【脚気と軍隊】脚気問題とは何だったのか?

イベント情報


こんにちは、エンリケです。
さて、今日は、脚気問題とは何だったのかを
ご説明したいと思います。
脚気問題でよく耳にするのが
白米が悪かった
麦飯にしたら治った
という言葉です。
あなたも接したことがあるでしょう。
そもそも脚気問題とは何だったのでしょう?
「脚気の原因は白米にある」という見方は長く続いたんですが、
大正11.4に行われた実験により、ビタミンB不足こそが原因で
あることが証明されました。
すなわちこの問題、白米を麦飯に変えろ、という問題では
なかったということなんです。
白米をとるなら副食物等でビタミンを補えばよかったわけです。
この種の「白米vs麦飯」という善悪二元論で脚気問題を
とらえていると、この問題の本質を見落として歴史からエキス
を吸収する機会を失するでしょう。
脚気問題がクローズアップされたのは明治草創期です。
当時のわが国は、
・近代科学の常識があまり普及しておらず
・統計資料は当てにならない
・人々は白米にあこがれを持っていた
という環境にあり、
脚気の大惨害に見舞われた陸海軍当局者たちは、
脚気がいったい何者かもわからない中、 五里霧中の真っ暗闇の世界を、
手さぐり状態で未知の病「脚気」の撲滅に向けて必死に取り組んで
いました。
その過程で陸海軍の対立が生じ、軍と軍の間だけでなく部内でも
各級で各種の摩擦が起こったのです。
先人たちのそんな必死の取り組みを見て
「麦飯食わせりゃすぐ解決したのにね」
としたり顔で せせら笑う人がいます。
いわゆる「後出しジャンケン」クンです。
残念ながらそういう姿勢からは、
歴史からの贈り物を受け取ることはできません。
今回の本は、脚気という大問題に取り組んだ先人の姿を
かなう限り彼らに寄り添いながら追体験するものです。
単に軍事理解を深めることだけにとどまりません。
各種歴史に接するときに、さまざま応用することが可能となります。
       
『脚気と軍隊』荒木肇(著)
・出版社:並木書房
・出版日:2017年10月
■価格2160円(税込)
エンリケ

コメント

RSS