米英軍によるタリバーン攻撃がはじまる
米英軍によるタリバン攻撃が始まりました。当方が現時点で把握している情報
をお届けします。
●10月7日1630(GMT)、1230(EDT)、2300(カブール
時間)、8日0130(JST)、米英軍は爆撃機、戦闘機、潜水艦、艦船か
らアフガン諸都市に向けて、巡航ミサイルを発射、アフガン各地のタリバン訓
練施設、空港施設、防空施設を破壊しました。
→発射された巡航ミサイルは50発で、米空軍のB-52、米駆逐艦「フィリ
ピン・シー」、英原子力潜水艦「トラファルガー」「トライアンフ」「スパー
ブ」などから発射されました。
なお、攻撃に参加した航空機は爆撃機15機、戦闘機25機で、参加した爆撃
機はB-1、B-2(ステルス爆撃機)、B-52であります。このうちB-
2はミズーリ州ウィットナム空軍基地から発進、帰還したということです(統
合参謀本部議長マイヤーズ将軍による)。B-1も米本土から出撃、B-52
はディエゴガルシアから発進したということです。
戦闘機はアラビア海に展開中の空母「エンタープライズ」「カール・ビンソン」
から発進した海軍のF-14およびF-18であります。
ちなみに、イランからの情報では「発射された巡航ミサイルは200発以上で、
タリバンの各地の施設は壊滅的な打撃を受けた」とのことです。
●米・英政府は「攻撃に参加したのは米・英・仏・独・豪・加の5カ国で、4
0カ国以上の支援を受けている」と発表しました。
なお、空爆後米軍はC-17輸送機から食料をアフガンに投下しています。
米軍筋によりますとこの攻撃の目標は次のとおりです
1.食料・薬品などの人道援助物資を安全にアフガン国内に投下できるようす
るためタリバン軍の防空能力を可能な限りゼロに近づける。
2.国際社会に対し、米国はイスラムを敵にするのではないことを確信させる。
空爆後の援助物資の空中投下実施および、ブッシュ大統領の演説でこのこ
とを必要以上に強調しているのはこのためである。
3.11日の攻撃への報復を政府は必ず実行するという姿勢を国民に示し、
安心感を与える。
→ちなみに空爆の対象となったのは。カブール・カンダハル・ジャララバード
・クンドーズ・マザリシャリフ(クンドーズ・マザリシャリフはウズベク国境
付近の戦略的要衝)。ファラー・ヘラート(いずれも西部の都市)の7箇所で
す。
カブールの国防省、ジャララバード・カンダハルのタリバン軍事拠点などにミ
サイルが命中しています。
なお、カブール・カンダハル・ジャララバードに対しては2度目の攻撃が実施
された模様です。
●米軍は今回の報復作戦名を「不巧の自由作戦(Operation Enduring Freedom)」
と名付けていますが英軍では「べリタス作戦(Operation Veritace)」という
名前です。
●イランからの情報によりますと、イランとアフガンの国境にある都市・ザラ
ンジでタリバン軍と反タリバン勢力の戦闘が始まったということです。
●イギリス情報筋によりますと、アフガン潜入中のSAS部隊による正確な地
理情報が今回の空爆の正確な爆撃につながったということです。
●空爆後、カタールのテレビ局「Al Jazeela」はビンラディン氏の映像を
流しました。その中で同氏は「われわれとパレスチナの人々が平和で安全な日
々を送ることができるまで、米国市民の平和と安全を脅かしつづける」と述べ
ています。
ちなみにこの映像は、空爆実施前に撮影されたもののようです。
●アフガン・イスラム通信は「米軍機を撃墜した」と発表しましたが、米軍は
「全機無事に帰還した」と述べています。
ちなみに同通信は「カブール国際空港が煙に包まれている」とも伝えています。
●反タリバン勢力の指導者の一人で、北部同盟と協力してタリバン軍と戦闘中
のドスタム将軍は7日、「タリバン軍機が炎に包まれている」と述べました。
●世界最大のイスラム人口を抱えるインドネシアのイスラム指導者は今回の攻
撃に対して「テロと戦う姿勢には共感する」として、タリバン支援には回らな
い姿勢を明らかにしました。
●米国のパウエル国務長官は今週中できるだけ早い時期にパキスタンとインド
を訪問するということです。
(投稿日:2001年10月 8日 19:36)
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