米がASAT実験に成功
(080225配信 メールマガジン「軍事情報」第332号(最新軍事情報)より)
米統合参謀本部副議長のカートライト海兵隊大将は二十一日の記者会見で、
衛星直撃破壊の最終段階にあたる実験に二十日成功したことを明らかにしました。
太平洋上で米海軍のイージスシステム搭載型CG「レイク・エリー」が発射した
ミサイル「SM-3」が、偵察衛星を破壊したそうです。
今回の実験には、海軍から「レーク・エリー」を含む三隻が参加しています。
統裁官は戦略コマンド司令官のチルトン空軍大将だったようです。
実験成功後、豪州を訪問したゲーツ米国防長官は、
「今回の実験成功はBMDの有効性を実証した」と述べています。
なお、この訪問には、統合参謀本部議長のマレン海軍大将、太平洋コマンド司令
官・キーティング海軍大将も同行しています。
米太平洋コマンドは今回実施した実験につき、以下のような声明を出しています。
PACOM Chief Emphasizes Difference Between U.S.-Chinese Satellite
Shootdowns
http://www.defenselink.mil/news/newsarticle.aspx?id=49035
⇒衛星の直撃破壊は、中共が実施したことで有名となりました。
これを受け、中共は党の通信社や新聞等を通じ「米の二枚舌」といった非難を
行なっています。
米は七十年代後半からこの計画に着手していました。ところが、衛星破壊後の
断片が他の衛星に与える影響が極めて甚大であることが判明して以降、地上発
射型の衛星破壊実験を停止していました。しかしその間隙を縫って中共が二〇
〇五年ごろから実験を始め、二〇〇七年一月、地上からの衛星直撃破壊に成功
しました。
やった者勝ち。先手必勝。強い者の言い分がとおる。
国際社会の現実はこういうものなんですよね。
でも、嘆き節に逃げ込む前に、祖国を護るためすべきこと、できることはいっ
ぱいある気がします。
なお、中共の衛星直撃破壊については、太田退役海将の著書『インテリジェン
スと国際情勢分析』の104~106ページで、米に多大な影響を与えたこと、わが
国に与える深刻さについて触れられています。ぜひご一読ください。
(投稿日:2008年2月25日 18:05)
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