グラシアン基金

みなさんは、サミュエル・ハンチントンの『文明の衝突』のように、
アングロ・サクソン系、スラブ系、イスラム系、支那系というような現在の世
界的な”通貨”の勢力とは面白い比例を成している複数の世界と複数の世界観
を同時に比較しながら観察するとよいでしょう。

みなさんにおかれては、この機会にスペイン語を習得してみたり(特に、似非
学者と言われている”スペイン語屋”さんたちですが、二言目にはスペイン語
は難しいとか、研究を進める上でネックになるとか言って来ますが、気になさ
らないでください)、グラシアン基金( http://homepage3.nifty.com/gracian/ )
というスペイン政府の研究・出版に関する助成制度がありますので、知ってお
くと良いでしょう。
(この基金の名称になっている、マキアヴェッリと韓非子とを掛け合わせたよ
うな、興味深い著作で海外では大変有名なバルタサール・グラシアンについて
は、次回あたりで触れることにいたします。このグラシアン基金ですが、限ら
れた世界の人たちだけではなく、みなさんもドシドシ活用されては如何でしょ
うか?意外と学術的レベルの高いものや質的に特筆されるようなものは、チェ
ックすると今までには見あたらない様子です。これは穴場ではないでしょうか)
ここで、一つお知らせがあります。この11月25日より、当講座の戦略思考
面での基礎となり、常に参照させていただいている『孫子塾』のサイトですが、
この度、別立てで、全く新しい”総合サイト”
http://sonshijyuku.jp/index.html )が誕生いたしました。つい最近、
出来たばかりですので、一部工事中のところがあります。が、孫子兵法講座、
戦略・情報・兵站思考養成講座、システム思考、方法論構築、情勢分析・情勢
判断、琉球古武術、空手武器販売など大変盛り沢山で興味深い内容です。塾長
の佐野寿龍先生による様々な”兵法指南”が”直伝” されているサイトでも
あるので、みなさんは定期的にチェックして行って下さい。
みなさんは、当講座と合わせて『孫子塾』のサイトをご覧になると、”政情不
安”、”経済混迷”という、政治にも経済にも”人”を得ず、今までに良きに
つけ悪しきにつけ溜まったものが腐り、故に変遷が予期されるもので、これを
解決するために、英雄(=戦略という言葉から判断すると、本当は、みなさん
のことになります)が出て来て、世を改めるが如き、時代の変わり目に生き抜
くため(というよりは、主体的・積極的に世の流れを変えるため)の、より実
戦的で、現実的な応用に効果を発揮する宜しき「人材」へと必ず変化し、人生
での「戦略的勝利」を獲得することが可能となりましょう。
また、塾長・佐野寿龍先生の発行するメルマガ『孫子塾通信』
(無料。http://heiho.sakura.ne.jp/easymailing/easymailing.cgi)は、大
変興味深いものですので、この機会に上述のサイトの定期的閲覧とともに定期
講読をお勧めいたします。
では、みなさん、かの軍学者・吉田松陰の「用兵の法、預(あらかじ)め地理
を弁えず候ては、戦略も語るべき様、之(これ)無く候」という言葉や、学研
『歴史群像・第12月号』の特集、小雪さんのテレビのCMによる宣伝効果な
どで、観客動員がめざましい『レッド・クリフ』に出てくる魏の曹操が「戦を
欲する者は、地形を審(つまび)らかにし、以て勝を立つるなり」という言葉
の通り、みなさん=兵法家の常識として、先ずは、スペインの所在するイベリ
ア半島の有する”地形”から入って行きたいと思います。
みなさんは、ここで、地に対して天・・・と考えますが、実は、人がいるから
こそ、天も地も言及することになる訳ですから、ここから、「兵法的思考」で
以て構えなければなりません。
(今後ですが・・・みなさんは、スペインをテーマとする際、イベリア半島を
一つの”総合的単位”として考慮して行くようにしてください。)