武器輸出について私見を述べさせて頂きます。
まず、武器輸出は紛争を助長するものであるから武器輸出などすべきではないと考えている方には、次の点を知って頂きたいと思います。
1.現下の世界情勢では、日本が武器輸出をしようがしまいが、世界の武器取引がなくなる可能性などほとんどないのが実情で、武器輸出をしないからといって、それが紛争の防止に役立つ可能性などはまずないということ。
2.米国の中東での武器取引のように、イスラエルとアラブ諸国の戦力バランスが同等程度になるよう取引を調整することによって、武器輸出を紛争の発生を抑止する手段として活用している事例もあるということ。
次に、日本の経済の活性化のため、あるいは潜在的防衛力の強化のために、武器輸出をすべきと考えている方には、次の点を知って頂きたいと思います。
3.武器輸出により、輸出国と輸入国の2国間関係は一般的に良好になるが、他方輸入国と相対する第3国との関係は悪化する可能性もあるということ。
最後に1~3をもう1度ご覧下さい。安易な平和主義が国際社会の益とはならない一方で、外交ツールとして活用しうる武器輸出も、使い方を誤れば、我が国の対外関係のみならず国際社会の平和と安定をも脅かすツールであることがお分かりいただけるのではないかと思います。
従って、武器輸出を議論するのであれば、我が国はまず確固たる世界戦略を確立し、その上で武器輸出の是非を検討すべきです。
それができないうちは、1.で述べた通り国際社会の益にも害にもならない現状のままでいた方が安全かもしれません。
(M)
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(投稿日:2007年10月20日 20:38)
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