桜林美佐 武器輸出だけでは防衛産業は守れない

桜林美佐,武器輸出だけでは防衛産業は守れない

 

武器輸出だけでは防衛産業は守れない
 桜林美佐 (著) |  単行本(ソフトカバー)

 

価格:¥ 1,620

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この本を読むと、
・防衛技術は国防の土台
・防衛産業は国防の第二線
・防衛産業人は制服を着ない自衛官
のニュアンスがわかるようになります。

 

商品の説明

 

んにちは。エンリケです。

 

 おそらくあなたは、わが国の防衛・安全保障はどこかおかしい、との問題意識をお持ちでしょう。そして、ご自分なりにこの分野のさまざまな知識を手に入れ、自らを高めておられることでしょう。

 

しかしいくら知識を増やしても「この分野で自信をもった意見が持てない」「わかったと思っていたことも、別の意見を聞いたら、手の平からするりと抜けるように意味を失った」「わかったと思っていることに自信が持てない」という壁にぶつかります。わたしの場合、より広く 知識を集めるようになりました。しかしながら正直いって、あまり意味はなかったようです。こんな時に巡りあったのが、今回紹介した本の前作『誰も知らなかった防衛産業』です。

 

この本を通じて、自分が何の壁にぶつかっていたのか?がはっきりわかりました。私には、国防の土台をなす「軍事技術を安定供給するシステム=防衛産業」と い う観点がすっぽり抜け落ちていたのです。この視点を持つようになり、軍事や国防・安全保障にかかわるすべての点がつながってきました。軍事や防衛・安保をめぐるいろいろな話題も、こころなしかスッキリと余裕を持って眺められるようになりました。

 

前作との違いは・・・

 

この本を読んで、防衛産業は武器製造や取引を行う単なる商売人でなく、国防の土台を支える武器・装備・需品の●●●●システムとの本質をつかんだあなたは、防衛産業をめぐる報道・政策を穏当妥当に評価でき、これまでつかめなかった軍事・防衛の全体像をつかめるようになります・・・

 

 『誰も語らなかった 防衛産業』(2010年)につづくシリーズ第二作となる本著は、前作同様、防衛産業への豊富な取材に基づく 優れた「ルポ」であり「政策提言」であり「防衛技術・国防の啓蒙書」です。

 

 伝えられること少ない「防衛産業」への視点を提供する「防衛産業」シリーズは、今回も読み手の期待を裏切りませんでした。

 

 前作は、防衛産業とは何か?を解説する入門書の側面が強かったですが、今作は、防衛技術の基盤を守る策やいかに?という提言面により踏み込んだ内容 となっています。前作にくらべ、装備や武器、需品をより幅広く詳しく紹介しているのが特徴です。

 

これだけではありません

 

辛坊次郎さんが遭難した時に大活躍した海自救難艇「US-2」の 詳細と防衛産業における意義

防衛産業が「武器輸出」を必ずしも歓迎しない理由

防衛技術分野における韓国の脅威

武器・装備・需品は、「使い手の軍人」と「作る民間人」の二者の間に生まれていのちを育まれる

誘導兵器の興味深い運用

F35導入にあたってわが国には覚悟が必要。その覚悟とは?

武器輸出してもいい分野とそうでない分野とはどういうものか

潜水艦建造の実際

防衛装備品の競争入札がもたらしたシャレにならない弊害とは?

その場しのぎの防衛政策が、防衛産業に与えているダメージ

武器・装備は「人」と不可分一体。どういうことか?

自衛官の防衛産業への天下りは、防衛技術の維持発展のため必要。なぜ?

防衛技術にまつわる官民関係の現状を見る限り、防衛技術の意味を全く理解しないままルール が決められているのは明らか。どうすればよいか?

全国各地の防衛産業人は、いま何をしているのか?何を考えているのか?

武器装備を国産できない国に独立は 維持出来ない。なぜか?

武器や装備は、機体や大砲といった目に見えるものだけを意味するのではありません。

防衛産業が、経営リスクと防衛政策 との整合性をいかに図るか?という宿命の中、どれだけ苦しんでいるか。

海外から武器や装備、需品を輸入し たら国防に悪影響が出ます。どういうことか?

危機的状況にあるわが防衛技術・生産基盤ひいては防衛産業を護る「7つのポイント」とは?

 

といった知りたかったけど分からなかったこと、これまで自分の中で言葉にできなかったことがあなたの脳髄に惜しみなく注ぎ込まれます。

 

もしあなたが・・・

 

