今週の「加藤大尉の軍隊式英会話:兵器編」は?

冒頭では、国際刑事裁判所(ICC)がプーチン大統領を戦争犯罪容疑で逮捕状を出しましたが、プーチン氏の拘束はロシア国内では不可能であり、ICCによるプーチン氏起訴は「力なき正義」であり、ロシア国民のプーチン支持を一層団結させる可能性があるとされています。一方で、中国の習近平国家主席は、プーチン氏との会談で「米覇権に対抗する露中の戦略的パートナーシップ」を深化させ、中国によるロシアへの武器支援が一層現実味を増したことが報じられています。岸田首相はウクライナを訪問し、権威主義陣営との対立姿勢を示しましたが、ウクライナ戦争でタッグを組んだ独裁者らの目に日本が敵国と映ったことが懸念され、中露の外交牽制と軍事挑発が一層露骨かつ危険なものになる可能性がある、そのためにもわが国は独自に抑止力を保有する必要があるのではないか?と指摘しています。

本文は、「日本版究極の抑止兵器」の3回目。
湾岸戦争で使用されたGBU-28から進化した大型貫通爆弾GBU-57について述べています。この兵器は、地下30メートルに埋設された掩蔽壕を破壊できるGBU-28よりも2倍以上の貫通力を持っています。GBU-57はB-2ステルス爆撃機から投下され、GPSで目標に誘導されます。地下70メートルまで貫通した後、2.7トンの高性能爆薬を起爆し、堅固な要塞、弾道ミサイルサイロ、指揮所などを破壊できるとされています。斬首作戦にも適用され、日本版究極の抑止兵器として最適であると考えられています。GBU-57は、次世代ステルス戦略爆撃機B-21にも搭載される予定であり、地球上のどこにでも存在する目標を破壊することができる兵器として重視されています。