一部報道に振り回されるな
一部報道は防衛省改革に関して「制服が猛反発している」と伝えている。
しかし、記者個人の情報源不足、貧弱な意識に基く妄想・憶測により、本質か
ら遠く離れたことばかり記されている感を受ける。
問題の本質は、制服と官僚の混在、統幕長の位置が低下する、制服と官僚の対
立を解消する、といった「向こう受けするおはなし」には存在しない。
制服は「防衛省設置法十二条」に基く「官僚の軍事作戦への介入」という異常な
状況から国を護るため、これまで必死の思いで守ってきた「部隊運用の場から官
僚を排除する姿勢」を「維持徹底せよ」と主張しているに過ぎない。
軍将校と官僚の担うものはまったく異なる。
部隊を動かすことには「生殺与奪」を伴う。
その神をも畏れぬ権限を担うことをゆるされているのは唯一将校のみであり、
そのため軍将校は国家に「無限責任」を負う。これは世界共通の常識である。
法律の枠内でしか動けない官僚や官僚的政治家がいくら口先で責任を取るとる
といっても取れない。あわせて、口先で「いざとなったら腹を切る」といいな
がら腹を切った官僚や政治家はこれまで一人もいない。このことを国民は忘れ
るべきではない。
そのためにも、官僚に迎合して軍を操ろうとする政治家の存在を許してはなら
ない。軍はおもちゃではない。
政治家が自衛隊改革にあたってまずなすべきことは、自衛隊を矛盾の中に置い
たまま軍たらしめようとしている元凶の「法律」に手をつける姿勢にある。
それができるのは政治家のみである。
国民の理解が得られないことに絶望し、官僚になる制服が増えつつある。
これは「軍から士気とプロ意識を奪い、事なかれ主義と暴走という両極端に
走らせる」危険な兆候である。
報道は、今回の話題の本質を伝え、国民に対し正確な軍事・自衛隊理解を図る
姿勢を忘れてはならない。
(ヤマサクラ)
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(投稿日:2008年5月26日 11:34)
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