹介したものをばかり思い込んでいたのですが、同じ岩国航空基地に所在する第111航空隊は紹介しているのに、71空はまだだということについ先日気が付きました。
そこで、今年最後のメルマガから新連載ということで、この救難飛行艇US-2を擁する海上自衛隊第3航空群第71航空隊をご紹介します。この部隊には過去2度取材に行っており、US-1AとUS-2の2機種に搭乗させてもらえたことは、個人的には一生の思い出です。
なお、辛坊さんのブログに、71空に救出された際の一部始終が細かく記載されています。一読に値する内容ですので、ぜひご覧ください。
辛坊治郎ブログ 僕たちの失敗1
http://blog.livedoor.jp/sinbojiro/archives/50895234.html

 

機体の上半分は翼のある航空機、下半分は船という個性的な外観。US-2は飛行機と船の両方の特徴を持ち、陸上だけでなく海面にも着水できる純日本製の救難飛行艇です。
運用している第71航空隊は1976年に新編された、飛行艇を運用している海上自衛隊唯一の部隊です。
71空は岩国基地に所属していますが、厚木基地でも24時間、365日待機しています。救難に向かう場所によって岩国と厚木のどちらから出るのか決まるのです。隊員たちは1年のうち合計で2カ月ほどは厚木基地にいることになるので、部隊の全隊員が一堂に会するという機会はありません。

 

主な任務は2つ。まず遭難した航空機や船舶等の捜索・救助など、洋上における救難業務がひとつ。もうひとつは都道府県知事などの要請による、離島などからの患者輸送という災害派遣です。
患者輸送にはヘリコプターが利用されることが多いですが、US-2の航続距離は4500kmと、約2000km先のSOSに応えられ、患者輸送に使われている自衛隊の航空機の中でも群を抜いています。
ほかの機種と航続距離を比較してみると、CH-47Jは540km、大型燃料タンク化され長距離輸送能力向上を図ったCH-47JAは1040km、UH-60JAは470km、UH-1Jは430kmです。US-2の航続距離がいかに優れているか一目瞭然ですね。
辛坊氏は遭難時、海上保安庁から「これから迎えに行くけれど3日かかる」と言われたそうです。US-2がぎりぎり往復できる場所だったことが、辛坊氏らの命を救ったと言っても過言ではありません。小笠原諸島などのように東京から約1000km離れた場所から一刻を争う急病患者を輸送するのに、滑走路もヘリポートも不要なUS-2はまさに命綱なのです。

 

世界で水陸両用の航空機を製造し運用しているのは、日本、カナダ、ロシアの3カ国のみ。しかし長距離が飛べ、波が高く荒い外洋に着水し遭難者をピックアップできる能力を持つ飛行艇と、その飛行艇を使いこなせる搭乗員の錬度を持っている部隊となると71空が世界唯一と言っても過言ではありません。

 

(以下次号)

 

 

(わたなべ・ようこ)

 

 

 

 

(平成29年(西暦2017年)12月28日配信)

 





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