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シリア核問題に関する米の声明と六者協議

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六者協議・米代表のヒルさんは二十四日、「北鮮とシリアの核協力関係は過去
のものだ。六者協議でこの問題を解決したい」と述べ、韓国政府は「今回明ら
かになったのは新たな事実ではない。米政府の声明は将来にベクトルを向けた
もの」としています。

このほか、25日付ワシントン・タイムズは、北鮮の核開発計画の申告と関連し、
米政府が検証条項の改善を目指して、北鮮側と再交渉を進める構えだと報じて
います。北鮮とのシンガポール暫定合意の内容に議会や政権内の一部が反対し
ていることが理由だそうです。

シンガポールでの交渉に先立ってヒルさんは北鮮の担当者と非公式会合を行な
っています。おそらくここで米と北鮮は取引したのではないでしょうかね。
韓国軍事筋からもそういう話が出ています。

昨年ヒルさんは、「六者協議は、朝鮮戦争終結、平和条約調印のための現実的
機会である」と大統領に意見具申しています。これに対して前国連大使のボル
トンさんは、北鮮は長きに渡ってイラン、シリア、リビアといった中東の不安
定国家にミサイル、非在来型兵器を輸出しつづけている常習犯である、
としています。


⇒昨年九月のイスラエルによるシリア原子炉空爆は、北鮮の姿勢をかなり硬化
させたようですね。

初期段階の空爆による戦闘機損耗を局限化しようと、山の中にある六千フィー
ト規模の滑走路を持つトンネル型飛行場の建設を加速化させたようです。

専門家によれば、ここから発進した戦闘機は、米韓連合軍と戦う人民軍最前線
への支援を数分で行なえるそうです。この施設の存在は、北鮮空軍の亡命将校
とグーグルアースによる衛星写真で確認されています。

先週シリアとの核協力が明るみになった段階で、装備を多数地下施設に運んで
いるとの情報もありますね。

北鮮は餓える国民に「戦士となれ」と洗脳し、軍事にばかりお金を使っていま
す。先週金曜日の中央テレビは「いまや全党、全軍、全国民を挙げ、来るべき
行動に備え、完全な準備を行なうときである」と伝えています。

CIA, アメリカ, イスラエル, シリア, 北朝鮮, 原子炉, 拡散, 核

●今回の米声明に関連する諸情報

・六者協議自体に意義を見出していない海外の複数外交筋は、最大十発の核爆
弾保有と金王朝の安泰を図りたい金正日にとって、今回の声明の背後にある取
引は取るに足らないものではないだろうか?と見ているようです。

・米政府の核専門家は今回のブッシュ政権が行なった声明のタイミングと証拠
の質に困惑しているようです。

・米民主党からは強硬派で知られるチェイニー副大統領あたりが、金正日との
対話路線をぶっ潰そうとしてやったのではないか?という示唆が洩れ伝わって
きています。

・韓国の専門家は、今回のアメリカの発表を「米朝交渉チャネルを活かしてお
くための狡猾な手法」とみています。金正日は昨年、12月31日を核計画の「す
べての核計画の完全かつ正確な申告」を最終期限とすることを拒否しています
が、それを受けてのものだろうということです。(*)

(*)六者協議は2007年10月3日、核施設稼働停止などの「初期段階措置」に続
く「第2段階の措置」として、北朝鮮が同年12月31日までに寧辺の3核施設の無
能力化を完了させ「すべての核計画の完全かつ正確な申告」を行うことで合意
していました。

⇒思うのですが、今回の米政府の声明は、CIAが実質的に北鮮を救ったよう
に思えてなりません。意外に思えるかもしれませんが、これで北鮮は面目を失
うことなく「すべての核計画の完全かつ正確な申告」の拒否が可能になったの
ではないでしょうか。敵に塩を送るというより、もはや敵として見ていないの
かも知れません。

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(投稿日:2008年4月30日 22:32
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