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小泉首相の北朝鮮訪問を受けて

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今回の首相の訪問は「次回の交渉日程が決まるかどうか」が成功不成功の判断
指標になる、と私は考えておりました。
結果としては大筋で成功であったと見ています。
唯一気がかりなのは、次回(10月ということですが)の国交正常化交渉の会
談日程が明確になっていないことです。

国際政治の世界では、次回の交渉日程を明確にするのは極めて重要な事だと聞
いたことがあります。
ただ、北朝鮮という国はいわば特殊な国ですのでこの常識が通用しないのかも
知れず、専門家から見れば「次回交渉の約束が取れただけでも大成功」となる
のかもしれません。

小泉首相はその他に、金正日氏から「ミサイル実験は03年以降も凍結する」
「不審船問題は今後発生しないようにする」等の言葉を得たとの発言をしてい
ました。
そのなかで私がもっとも無念に思ったのは拉致された人の事です。

4名生存6名死亡。1名は入国確認できず。

金正日氏は拉致について「当時、特務機関が冒険主義英雄主義に走ったための
もの。責任者は処罰した」と言ったそうですが、もしそれが事実だとしたら、
死亡した方々はまさに犬死じゃないですか!

また、特務機関が実行したのならこれは国家による犯罪行為であり、誠意ある
しかるべき対応を確約しない限り、その場で交渉の席を立つべきです。
宣戦布告するに十分な理由であります。

とはいうものの、そんなことはできません。
小泉さんがどうのという問題ではなく、外交・軍事の点で独立した力を持って
いない国には、残念ながらそういう態度は取れないと思います。

むしろ、極めて成約が多い日本の政治システムの枠内で小泉首相はよく成果を
出した。私はそう感じています。

わが国がとるべき態度は、二度とこういう悲劇が起こらないために、包括的な
平和に関する話し合いの席に北朝鮮を継続的に引きずり出すよう、経済面で圧
力を加える事でしょう。

朝鮮総連を通じての日本からの送金は、少し前に発生した朝鮮系銀行の破綻以
降全く途絶えており、北朝鮮の経済的な破綻は間近に迫っているとの情報もあ
ります。

今回の会談で経済援助を約束したわが国ですが、この援助を最大の武器とし、
使われ方をいかに監視するかといった点で米韓と協力しながら、北朝鮮をソフ
トランディングさせる必要があると思います。

イラクの国連査察団受け入れが本日発表されましたが、「次は俺の番だ」と追
い詰められた金正日氏にとり今回の会談は、米との対話窓口をわが国を通じて
得たいというのがの最大の目的であったようです。

その目的が達成されたかどうか。
今後の成り行きを注視してゆきたいと思います。

また忘れてはならないのが、拉致され、かの地で死亡された方々を全員祖国へ
返してあげることです。
これは、もしわが国が独立国家であるのなら、何年かかろうと絶対に遂行しな
ければならない義務です。

国際情勢の変化という事情もありますが、この方々の存在がなければ日朝会談
は行われていなかったでしょう。

「あなた方のおかげで北朝鮮との対話の窓口が開けたのです。私達は絶対にあ
なた方の死を忘れません」

ご遺族のみなさまに深い哀悼の意を表します。

(エンリケ航海王子)

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(投稿日:2002年9月17日 19:17
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