「マンガ嫌韓流」現象について考えてみました – 日本列島波高し(4)

嫌韓流ダントツの首位
 「マンガ嫌韓流」がAmazon.com のベストセラー本ランキングで5週間にわたってダントツの首位を続けているといいます。発売1ヶ月で第3版、20万部を超えたとの噂も聞こえて来ます。
また、朝日新聞は新刊本のベストセラー・ランキングから「マンガ本を外す」ことにしたとか。例によって御得意の世論偏導という「蟷螂の斧」が見え隠れしますね。
 日本中の大新聞や雑誌など主なマスコミから悉く広告掲載を拒否され、論評もされない、うわべの世論から「シカト」された本がこれだけ売れるのは尋常ではありません。今回はこれについて考えてみましょう。
インターネットの威力
まず思い至るのは、やはり「インターネットの威力」ですね。
 今や「2ちゃんねる」を始めとするBBSや爆発的に増加したblog等、多くの人達が気軽に情報と意見を交換する場が広がっています。2003年の佐賀銀行の取付騒ぎはクチコミとメールで瞬く間に広まりましたが、ネット社会ではそれが全国規模です。
第四権力を自認する既成のマスコミが独りよがりの自己規制で隠したり黙したりする情報もたちまちに白日の下にさらされる「百花斉放、甲論乙駁」の場
(その善し悪しは別にして)が出現してしまいました。朝日新聞のランキング操作など、むしろ偏向マスコミの小賢しさが透けて見えて笑ってしまいますね。
マンガの教育効果
次に感じるのは「マンガの教育効果」です。
 世界中がマンガの教育効果に気付いたのは1988年の「マンガ日本経済入門」からですが、日本の子供達の世界ではそのはるか以前から「マンガ日本の歴史」を始め教育マンガが普及していましたね。
テレビが普及して目から入る情報が生活の主流を占めるとともに活字離れが進み、映画の手法を取り入れた劇画が教育や啓蒙の場にも次第に浸透していきました。今や学校教育までも「馬に水を飲ませるには『マンガの水辺』に連れて行け」の時代です。
 「マンガ嫌韓流」だけでなく「マンガ中国入門」、「マンガ金正日」等の政治外交テーマ本が並んで売れているのも、「難しい話はわからん」と言いながらも無関心ではいられない多くの人々のニーズに合っていたのでしょうね。
見聞から歴史への胎動
そして、更に感じるのは「見聞から歴史へ変る胎動」です。
 歴史的な大事件もそれにまつわる世界の動きも、その渦中で見聞した人々にはむしろ全体が見えません。まさに「群盲、象を撫でる」です。敗戦、占領、東京裁判等を経験した老世代から、恣意的な戦後教育を授けられたおじさん世代までの多くの日本人は、20世紀に起きた世界史上の大変動を敗者の視点からしか見ることができませんでした。その世代が今でも主な地位を占めているマスコミや言論界もその呪縛から逃げ切れないでいるようです。
若者達のセンス
 しかし、若者達はどうやらおじさん、おばさん達の韓国や中国に対する引けた態度や考え方に「???」と感じ始めたようですね。これまでと違った切り口から見ることが出来るようになってきました。
 曰く、「オリンピックやワールドカップで一生懸命振ったあの『日の丸』をワザと足蹴にしたり燃やしたりする連中にムカツクの、当ったり前ジャン!
あんなモン嫌でなきゃ、その方が余ッ程おかしいんじゃねぇの?」
 曰く、「昔の歴史がどうだが良くは知らんけどさぁ、今の大統領や国会議員まで『親日は犯罪、その子孫も同罪!』なんて騒ぐ国にいい感じするか~?
嫌いになンの、当たり前だよ!」
 これが私達の周りにいる普通の若者のセンスなのですね。例えばワールドカップ・サッカーのサポーターで韓国に行った若者に訊いてご覧なさい。日韓友好を盛り上げる役目のスポーツ記者達でさえ、ホンネでは怒っていました。
日韓の過去が歴史になり始めているのでは?
 ここにあるのは、いつも議論になっている「歴史的事実」の有無やその正否ではありません。「日本が半島を搾取したのか?発展させたのか?」「ハングルを迫害したのか?普及させて文盲を減らしたのか?」そんな昔話は横に置いて、昨日今日お隣で行われている反日言動の数々が不愉快なんだから仕方がない。これは自然な感情の発露で理屈じゃないですよね。
 これは日韓の過去のしがらみが「歴史」になり始めた、ということではないでしょうか?油絵を間近に見ると絵の具ゴテゴテでも、離れて見ればいきいきと描かれて見えます。歴史もそうでしょうね。
 かつて司馬遼太郎は講演の中で「歴史上の人物は自分が歴史の上で果たした真の姿を知らない。坂本龍馬が生き返って『私はそんなんじゃない』と言っても『いや、あなたはこうなのだ』と私は言える。」と語りました。
 時代の渦中やその近くにいた人達には見えないものが、時代の流れを経た後の人達には歳月の高みから見えるようになりますね。韓国の人達はいつまでも渦中のままでいたいのかもしれないが、日本の若者たちは既に高みから「昔は昔、今は今」と冷静に鳥瞰し始めているようです。「マンガ嫌韓流」はその登山のガイドブックの一つになっているのではないでしょうか。
 19世紀末から20世紀初頭のアジア情勢を世界史の中で冷静に見ることが徐々に広がってきました。米国誌タイムは「現代アジア」について特集を組み、「日本がアジアの勃興を呼び起こした」と論じました。
http://www.sankei.co.jp/news/050818/kok028.htm
 また、日露戦争の日本勝利が、単にインドや東南アジアだけでなく、トルコ、ポーランド、フィンランド、アフリカや南米諸国も含めて全世界の人達を大いに啓発し、世界史の潮流を変えた一大事件であることを我々は知っています。もちろん朝鮮半島で親日派になった人々もその例外ではなかったでしょう。
真の未来志向とは
 この本の爆発的な売れ行きを見るとき、日本人の意識のマグマが無視できない動きを始めているような気がするのは私だけでしょうか?「あの本を無視すべきだ」と韓国外交通商部の局長がわざわざコメントしましたが、そのこと自体がもはや無視できないことを明白に物語っていますよね。
 韓国は日本に「反省無くして未来はない」と言います。しかし、果たして日韓のどちらが真の未来志向なのでしょう?
私には日韓の現在と過去を先入観なく見るようになった日本の若者のほうが余程健全であるように見えるのですが・・・。
 以上、ヨーソロの管見でした。
(ヨーソロ)
「マンガ嫌韓流」

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