深夜タクシー問題と自衛官

中央省庁関係者が、深夜タクシーで帰宅する際、金券などをもらったとする
話題が報道されています。
これに関連し、信頼できる情報筋からいただいたはなしをご紹介します。
<深夜タクシー関係者より
 報道によれば、防衛省でも深夜タクシー利用の見返りに、便宜供与を受けて
いた者が10名いたそうです。
 私は、防衛省でそのようなことをしたのはシビリアンだけだろうと思ってい
ます。私は、制服でこのような卑しいことをする人を一度も見たことがありま
せん。防衛省改革でシビリアンと制服の関係を見直そうとしている今こそ、こ
の問題について詳しく調べて頂ければと思います。
 夜間タクシーを利用する者の多くはシビリアンです。各幕僚監部よりも内局
の職員数が圧倒的に少ないにもかかわらず、タクシー券の配分数は、内局の方
が各幕僚監部よりも圧倒的に多いはずです。(もっとも、省全体としての配分
数は、財務省が一番多いはずですが・・・・・)
 タクシー券の配分を十分に受けることのできない多くの自衛官は、終電の時
間を超えると事務所内の床で寝るそうです。(内局には、仮眠室というベット
完備の部屋があるそうですが、使っている人はほとんどいないようです。)
 シビリアンがタクシーを利用する見返りに金券やビールを受けとっている間、
自衛官が床に寝ながら頑張っているという構図にやりきれなさを覚えるのは私
だけではないと思います。
 報道の皆様には、各省庁が発表した表面的な数字だけではなく、もっと深い
部分に迫った取材を行って頂くことを希望します。
 最後に、各幕僚監部は、朝早くに業務が開始される地方部隊との連絡調整を
行うため、内局職員がまだ通勤していない時間から業務を開始しており、業務
の終了は内局職員がタクシーで帰った後であると言うことも知っておいて良い
でしょう。ちなみに、自衛官がいくら早く出勤しても、また、遅くまで残業し
ても、彼らには超過勤務手当て(残業代)の制度そのものがない(ただ働き)
そうです・・・・・。>
≪080607 0800配信 メールマガジン「軍事情報」より≫