防衛大学校(4)

渡邉陽子さんのデビュー作

オリンピックと自衛隊

1964東京五輪は、自衛隊の支援なしに成功しなかった!
2020東京五輪も、自衛隊は同じ役割を求められることになる
知られざる自衛隊の苦難と栄光の歴史が、ここに明らかに!!
オリンピックに熱い思いを抱く、すべての人に捧げます。

自衛隊家族会発行「おやばと」、「隊友」160715号、 「月刊モデルグラフィックス」2016/8号「月刊丸」2016/8号160712「防人の道 NEXT」「歴史群像」8月号(学研)160701 桜林美佐の国防ニュース最前線、「月刊世界の艦船」2016/9号、160809 政治学者・岩田温の備忘録 で取り上げられました。





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防衛大学校(4)

「学生による自主的な」というフレーズを耳にすることの多い防大ですが、学生が定めた「学生綱領」もあります。これは学生の行動全般を律する規範であり道徳の水準でもあるので、まずは学生綱領をご紹介します。

 

学生綱領
国家防衛の志を同じくしてこの小原台に学ぶ我々は我々の手によって学生綱領を定めた。その目指すところは常に自主自立の精神をもって自己の充実をはかり、厳しい徳性の涵養に努め、もって与えられた使命の完遂に必要な伸展性のある資質を育成するにある。
我々は誠実を基調としてこの綱領を実践し輝かしい防衛大学校の伝統を築く事を期するものである。
1廉恥
2真勇
3礼節

 

ここに掲げられた3つの徳目は、自衛官として必須の資質でもあります。

 

続いて校友会活動についてご紹介します。
校友会は、一般大学における部活動に相当します。
防大の場合、文化・運動の両分野での活動を通じて気力・体力・教養を向上し、学生相互の親睦を図ることを目的として組織されています。
校友会組織は委員会、運動部、文化部に分かれ、運動部には全学生が自主的に参加することになっています。自主的というと聞こえがいいですが、実際は「必ず何らかの運動部に入らなければならない」が正解です。

 

校友会が設立されたのは昭和28年ですから、防大ができた年にはすでに校友会もあったわけですね。それもそのはず、学生の自主的なクラブ活動は、米国のウエストポイント陸軍士官学校やアナポリス海軍兵学校の例に倣い、防大設立の際の重要な教育方針のひとつとして決定されていたからです。上級・下級、陸・海・空の区分なく友情を培い、学生生活を豊かにする役割を担うと期待されたのです。
「将来の目的を同じくする学生全員が秩序ある共同生活の中で、同じ時間帯に一斉に校友会活動をする」という点が、一般大学との違いでもあります。校友会活動はクラブ活動であると共に、特に学生のリーダーシップ練磨の場としても重要視されています。
各部は大学リーグに加盟して、他大学との交流を積極的に行なっています。また、希望する学生は運動部と掛け持ちになりますが文化部にも加入でき、同好会も部に相当するものとして活発な活動が行なわれています。分刻みで動く忙しい生活の中で、運動部だけでなく文化部や同好会にも参加している学生がいるとは、なんだかもう頭が下がります。

 

リーダーシップという言葉が出てきたので、ちょっと脱線します。
幹部自衛官と話をすると、「防大入学時は自衛隊のこともろくに知らなかったし、国防に燃えていたわけでもない」という意見が圧倒的です。最初から「日本を守る」「国民の平和を守る」という強い意志を持って防大に進学する人のほうが断然少ないわけですね。そして皆さんこれまた一様におっしゃるのが、「国防に対する使命感は4年間の防大生活で培われた」。防衛学などの防大ならではの教育や訓練、学生舎での生活、教官の指導や先輩との対話といった中で、少しずつ培われていくのだと。個人的には、防大の大きな役割のひとつが「国防に対する意識の涵養」だと思っています。
そしてもうひとつは「リーダーシップを育む」ことではないでしょうか。もちろん曹でも部下に対するリーダーシップは必要ですが、幹部自衛官の場合、統率力のない幹部は幹部にあらずと、これまた個人的には思っています。
初対面の幹部自衛官に対し、私は「この人の命で死ねるか」ということをよく考えます。もしも自分がこの幹部の部下だとしたら、この人の命で死ねるだろうかと(実際には死にたくないと思っても上官の命令には従わなければいけないですけど)。これまでに「この人の命で死んだら死にきれないな」と思ったごくごく少数の方の共通点は、いずれもリーダーシップに欠けることでした。防大生には4年間でしっかりリーダーシップも身に付けてもらいたいものです。

 

次回は防大の年間行事についてご紹介します。

 

 

 

(以下次号)

 

 

(わたなべ・ようこ)

 

 

 

 

(平成29年(西暦2017年)9月14日配信)

 

 





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