2015年陸海空自衛隊の装備と運用(4)

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オリンピックと自衛隊

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2020東京五輪も、自衛隊は同じ役割を求められることになる
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オリンピックに熱い思いを抱く、すべての人に捧げます。

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2015年陸海空自衛隊の装備と運用 (4)

 2015年度の防衛予算に含まれる新規事業を中心に、2015年の陸海空自衛隊の装備と運用についてご紹介する第4回目です。
先週は、尖閣諸島をめぐる日本と中国のこれまでの経緯の話でした。島しょ部を占領された場合の奪還シナリオを実効性あるものとするための、2015年の新規事業は以下の通りです。

 

●第303沿岸監視隊(仮称)の新設
 付近を航行・飛行する艦船や航空機の沿岸監視を担う第303沿岸監視隊(仮称)を与那国島に新編・配置します。基地は現在建設中。南西地域での自衛隊配置の空白を埋めるのが目的で、2015年度末までに陸上自衛隊の沿岸監視部隊百名と後方支援部隊50名が駐留、運用を開始する予定となっています。
空自が全国に展開している固定式警戒管制レーダーのうちFPS−20、FPS−6及びFPS−2については、運用開始から20年以上が経過しており機器の老朽化が深刻です。対領空侵犯に対しても、航空機の高機能化にレーダーの探知能力や追尾能力の低下が進んでいるため、南西地域のレーダーから優先的に新型レーダーへ換装します。沖永良部島は2015年度にFPS−7へ換装完了予定。それにより、これまではただの固まりにしか見えなかった機体が、何機か特定できるほど視力が高まることになります。

 

●第9航空団(仮称)の新編
 戦闘機F−35Aを6機取得するほか、戦闘機F−2 2機に対しJDCS(F)(自衛隊デジタル通信システム・戦闘機搭載用)を搭載改修。また、南西地域における防空態勢の充実のため、那覇基地に築城基地第8航空団の第304飛行隊(F−15部隊)を移動させるとともに、同基地の第83航空隊を廃止し第9航空団(仮称)を新編します。これによって同機は計約40機に倍増、巡航ミサイル対処能力を含む防空能力の総合的な向上が見込めます。築城基地には三沢基地のF−2が20機移駐されます(三沢基地にはF−35Aの飛行隊が新設予定)。

 

●コンパクト護衛艦の建造
 25大綱で明記された「多様な任務への対応能力の向上と船体のコンパクト化を両立させた新たな護衛艦」について、建造に向けた調査研究が開始されます。コンパクト護衛艦の基準排水量は約3000トン、速力は40ノット。海自が現在保有する護衛艦のうち基準外水量が3000トン以下は「はつゆき型」と「あぶくま型」の計11隻で、速力はいずれも30ノット。取り外し可能な装備の搭載により機雷掃海や対潜戦に対応できるほか、離島奪還作戦における小規模な陸上戦力の輸送や揚陸作業にも活用可能です。また、漁船を装った不審船などに対する戦力となるほか、従来の護衛艦では入港できなかった港も利用できるため、大規模災害時の緊急物資輸送も期待できます。

 

●オスプレイとAAV7の取得
 ティルトローター機V−22、通称オスプレイを17機取得し(今年は5機調達)、水陸両用作戦における部隊の展開能力を強化します。
 滑走路不要という回転翼の利点と航続距離が長いという固定翼の利点を兼ね備えている米軍のMV−22オスプレイは、2012年に米軍普天間飛行場へ配備されました。半径600キロを給油なしで飛行できる行動範囲は、武装していない輸送機でありながら存在自体が中国に対する抑止力となります。また、日本国内での災害派遣などでの支援でもその機動力は心強いものです。余談ながら、東日本大震災の救援作戦「オペレーション・トモダチ」において、CH−46Eを擁する第265海兵中型輸送ヘリコプター飛行隊(オスプレイに換装されるにあたって第265海兵輸送ティルトローター飛行隊と改名)は普天間から被災地へ支援物資を輸送しました。しかし飛行だけでも10時間、厚木や横田での休憩や複数回の給油を含めると、実質2日を要しています。オスプレイならばノンストップの約4時間半で到着できていました。

 

 次週もオスプレイとAAV7の続きからです。

 

 

 

(以下次号)

 

 

(わたなべ・ようこ)

 

(平成27年(西暦2015年)8月20日配信)

 





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