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26日の衆議院委員会での石破防衛大臣の発言エッセンス

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●まず、精神的な面といいますか、それから申し上げますと、防衛省・自衛隊がほかの官庁と違うところは、事務次官以下すべて自衛隊員であるということです。自衛隊員というと制服を着た人と思いがちでございますが、そうじゃない。我々においては、事務次官も局長も、みんな背広を着た人たちは同じ自衛隊員です。

 自衛隊員とは何かというと、誓いをした人たちの集団なんです。私は自衛隊員だったことは一度もないけれども、いつも自衛隊員の誓いというのは胸ポケットに入れるようにしている。それは、事に臨んでは危険を顧みず、身を挺して職務の完遂に努め、もって国民の負託にこたえる。その誓いをした集団が自衛隊なのだということをきちんとみんなが自覚をしていれば、何でこんなことが起こるんだという話だと私は思います。

 私は、自分だけが正しいなんと言うつもりは全くありません。誤りの多い人間だということは自分でもよくわかっています。ただ、この守屋氏がいた、そしてまたゴルフが云々かんぬんと言われている時期は、有事法制の議論をしていた時期、そしてイラク派遣の議論をしていた時期、あのイラクに、インド洋に、クウェートに陸海空の自衛隊を派遣していた時期なのです。そして、私もあるいは当時の副長官の浜田靖一議員も、土曜も日曜も登庁したことなんて何度もあります。そのときに、私は正直言って同じ思いを共有してもらっていると思っていた。それがこういうことだというのは実に悔しいし、残念だ。

 それをどうするのかというと、一つは心の持ち方の問題です。

 もう一つは、先ほど答弁で申し上げましたが、監察をきのう命じました。特別監察をやります。それは情け容赦なしに、どんなに偉い人のところであろうが抜き打ち的にそれをやるということで、これを徹底いたさせます。これが仕組みとしての第二点。

 第三点は、この誤破棄事案、あるいは二十万、八十万の取り違い、そこにおけるチェック体制をどうするのかというお話だと思います。これは、今まで存在し訓練する自衛隊というふうに言われておったのが、実際に行動する自衛隊になったときに、そういうことはきちんきちんと全部問われなければいけない。書類の管理はどうなっているかということも全部チェックします。そして、それがどのように教育されているか、これも全部チェックします。そして、それが制服の中だけで終わるのではなくて、内局の関与というものがどういうふうになされるかという体制もつくります。

 そして、国会に対してどのような御報告をきちんとするか。このことも、これから先この法案において御議論になることだと思いますが、国会に対する説明責任も、防衛省・自衛隊として、これは軍事にかかわることだから言えませんというようなことは極力避けたいと思っています。

 私たちは、精神的な面においても、そして制度的な面においても、文民統制をどう果たすのか。自衛隊というのは国民の皆様方にとって最後のよりどころですから、国の独立を守るのが使命ですから、そうであらばこそ、最も厳正な組織をつくるべく全力を尽くします。

●守屋氏を任命したのは私でございます。そして、その後、一年ほど長官、事務次官という立場で仕事をしました。監督不行き届きであったというおしかりをいただくとするならば、監督責任は私にございます。

 それは、先ほど答弁したことでもございますが、あの有事法制、イラク派遣、インド洋における活動、そして北朝鮮の情勢が極めて緊迫をしておった時期でもございました。その時期に、私は土曜も日曜も登庁したことは多くありました。私と浜田副長官、とにかくどちらかが地方に行くときは必ず一人は東京のいつでも来れるところにいなきゃいかぬ、そういうこともやっておりました。その思いは当然共有しているというふうに信じていたのが私は間違いだったのだということだと思います。信じたあなたが悪いのよと言われれば、それはそのことの責任も負わねばならない、私はそういうことなのだというふうに思います。

 また、功罪相半ばというふうにおっしゃいました。私は、非常に卓越した能力を持った官僚であったということは、それは素直に認めなければいけないと思います。豪放らいらくで親分肌でということはありましたし、突進力もありました。いろいろなことをまとめてきたし、防衛庁を防衛省に移行するときにも力を発揮したというふうには思っております。

 ただ、それが本当に、事務方のトップという言い方を仮にするならば、大臣や副大臣、そして一人一人の隊員が土曜日曜返上で本当に身を粉にして働いているときにそれでいいのかという思い、それをチェックするような体制、それはきちんと確立をしなければいけない。功罪相半ばというのは、そういうことも含むのだというふうに私は思います。

● 私は、属人的なことに帰しちゃいけないんだということを申し上げたいのであって、その責任は徹底的に追及をしなければいけない。そして、おまえにそういうことを語る資格がないのかというふうに言われれば、それは胸に手を当ててよく反省をしなければいけない。きちんと監督をしなかった、信じていたのにというようなことを言ったところで、それは行政をお預かりする者として、そんなことが通用するとも思っておりません。

 したがって、そのことのチェック体制をどうするかということも、しかし、あわせてやらなきゃいかぬのでしょう。三権分立でもそうですが、司法、行政、立法というのがお互いにきちんと監視をし合うという、これが三権分立で、腐敗しないようなチェック体制ですよね。

 そうすると、では役所の場合どうなんだ、防衛省・自衛隊という場合どうなんだというと、株主がいるわけじゃない、お客様がいるわけじゃない。そして、議会に対して、例えば事務次官という人は議会に出てこない、あるいは官僚というのは選挙の洗礼を受けない、そして自衛隊員、自衛官というものは国会で答弁しない。そういういろいろな問題を、もう一回あらゆる観点から見てみる必要があるのではないか。

 私は、自分の責任を回避するとか、属人的なことに帰すとか、そんなことを申し上げているんじゃないんです。今まで、議論しなきゃいけないけれども、そのときが過ぎれば議論されなかったこと、そういうのがたくさんあるんじゃないか。あるいは、文民統制の考え方からいって、内局と幕とのあり方はどうなのか、参事官制度のあり方はどうなのか。文民統制の主体はだれであり、客体はだれでありということもきちんと議論をしなければいけないのではないか。調達のあり方についても、もう一回、何が国益で何が国損か、そういうことを議論する。その場さえ過ぎればそれでいいということが今まで積み重なってきたのではないか、私はそういう反省も持っているのです。

 自分がいろいろなことをやってきた、その反省も踏まえた上で、今回、改革に取り組むことができればと思いますし、やらねばならないと思っておるところであります。御指摘は謙虚に承ります。

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(投稿日:2007年10月30日 10:55
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