ロシア軍の挑発動向

2019年2月6日

ツポレフ95110908の統幕発表によれば、同日、ロシア空軍爆撃機「ツポレフ95型」2機と空中給油機「イリューシン78型」2機がカムチャッカ方面から飛来し、わが国を一周した。わが方は空自戦闘機を緊急発進させこれに対応した。
110909の統幕発表によれば、同日0100頃、海自第2航空群所属「P-3C」(八戸)が、宗谷岬の西南西約250kmの海域を北東進するロシア海軍グリシャ5級小型フリゲート3隻(*)及びアルタイ改級補給艦1隻を確認した。その後、当該艦艇が、宗谷海峡を東航したことを確認した。
(*)グリシャ5級小型フリゲート3隻の艦番号・艦名は次のとおり。
323 MPK64 METEL 太平洋艦隊11沿岸警備隊所属
362 MPK17 UST’ ILIMSK 太平洋艦隊11沿岸警備隊所属
390 MPK222 KOREETS 太平洋艦隊11沿岸警備隊所属
同日0100~1000頃にかけて、海自第2航空群所属「P-3C」(八戸)が、宗谷岬の西方約200kmの海域を東進するロシア海軍スラバ級ミサイル巡洋艦1隻、ソブレメンヌイ級ミサイル駆逐艦1隻、ウダロイ1級ミサイル駆逐艦2隻、グリシャ3級小型フリゲート1隻、グリシャ5級小型フリゲート1隻、タランタル3級ミサイル護衛哨戒艇6隻、ロプチャー1級戦車揚陸艦1隻、ロプチャー2級戦車揚陸艦1隻、アリゲーター4級戦車揚陸艦1隻、ドゥブナ級補給艦1隻、エルブラス級潜水艦救難艦1隻、イングル級救難曳船1隻、カツン2級救難艦1隻及びオビ級病院船1隻の合計20隻を確認した。その後、当該艦艇が、宗谷海峡を東航したことを確認した。
13日の産経によれば、
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110913-00000096-san-pol
10日にロシア軍のIL38哨戒機が10回にわたり日本領空に接近し、空自戦闘機が緊急発進(スクランブル)による対処を迫られていたことが12日、分かった。24隻のロシア海軍艦艇は10日、北方領土の北にある海域で対潜水艦戦訓練を実施し、領空接近したIL38もこの訓練に参加したとみられる。
8日のTU95日本1周の際は、北空・中空・西空の3航空方面隊と南混団の各戦闘機部隊が順次エリアごとに緊急発進した。
これに対し10日は、朝から深夜にかけ北部航空方面隊の千歳(北海道)、三沢(青森)両基地のみの戦闘機が緊急発進した。2機のIL38が長時間、北海道周辺で滞空したため。
この2機は交互に防空識別圏への出入りを繰り返し、侵入の都度、空自は緊急発進した。1つの方面隊で10回の緊急発進は極めて異例。「日本領空をうかがう執拗(しつよう)な飛行は挑発の意図が明らかで、接触など不測事態を招きかねない」(防衛省幹部)と危険視される。
ロシア軍は千島列島周辺とカムチャツカ半島東側の3カ所に実弾射撃を伴う訓練海域も設定。さらなる挑発も懸念されている。
110917の統幕発表によれば、110916 0500頃、海自2航空群所属「P-3C」(八戸)が、宗谷岬の東北東約350kmの海域を南西進するロシア海軍のデルタ3級弾道ミサイル原子力潜水艦1隻及びソルム級航洋曳船1隻(ME-16B)を確認した。その後、当該艦艇が、宗谷海峡を西航したことを確認した。
110921の統幕発表によれば、同日、ロシア空軍の電子情報収集機「IL-20型」1機が、カムチャッカ方面より飛来して日本海をわが列島線に沿って南下。北緯38度付近、東経134度付近で反転し大陸方面に向かった。わが方は、空自戦闘機を緊急発進させ対応した。
110922の統幕発表によれば、110921 0830頃、海自2航空群所属「P-3C」(八戸)が、宗谷岬の東北東約200kmの海域を南西進するロシア海軍スラバ級ミサイル巡洋艦1隻(艦番号011 「ワリャーグ」 太平洋艦隊所属)、ドゥブナ級補給艦1隻及びソルム級航洋曳船1隻(艦番号M6-61)を確認した。その後、当該艦艇が、宗谷海峡を西航したことを確認した