「防衛関連の報道を吟味す る素材を手に入れたい

武器・装備・需品に関する知識を身につけたい

防衛産業に融資をしている金融関係者

防衛技術・装備、防衛産業をめぐる常 識と妥当な感覚を わがものにしたい

軍事技術をめぐる諸問題への振る舞いを今より良くし、よりよい政治を生み出したい

ほとんどの人が知らない防衛産業・防衛技術の実像を知り、半歩先ゆく事情通になりたい

安保、防衛政策立案に必要な情 報を コンパクトに入手したい

防衛産業で働いているが、業界の現実を、知り合いや家族・親族に伝えるツールが欲しい

武器が好き、装備品が好き。毎年「自衛隊装備年鑑」を買っている

武器輸出に関する意見をまとめるにあたって材料がほしい

日本の高度なモノづくり能 力を守り、発展させるにはどうすればよいか?そのための情報がほしい

モノづくりの現場の視点から防衛政策を考えたらどうなるか?に興味がある

防衛産業にかかわっている企業が何をしているか?を具体的に知りたい

我が国の真の独立を目指しつつ、目の前の国防の危機に具体的現実的に対処したい

現在の諸外国防衛産業の動向を 知りたい

わが防衛産業の現状データが ほしい

「兵器の独立なくして、国家の 独立 なし」(大山巌)という言葉に共感できる

 

のなら、この本を手にれ入れるべきですね。

 

それでは、この防衛産業ガイドブックの内容を見ていきましょう

 

目次

 

はじめに・・・1

 

第1章 これからの防衛産業・・・15
 防衛産業をとりまく状況
 購入と整備の逆転現象
 防衛産業の規模とは?
 陸上装備品生産の現場から
 日本人には日本人の小銃をー豊和工業
 企業努力で生産維持ー日本工機
 女性の手で生み出される砲弾ー中国化薬
 弾薬箱に込められた「モノ作り」の精神ー高見製函
 需品分野製造の現況
 数週間で”イラク仕様”を製造ー防弾チョッキ
 日本人の頭の形に合わせて開発ー鉄帽
 自衛官の誇りを具現ー被服
 外国製装備品の弊害ー空挺傘
 化学器材製造の現況
 日本人に適合した防護マスクー興研

 かあちゃんの手仕事で作られるー半長靴
 最高の帽子をー正帽
 車両ーいすゞ三トン半トラック
 艦艇製造企業の現況
 何のための自衛艦なのか?
 厳しさを増す護衛艦建造の現場
 最新鋭ヘリ搭載護衛艦も難産だった
 すそ野が広い艦艇関連企業
 親父から受け継いだ艦艇建造の誇りー鷹取製作所
 旧海軍機製造の伝統ー渡辺鉄工
 日本一丈夫な照明器具を作るー大石電気工業
 知られざる潜水艦建造の世界
 「隣に負けるな!」三菱VS川重
 潜水艦建造を支える町工場

 

第2章 武器輸出と共同開発・・・・112
 安易な武器輸出・共同開発計画論議を警戒せよ
 日本を元気にする輸出と共同開発を
 固体燃料ロケット技術は日本の切り札
 日本が誇る誘導武器
 火砲に熱い視線
 納得いかないUHX事案の顛末
 米国が讃えたOH1ヘリ
 世界に羽ばたくUS2救難飛行艇

 

第3章 諸外国の防衛産業・・・・143
 主要国の軍事産業の状況(2010年時点)
 F35戦闘機を導入するための覚悟とは?
 米国のグローバル・ロジスティクス戦略
 韓国の台頭 
 日本版PBLは成功するのか?
 アジア地域の潜水艦増強の動き
 オスプレイを買えない理由

 

第4章 防衛産業をめぐる諸問題・・・・163
 「装備優先」か「人優先」か
 技本と産官学の連携
 自衛官の再就職
 調達に関わるおかしな仕組み
 三菱電機過大請求事案の真実
 海自と海保の違い

 

あとがき

 

資料:主な自衛隊の国産装備品と輸入装備品

 

 

著者紹介

 

桜林美佐(さくらばやし・みさ)
昭和45年、東京生まれ。日本大学芸術学部卒。
フリーアナウンサー、ディレクターとしてテレビ番組を制作した後、ジャーナリストに。国防問題などを中心に取材・執筆。
著書に『奇跡の海「宗谷」ー昭和を走り続けた海の守り神』『海をひらくー知られざる掃海部隊』『誰も語らなかった防衛産業(改訂版)』『武器輸出だけでは防衛産業は守れない』(いずれも並木書房)、『終わらないラブレターー祖父母たちが語る「もうひとつの戦争体験」』(PHP研究所)、『日本に自衛隊がいてよかった』(産経新聞出版)、『あり がとう、金剛丸ー星になった小さな自衛隊員』(ワニブックス)。月刊「テーミス」に『自衛隊と共に』を連載。「夕刊フジ」に『ニッポンの防衛産業』を毎週月曜日連載。

 

登録情報

 

単行本: 198ページ
出版社: 並木書房 (2013/7/15)
ISBN-10: 4890633073
ISBN-13: 978-4890633074
発売日: 2013/7/15

 

視野がなかったのが原因かもしれません

 

なたがお持ちの煩悶は、もしかしたら私と同じ「防衛産業(軍需産業)への視野がない」ことが理由だったのかもしれません。

 

 「防衛産業は国防の土台」です。「わが国防衛・安全保障はどこかおかしい」という課題には、「土台となる「防衛産業」」から取 り組むの が、もっとも近道という気がしてなりません。

 

 桜林さんは、ほんとうによい作品を生み出されたものだと思います。

 

 

この本を読んでください。心からおススメします。

 

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エンリケ航海王子

 

 

追伸
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