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冷戦は「ソ連共産党によるロシア支配の終焉」をもって終結したとされます。

しかしながら、ソ連共産党健在当時から、より獰猛で世界革命志向だった
「中共」は、以前と変わることなく、いや以前より強力に、より好環境になっ
た状況下で世界革命への道を邁進しています。
冷戦構造崩壊を通じても、中共はその本質をまったく変えていません。

すなわち、共産主義の危険性は冷戦崩壊以後もまったく変わることなく残って
いるということです。欧米ではその危険度が一時低減したようですが、その他
の地域では危険度を増すばかりといって差し支えないと思います。

中共が推し進めている世界革命の第一歩は、あらゆる人々から国家、民族への
帰属意識を奪い去り、最も危険な敵とみなす米への反感を植え付け、それに
代わる世界統一幻想への帰属意識を作り出すことです。
そのためにあらゆる思想・行動をわがものとして操作しているようです。

その点で徹底度の甘かったソ連共産党がロシア支配にすら失敗したため、中共
の確信と統制は、ソ連崩壊後、より強まったと思われます。

中共を見ればお分かりのとおり、共産主義者には国家意識や国益などという
感覚はありません。
すべての行動・思考・感情は、世界革命を達成するための手段に過ぎません。
人為的に創られた理論に基いて人間を支配するため、落ち着きどころは存在せ
ず、永遠の闘争が彼らの宿命です。

感情を含めた人間そのものを獰猛冷酷な共産主義者に改造する。
それができない人間は処分する。

これがソ連共産党やその他の共産党が徹底できなかった中共特有の共産主義原
理主義的傾向です。その一端が顕れているのが、朝鮮戦争介入時の人海戦術、
文化大革命や天安門事件、チベット殲滅、ポルポトのカンボジアなどです。

諸国と違って人々の生活レベルが極めて低かったシナ大陸で中共はそれをほぼ
完璧に徹底できました。そのことが彼らに自信を持たせました。

ある地域を支配するのは、その地域にあるすべての資源を利用して世界革命を
進展させるためです。彼らにとっては「支配可能で資源のあるところならどこ
でもいい」んです。

中共が支配する地域の人々、経済、鉱物等あらゆるものは、すべて中共が目指す
世界革命のため利用される「中共のための資源」にすぎません。

在中の共産主義者は現在、国連安保理の常任理事国というおいしい地位をむさ
ぼることのできるシナ大陸に拠点を置いていますが、シナの支配が難しくなっ
たり資源を使い切ってしまったら、あっさりシナを捨てて別の拠点に移ること
でしょう。たぶんそれはアフリカだろうと思います。

いたちの最後っ屁でシナで核を使うことも大いにありうると考えます。

共産主義者が支配する地域と通常国家を同列に考えてはいけないのはそのため
です。彼らには国家観も国益も何もありません。あるのは世界革命への強烈な
意志のみです。

中共支配下半世紀を超えたシナでは、もはや古きよきシナ的なるものはほぼ
絶滅したと見てよいと思います。
わが国はその点の認識にきわめてゆるい気がします。
中共がのっとる以前と以後のシナはまったく異なる存在です。

中共には、対国家ではなく対国際テロ組織としてのより強固な封じ込め対応が
必要と思います。

人物が有能、誠実であれば頭の中が赤くても許される。
そういう誤った自由の風潮が第1次大戦以降のわが国世論を一貫して覆ってい
ることに疑念を覚えます。

時代の変化に合わせてその行動・手法を柔軟に変えている中共の本質を、見極
められない人が増えつつあると感じられることにも懸念を覚えます。
あわせて、わが国は「シナにゆるい」という本質的な欠点を持ちます。

せめて国家中枢部に影響力を持つ人だけでいいので、中共の危険性の本質とわ
が国が持つシナへのゆるさだけは常に意識していただきたいと思います。

共産主義をほぼ正確に理解し対処してきたのは米国のみであったように思います。
戦後のドイツはまだましですが、欧州主要国は致命的な失敗を数々繰り返して
います。

その点からも、日米同盟は極めて重要と考えています。

いまのまま手をこまねいてみていれば、わが国は昭和初期と同じ形で赤化して
ゆくことでしょう。大正期と現在の状況はあまりにそっくりです。


(エンリケ航海王子)

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(投稿日:2008年5月20日 19:19
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