兵頭二十八さまからのメッセージ

拝啓 エンリケ航海王子(おきらく軍事研究会)さま 
2008年02月29日 11:06

 このたびは貴メルマガ上におきまして望外の長文の過褒にあずかりまして、
喫驚し且つおそれいりました。
 「軍事情報(本の紹介)」は、いつもですと、困った性能のわがメール・ソ
フトめが勝手にハネてしまって見損なうことも多いのでのですけれども、こん
かい、偶然に発見して拝読することができました。
 小生はかねてから「自衛隊ニュース」は定期的に読ませていただいておりま
す。特に過去の《オマケのコメント》の数々にはしばしば膝を打ち、幾度も啓
発されて参った一読者でございます。ちょくせつお目にかかって、もっとつっ
こんだ「講義」を聴けないのが、本当に残念です。
 「誤字の無い、こんなてまひまのかかるテキスト打ち込み作業を、代価もな
しにずっと継続されているエンリケさんとは、どういう人なのだ? かなりの
高学歴者で、しかも海上自衛隊のインサイダーだった人なのだろうか・・・・
・・」などと妄想することしきりであります。
 プロの先達者の方からの評価が不肖の身に沁みました。ありがとう存じます。
 以下のコメントにも「全然同意」です。
 ――【私エンリケは、本を文化文明の中核にあるとても大切なものと考えて
います。
 ですので、本作り・流通に関わっている方々を心から尊敬しています。
《中略》出版社さんもそうですが、われわれにとって最も身近な本屋さんにも
元気になっていただきたい。そのためにできることがあれば何なりと協力した
いと考えています。】――
 これに関して、兵頭にも何かできることがありましたら、無代でできる範囲
で、うけたまわります。
 ところで、ひとつだけ誤解を解かせてください。
 防研の所蔵史料を全部読みきれる人間は、この世にはいないだろうと思いま
す。物理的に、無理です。(制度的にも無理なのです。遺族の許可なくしては
一般利用者が閲覧できない一次資料がゴマンとありますゆえ。)
 ただ、公開史料にのみかんしましても、防研図書室資料の分類整理の悪さに
ついては、いつかぜひ建設的な批判と提案をしなければならぬと思って参りま
した。
 小生のような部外者は、東京都内に居住して、目黒に朝から日参し、(昼飯
もくわず)カードを総めくりして、片端から引き出してもらって、斜め読みし
て内容の摘録を自分のノートに書き写す・・・・・・。このような作業を1~2
年もやらないと、おぼろげな全体像すら把握できないシステム。きっと、いま
でも大して変わりはないのではありますまいか。
 わが国の軍事図書情報の総合環境を、すこしでも改善するために、広く皆様
のお知恵をあつめたいものと念じております。
 末筆ながら、エンリケ様のますますのご健勝とご健筆を祈り上げます。
(兵頭二十八)
ブログ「兵頭二十八の放送形式」より
http://sorceress.raindrop.jp/blog/2008/02/#a000854
⇒ありがとうございます。感激です。
私が聞いた伝説は、かなりデフォルメされたものだったようですね。
それにしても、若き日の兵頭さんが、おそらくは数年に渡って防研図書室に通い、
昼飯も取らずに一心不乱に公開史料を丹念に書き写されていたお姿。
それを想像するだけで、変わらぬ敬意がふつふつと湧いてきます。
どんな分野でもそうでしょうが、
軍事の研究や勉強にも本は不可欠です。しかしわが国の軍事図書情報に
ついては「図書の評価」はもちろん、その前提となる整理・分類がまったく
といっていいほど整っていないのが現状のようです。
唯一あてにできると思っていた防研図書室も、単なる図書の収蔵庫になってい
るようで、改善すべき点は山のようにあるみたいですね。
兵頭さんのよびかけ
<わが国の軍事図書情報の総合環境を、すこしでも改善するために、広く皆様
のお知恵をあつめたいものと念じております。>
あなたのお知恵も、ぜひお寄せください。
お待ちしております。
一般人も専門家も、迅速に適切な軍事図書にアクセスできる。
そんな環境ができれば、本も目を覚まし、活き活きしてくることでしょう。
(エンリケ)
(080303配信 メールマガジン「軍事情報」第333号より)

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