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米統合参謀本部議長マレン大将の言葉

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米統合参謀本部議長のマレン海軍大将は三十日、第7回IISSアジア安全保
障会議(シャングリ・ラ・ダイアログ)が行なわれるシンガポールに入りまし
た。シンガポールでは、インド、中共、わが国、英、豪、フィリピン、ベトナ
ム等の国防相と会談しています。

大将は会議終了後フィリピンにゆき、その後韓国で在韓米軍司令官の指揮転移
式に参加します。(ちなみにゲーツ長官の訪問予定は、タイ、韓国です)

今回の四川地震で初めて実稼動した「米シ軍事ホットライン」について大将
は以下のように述べています。

1.米シホットラインが今回の件で実稼動したのは極めて大きな前進である。

1.ホットラインはできたばかりであり、今後の成熟が求められる。今回の実
稼動は、米シ両軍接触の一例となる。

1.今回の地震では、太平洋集団司令官キーティング海軍大将が、地震発生直
後、ホットラインを使い、中共軍のカウンターパートと直接対話したことが迅
速な支援実現を産んだ。キーテーティング大将のとった行動こそが、ホットラ
インの意義のひとつである。ホットラインは雑音を交えない情報チャネルとな
り、中共政府が米政府の支援受け入れる決定を下す手助けをした。

(米軍発表によれば、十八日に、アラスカ州のエルメンドルフ基地、グアムの
ヒッカム基地所属の空軍C-17輸送機2機が成都国際空港への支援物資輸送
を行いました。太平洋集団はミャンマー用に用意していた物資を転用したそ
うです。十八日の物資運搬後、米軍は軍用機による中共支援を実施していない
ようです。援助の主方面はC-130が5機展開するミャンマーに移っています)

1.米シ両国はこれからもお互いの意図について正確に理解しておくことが必
要。それが両国関係のゴールだ。本官は中共の「毎年二桁の伸びを続ける軍事
費」「軍事技術の近代化」について懸念を示した。中共はその意図を我々に理
解できるように議論する必要がある。

1.現時点で、中共の戦略的意図は不明である。

1.米シ両軍の将校交流では、特に若手将校の交流を充実させてゆきたい。
各レベルの教育訓練交流を通じて理解を深めることが重要である。

1.米は「ひとつの中国」の方針を変えていない。台湾独立を支持しておらず、
台北と北京がそれぞれの違いを認識し、平和的に解決するよう主張している。

五月二十日に就任した台湾の新総統馬英九氏は就任演説で「北京との間には
トラブルではなく平和を創りたい」と述べている。
台湾海峡は重要な地域だから、緊張関係が低くなり安定化するよう望んでいる。
米は、台湾への武器輸出政策を継続する。台湾に輸出する兵器は防御的なもの
である。


シンガポール入り前日の二十九日に訪問したインドネシアでは、インドネシア
沖大津波の際のインドネシア政府の対応と現在のミャンマー政府の対応の違い
に言及し、ミャンマー政府を激しく非難しています。


「ミャンマー政府が諸外国からの支援を受け入れないという点を理解しておく
必要がある。我々には能力があり、すでに待機している。しかしミャンマー政
府に「助けを求める」叡智が欠けているため人々は亡くなりつづけている。
耐えがたいことだ。」

ムレン大将はあわせて、インドネシアが津波による支援以後十年で米の協力を
通じて大きな進歩を遂げたと述べ、「世界最大のイスラム教国・インドネシア
は、米にとって極めて、極めて重要な国である」と異例ともいえることばを
使っています。

マラッカ海峡を抱える地域はわが国にとっても極めて重要で、周辺各国とは軍
事面で親密な関係を結んでおく必要があります。米にお任せという能天気な態
度では許されないでしょう。それにあたっては、軍人が付随する軍事協力でな
いと受け入れ側にとってメリットがありません。

マラッカ海峡周辺には三年前まで六十以上の海賊がいましたが、いま確認され
ているのはひとつだけだそうです。これは、周辺各国が海峡周辺の船影を追跡
するレーダーシステム・施設への投資を進めたことも要因ですが、大将に言わ
せれば「決定的だったのは、情報を集約し・部隊に出動命令を下す指揮管制中
枢が創設されたこと」にあるそうです。

大将は、「地域の他の国も同じ能力を高めることが可能」とし、フィリピンの
名を挙げています。フィリピンとインドネシアは、何千もの島から成り立つ群
島という共通点を持っており、種々の理由を挙げ「両国は緊密に協力すること
が可能だと自分は信じる」としています。

第7回IISSアジア安全保障会議(シャングリ・ラ・ダイアログ)

【080602配信 メールマガジン「軍事情報」第346号より】

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(投稿日:2008年6月 8日 00:37
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