政権交代の当事者ということ

あなたは、実は・・・政権交代の主導権を実際に握っていて、選挙という政権交代を
実現させる手段に従い、投票日に投票所へ行き、投票用紙に候補者名を記入して、きち
んと「投票」したから・・・まさに「思考と行動が結果を生んだ」のであり・・・その
ことを改めて認識したことと思います。

 平成21年8月30日のあの選挙の日・・・あなたは、あの時のイメージの民主党ではな
く・・・それまでの自民党とか・・・他の幾つかの政党・・・という選択肢もありまし
た。そして・・・そこにおいては、考えることも動くことも「あなたの自由」が保証さ
れていたことを今一度認識してください。
その自由な権利を使って、”国会”という国政について協議するためにあなたに代わ
って会議に参加する”代理の者(国会議員)”を「あなたがあなたの代理を務めさせる
ために選んだ」に過ぎません。
代議士と言ってみると・・・実は、民主主義の世の中では、「あなたと全く平等」で
あり、民主主義の世の中ではそもそも身分など存在しない・・・それが基本ではないで
しょうか。
軽いノリで申し訳ありませんが、学級委員とか生徒会とかで「オレに委員長させて
よ!」とか「オレに生徒会長やらせてよ!」と自ら立候補したヤツが複数いて・・・自
分といえば・・・塾もあるし、習い事もあって、部活もあるし、忙しくてそんなことは
ムリだから・・・その立候補者の中から、いささかの人物的、能力的、その他の不満も
あれども「僕の代理でやってもらいましょうか」ということで、”民主的な投票”と
いう手段で選んだ・・・これと同じことです。
しかし、現実には本末転倒であって、もし、選挙で”議員”に選ばれたら・・・
選挙民=国民より人間が高徳で人格も高潔で頭も切れるし弁も立つし、優良品種であ
るとかいう錯覚が「選んだ方にも選ばれた方にも同時に起こってしまい」・・・代議員
(国会議員やら自治体議会議員やら・・・)のことを「先生!」とか呼んでいること
は、まさに妄想、惚け、幻覚と同じことではないでしょうか?
本来・・・中身たるやあなたと同等、あるいは・・・ひょっとしなくても・・・それ
以下の”俗物的人物”が選挙に立候補していて(本当は議員立候補など許してはいけな
い人物)、一旦、”議員”になったら、それだけで「働かないで飯が食えるシステム」
と「いろいろな利権の恩恵を享受することが可能」になっていること・・・をあなたは
知らなければなりません。
いわゆる定職についている人というか、サラリーマンというか、「カタギ」の対極に
あってヤクザではない立場と方法でシノギをするのが今の日本の議員である・・・とい
うことは彼ら”政治屋”と言われる元となっているところでありましょう。
あなたは、以上のようなことを許している考えと態度を改めなければ、体中に出てく
る不気味な発疹をいくらその部位で直してみても、結局、血や肉にまで溶け込んでいる
スピロヘータを処理しない以上、今は治ったと思っていても、知らぬ間に脳まで来て、
最後は発狂、狂乱する「梅毒患者」のような日本政治の現状を”改”めること=「真の
意味での政治改革!」は、絵に描いた餅にしか過ぎないものとなりましょう。
あなたは、本当のあなたとは・・・政権交代を実現させることが可能な立派な人物で
あり、日本人としては平等なのであることを自覚しなければなりません。
おかしなヤカラ的人材が「付和雷同」しつつも、「小人は閑居して不善を為す」こと
が政治家のプロ・・・とかいうようなヘンテコリンな現状がいつから現れて来たの
か・・・その根源を探しだし、「根治」することで・・・明るい将来が保証されるので
す。
政権交代というものは、その手段たるや千差万別であって、あなたが金科玉条にして
いる「選挙」によらない国というのも世界中には多くあり、ラテンアメリカなどをみて
いると「銃口から」政権交代が実現している現実を体験することも可能です。
選挙とは・・・よくよく我が脳を我が観点より少し冷静になって、少し勇気を振り
絞って振り返り、自分自身の正体を知る怖さや不安を乗り越えて、「洗ってみる」なら
ば・・・その発想の土台というものが・・・敗戦後、占領軍が作成した「日本国憲法」
というものが淵源となっていて、いわゆる敗戦国日本という時代的かつ地域限定バージ
ョン的な・・・いわゆる狭義な意味での民主主義というものにその「精神的基礎」があ
ることを発見できると思います。
何も難しい漢字の並んでいる政治用語に秘密があるのではなく、本当の政権交代の秘
密は、あなたの「当事者」としての認識と自覚、そして勇気にこそあるのです。
本当のあなたの味方を知り、本当のあなたの敵を知る・・・それが重要です!
四方にしめ縄を張り、結界の中に鎮まった聖域にある”お宮”に小智恵の先走るサル
やらどん欲なブタがいつの間にやらちん入して我が者顔でお宮の主を気取り、いまでは
お宮は荒れ放題・・・さらに清まっていなければならないところにワケのわからない
ウジ虫がいっぱいわいている・・・そんなイメージが今の日本ではないでしょうか。
スペイン内戦に参加し、その時の人民戦線とかいう左翼での内ゲバに嫌気がさした、
かのジョージ・オーウェルの作品である『動物農園』の劣化バージョンが今の日本の
政権のような・・・そんな感じもします。
あなたは、考えを整理するためにも、サイト『孫子に学ぶ脳力開発と情勢判断の方
法』の中にある「孫子談義」(最近更新)の孫子塾塾長・佐野寿龍先生のコメントを
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