今週の「加藤大尉の軍隊式英会話:兵器編」は?

こんばんは、エンリケです。

きょうの「加藤大尉の軍隊式英会話:兵器編」は、こんな内容でした。

2022年2月24日、ウクライナ戦争が開戦から1年を迎えました。米露中が声明を発表し、国際政治の裏側が見えてきます。バイデン大統領はウクライナ支援を約束しましたが、米国内では武器弾薬備蓄が不足しています。プーチン大統領は新戦略兵器削減条約の履行停止を表明し、中共外務省はウクライナ停戦に関する仲裁案を公表しました。ウクライナ戦争はロシア対欧米という総力戦に変質し、長期の消耗戦を強いられているのが現実です。令和の30年戦争になりそうな雲行きですね。平和を望む世界が安倍さんを失った穴は想像以上に大きいです。

本篇では、帝国海軍で特攻隊に志願した加藤さんの叔父上様が体験した壮絶なイジメを描くなかで、日米両軍の違いを比較考察しています。帝国海軍の本質が「エリート戦士階級の閉ざされた社会」であり、米軍のそれが「民兵として武器を取って立ち上がった庶民のアメリカ独立戦争から始まった社会」であることを、著者自身の米国での生活の中から導き出しています。

米国在住の加藤さんが毎週届けてくださる記事は、いま米で何が起きているか?の空気感が伝わるところが、他では得難いものと思っています。また、加藤さんは日本生まれ日本育ちの元米国陸軍大尉です。そういう、ある意味特異な経歴を持つ方だからこそ見える、言えることがあります。

私は加藤さんほど熱い愛国心を持つ日本人を見たことがありません。日本人以上に日本を愛する日本人、という少し変な言葉になるが、この言葉がピッタリだと思っています。加藤さんは米の軍人で星条旗に人生を捧げた方です。もしわが国と米が不幸に戦争になったとしたら、わが軍と戦うことになります。そのときおそらく加藤さんに躊躇はないでしょう。そういう方だからこそ、日本を愛する心が普通の日本人をはるかに凌駕しているのだろうと思います。メルマガを通じてあふれ出る愛国心のほとばしりをこそ、読者の方には感じ取ってほしいなとつねづね思います。

さてそんな加藤さんが今日書かれた記事では、イジメというキーワードを通じて顕れた米軍と帝国海軍の差異の核にあるものは何か?について考察した内容です。

私エンリケが個人的に戦中派の方々に聞いたはなしを総合すると、帝国陸軍でのいじめや陰惨さはゼロではないものの、それほど特筆するようなものでもなかったが、海軍のそれはすさまじかったそうです。話を聞いた戦中派の方の多くが海軍を好もしく思っていなかったということも併せてお伝えしておきます。これ意外でしょ? 戦後日本の印象操作はこういうところにも表れているのです。

だから海軍バンザイ的な風潮には違和感を持っていますし、陸軍死ねという風潮には、だからてめえらダメなんだよ、と軽蔑の目線を向けますw

加藤さんの記事では、「エリート意識の強い軍種」の代表として帝国海軍が取り上げられ、「エリート意識にとらわれない軍」の代表として米軍が取り上げられています。加藤さんは米軍の核にあるものを日本人としては最も深いレベルでとらえられているから、それができるのです。

きょうの記事を拝読し、帝国陸軍と帝国海軍の文化文明文化生活ことばの違いをより掘り下げて、比較文化的に深く広く本質の差異を描き出した、イデオロギーにとらわれていない本や研究書が出れば面白いなあと感じました。

記事を読むたびいろいろなことに気づかせてくれる加藤さんの連載が、毎週ほんとに楽しみですw
発行人なんですけどねw

ではまた

エンリケ

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On February 24, 2022, the Ukrainian War marked its one-year anniversary since it began. The United States, Russia, and China have released statements, revealing the behind-the-scenes of international politics. President Biden has promised to support Ukraine, but there is a shortage of weapons and ammunition in the United States. President Putin has announced the suspension of the implementation of the New Strategic Arms Reduction Treaty, and the Chinese Ministry of Foreign Affairs has released an arbitration proposal for a ceasefire in Ukraine. The Ukrainian War has transformed into a total war between Russia and the West, forcing Ukraine into a prolonged war of attrition. It seems like the clouds are gathering for the 30-year war of the Reiwa era. The world that hopes for peace now faces a much larger void with the loss of Prime Minister Abe.

In this article, we compare and analyze the differences between the Japanese Imperial Navy and the US military by depicting the extreme bullying experienced by Kato’s uncle, who volunteered for the kamikaze squadron in the Imperial Navy. The essence of the Imperial Navy was a “closed society of elite warrior class,” while the US military began as a society of “common people who took up arms as militia in the American Revolutionary War.” The author draws these conclusions from their own experiences living in the United States.