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V-22オスプレイの実戦での運用結果

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米海兵隊所属のティルトロータ垂直離発着機機「V-22 オスプレイ」(*)が
昨年九月からのイラクでの展開を終え、先々週帰還しました。
V-22オスプレイの実戦参加は今回が初めてです。

一日、海兵隊航空部隊副指揮官のトラウトマン中将、イラクで展開した
二六三海兵ティルトロータ飛行隊(在 ノースカロライナ州 ニューリバー海
兵隊航空基地)隊長のロック中佐、操縦士のファイビソフ大尉(女性)、
先任下士官のハーマン三等軍曹が出席した記者会見が行われています。

以下の解説にもありますとおり、この飛行機はヘリのように離陸し、航空機の
ように飛行するという性能を持っています。

トラウトマン中将はこの席で、「オスプレイのイラクでの展開は正しい選択だ
った。アンバル州において海兵隊部隊にこれまでないほど効果的な近接航空支
援を提供できた」としています。

ロック中佐によれば、延べ出撃回数は七ヶ月の展開期間中、二千五百回を超え、
各機の飛行時間は月平均六十二時間だったとのことです。展開前の専門家の
見積りでは、各機の飛行時間は月平均約五十時間程度になっていたそうです。

V-22オスプレイは前に配備されていたCH-46(輸送ヘリ CH-46D"シーナイツ"
米海軍の輸送ヘリ。湾岸戦争で輸送任務実施)より整備が簡単です。CH-46は
昭和二十年代の技術を元に作られており、飛行するたび整備に二十四時間かけ
る必要がありました。しかしオスプレイは九時間半で整備できたそうです。

同飛行隊は十機編成です。隊長のロック中佐は「いかなる場合でも約七機が
待機していた。日々の任務完遂にはそれで十分すぎるほどだった」と述べました。

海兵隊にとって最大の驚きだったのは、任務に当たる間、有効搭載量と航続可
能距離にきわめて大きな伸びが出た点だそうです。ハーマン三等軍曹によれ
ば、処理可能な重量を超えるというよりは、搭載に当たってしばしばスペース
を使い切り、その結果想像を超える巨大な搭載量になったようです。

航続距離と速度についても満足行く結果だったようです。

部隊が所在したアルアサド空軍基地の南方約百五十キロの地点で、遠隔操作爆
弾で怪我をした海兵隊員を運ぶ医療支援に出動したファイビソフ大尉によれば、
出動から怪我人救出、野戦病院搬送までかかった時間は五十六分で、基準を十
二分にクリアしたとのことです。

大尉は「呼集から十五分以内に離陸した。搭載システムのコンピュータ画面は
位置情報を正確に示し、飛行を容易にした。砂漠環境でもオスプレイのシステ
ムが十分機能することを示した」と述べています。

「我々の任務の圧倒的大多数は全般支援だった。広大な戦闘領域のなかで人員
を運び、装備を運び、各種装置を運んだ」と、ロック中佐は言っています。

アンバル県の戦闘状況は、「交戦中、航空機は滑走路に決して着陸してはいけ
ない」という程度にまで改善しているそうですが、ロック中佐は「わが隊の航
空機は、小火器による攻撃を受けたことがあるし、一度などロケット砲による
攻撃も受けた。攻撃者に対しオスプレイの優位点を発揮できるのは、きわめて
短時間になろう」としています。

米海兵隊は、オスプレイに全方位・全象限型兵器システムの搭載を計画してい
ます。

現在特殊戦集団とともに検討しているこの兵器システムは、トラウトマン中将
によれば全方位型兵器で航空機の胴体部分に搭載するものだそうです。
すべての方向に発射可能で、統制は航空機内の射手が行なうそうです。

オスプレイ飛行隊は現在もアルアサド空軍基地で展開中です。
米海兵隊は、今後オスプレイ飛行隊を毎年二つ増やしていく予定だそうです。

最後にトラウトマン中将はこういっています。
「われわれはまったく新たな革命的技術革新の途上にある。オスプレイの可能
性を追求するため、さまざまな教訓を必死に学びつづける必要がある」


(*)【V-22"オスプレイ(=みさご)"】
米軍開発、ティルトロータ(tiltrotor)垂直離着陸(VTOL)機、Bell/Boeing社製、
離着陸時はエンジンを上に向けてヘリコプタとして、巡航飛行時はエンジンを
水平にして固定翼機として飛行
'89/03/19初飛行、試験中の事故多発で将来が危惧されたが漸く'01に米海兵隊
用輸送機型MV-22(360機装備予定)が、'04に空軍特殊作戦部隊用CV-22(50機装備
予定)及び海軍用戦闘捜索救難機型HV-22(48機装備予定)の正式採用決定、
'05/09/19・CV-22量産1号機を空軍に納入/'09実戦配備予定、
'05/10/28・国防調達会議は全面生産(FRP)開始を承認<空>;

<性能諸元>
(V-22)乗員2、収容人員24、翼幅14.0m、全長17.5m、全幅25.54m(ロータ含む)、
全高5.5m(VTOL時6.63m)、3翅ロータ直径11.6m、空虚重量15,032kg、
満載重量21,500kg、最大離陸重量23,981kg(垂直離陸時)/27,442kg(短距離離陸
時)、パワープラント:Rolls-Royce T406-ad-400 (or AE 1107C-Liberty) ター
ボシャフトエンジン/推力4,586kW(6,150SHP)×2基、最高速度565km/h(通常
モード)/185km/h(ヘリモード)、巡航速度396km/h、戦闘行動半径690km、
フェリー航続距離4,476km、実用上昇限度26,000ft(7,925m)、上昇率:11.8m/s

【出典 コモ辞書 http://homepage3.nifty.com/OKOMO/ 】

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(投稿日:2008年5月10日 03:50
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