海上自衛隊 第111航空隊 (2)

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オリンピックと自衛隊

1964東京五輪は、自衛隊の支援なしに成功しなかった!
2020東京五輪も、自衛隊は同じ役割を求められることになる
知られざる自衛隊の苦難と栄光の歴史が、ここに明らかに!!
オリンピックに熱い思いを抱く、すべての人に捧げます。

自衛隊家族会発行「おやばと」、「隊友」160715号、 「月刊モデルグラフィックス」2016/8号「月刊丸」2016/8号160712「防人の道 NEXT」「歴史群像」8月号(学研)160701 桜林美佐の国防ニュース最前線、「月刊世界の艦船」2016/9号、160809 政治学者・岩田温の備忘録 で取り上げられました。





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海上自衛隊 第111航空隊 (2)

 今回は航空掃海の方法についてご紹介します。
 機雷が敷設された場合、その一帯は危険海域と設定されます。
 危険海域全体の掃海には時間がかかるので、まずは船舶が安全に航行できるために必要な分の水路を掃海します。掃海具を曳航してこの水路をひたすら往復する、それが航空掃海です。

 

 白いマス目に無数の直線を引いて最終的に黒く塗り潰すように、掃海ヘリは掃海具を曳航し、水路をくまなく往復します。
一度通過しただけでは反応しない機雷もあるので、同じ場所も何往復もするのです。
 なんとも根気、粘り強さ、忍耐力が求められる、しかも危険を伴う作業です。

 

 機雷には浮遊機雷、上昇機雷、ホーミング機雷、自走機雷などさまざまな種類がありますが、代表的なものに係維式機雷と沈底式機雷があります。
 係維式機雷は、海底に沈む重りとワイヤーでつながった球体が、船舶に接触することで爆発する機雷です。沈底式機雷は海底に沈んだ状態で、船舶の音や磁気に反応して爆発します。

 

 余談ですが、広島県呉市にある海上自衛隊呉史料館、通称てつのくじら館の2階は「掃海の歴史と世界貢献」と称し、ペルシャ湾への掃海部隊派遣の際に持ち帰ってきたイラク製の触発機雷をはじめ、何種類もの実物の機雷が展示されています。てつのくじら館は退役した潜水艦あきしおの中に入れることが「売り」ではありますが、この2階の展示は、海上自衛隊の英知と技術の結晶であり、掃海技術の高さを証明しているものです。訪問する機会のある方は、ぜひすべての説明パネルを読まれることをおすすめします。
 ちなみに館内を案内してくださるボランティアの皆さんは、自衛隊のOB。掃海の説明は元掃海部隊の隊員が、潜水艦の紹介は元サブマリナーが説明してくれるのです。
 てつのくじら館のウェブサイトはこちら。サイトの野暮ったさがいささか残念ですが、詳細が載っています。
てつのくじら館 http://www.jmsdf-kure-museum.go.jp/index.php

 

 さて、機雷によって掃海の仕方は異なるので、使用する掃海具も違ってきます。
 掃海具はマーク103、104、105と呼ばれる3種類。ちょっと味気ない名称ですね。

 

 103は係維式機雷を掃海するためのもので、ワイヤー切断機を連結した索をヘリが曳航し、機雷を係維しているワイヤーを切断します。浮かび上がった機雷は掃海部隊のEODという水中処分員が処分するか、MH-53Eに取り付けられた20ミリ機関銃で銃撃します。

 

 104は沈底式機雷の中でも音に反応する音響機雷に対応しています。筒状の中のディスクを水流によって回転させることで、船舶のスクリュー音に似た音響を発生させ、音響機雷を誘発処分するというものです。103と104はヘリに搭載し、索につないで水中へ降ろし、ヘリで曳航するという形になります。

 

 一見ボートのように見える105は、船舶を模擬した磁場を発生させる掃海具。発電した電流を電線ケーブルに流して海中に磁場を発生させ、磁気機雷を掃海します。
 105はサイズが大きいので掃海ヘリには搭載できません。そこでまずは掃海母艦に搭載され、現場の海域に到着してからヘリとつないで曳航します。
 111空が岩国基地で訓練する際は、基地内にある「すべり」と呼ばれる海へのスロープ部分から105を進水させます。

 

 次回は航空掃海訓練の様子をご紹介します。

 

 

 

 

 

(以下次号)

 

 

(わたなべ・ようこ)

 

(平成27年(西暦2015年)10月15日配信)

 





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